定年退職を目前にして、退職金の使い方を意識し始める40代半ばから50代後半…
最近は「老後破産」や「熟年離婚」のような、老後への不安を煽る言葉をよく耳にするようになりました。
老後破産:定年退職後の年金生活において、自分の資産が破産状態に陥ってしまうこと
退職金の使い方も、老後の資産を形成するうえで、大きな悩みといえるでしょう。
今回は、退職金の運用で失敗しないためのコツを、失敗例を挙げて紹介していきます。
今回の記事で分かること
退職金で運用するときに知っておきたい知識
退職金の運用で失敗しない運用方法
退職金の運用で失敗しない心構え
※ 投資の情報をお探しは、ぜひ「ヘッジファンド」という投資の情報もご参考ください。
ヘッジファンドは利回り5~10%と高めかつ比較的安定していることが特徴。
実際の運用も完全委託できるため、手間もかからないのもうれしいポイントです。
私としてもイチオシの資産運用方法なので、興味のある方は検討・情報収集してみてください。
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目次
退職金運用で失敗してしまう原因3選
退職金のように、まとまった資金を1度に手にできる機会は貴重なものです。
退職金をどのように管理してよいかわからず、失敗してしまうケースも少なくありません。
退職金で失敗してしまう人は、主に次の3つが原因と言われています。
- 投資の知識が不足しているから
- 退職金運用を1人で行おうとしているから
- 退職金は余裕金と思ってしまっているから
それぞれ詳しく見ていきましょう。
投資の知識が不足している
退職金を受け取ると、様々な金融機関から退職金の運用方法についての営業がくることも多いでしょう。
例えば:証券会社から退職金におすすめの運用方法についての営業
銀行から退職金専用プランへ加入の営業
退職金専用プランのような商品は、金融機関側にとってメリットが多く、私達(投資家)にとっては商品の手数料が高く、結局損をしてしまう場合が多いのです。
投資の知識が少ない人は、お金のプロに「退職金におすすめな商品」と言われると、つい購入したくなりますよね?
しかし銀行や証券会社は、お金のプロではなく営業のプロです。
そのため金融機関の上手い営業に載せられてしまう退職金受領者は、数多くいます。
退職金運用を1人で行おうとしている
2つ目の退職金運用の失敗原因は、資産運用を自分1人の考えで行おうとすることです。
「退職金を家族に秘密で資金を増やそう」としたり、家族の相談や意見を聞かずに、投資を始めることは止めましょう。
もしも退職金の投資を密に行っていた場合、損失が出たら焦って資金を取り返そうとします。
投資は、焦れば焦るほど冷静な判断ができなくなり、より大きな損失を生んでしまうでしょう。
退職金は、老後のために必要な資金です。
退職金を運用する際は、自分の固定概念や先入観だけで行わず、投資の目標をしっかりと立てたうえで行いましょう。
退職金は余裕資金と思っている
3つ目の退職金運用の失敗原因は、退職金を余裕資金と思ってしまっていることです。
退職金をもらった時点では、まだ会社員時代の給料が入っていることでしょう。
しかし退職後の年金生活は、40年以上送ってきた会社員生活とは一変します。
例えば、今まで会社が支払ってくれた保険料や税金は、自分自身で払わなければなりません。
また社会人時代は、土曜・日曜しか自宅にいなかった生活も、毎日自宅で生活する必要があるでしょう。
老後の生活は、毎日自宅で過ごすわけですから、毎時間の食費や電気代等の生活費が今まで以上にかかります。
社会人時代の生活水準を下げないまま、老後の生活を行うと老後破綻に陥ってしまうでしょう。
退職金は、老後の必要な資金を補ってくれる貴重なお金です。
退職金の受領時には、資金に余裕があるため「投資で失敗しても取り返しがつくだろう」と思ってしまうかもしれません。
退職金は余裕資金と思わず、自分の老後生活に必要な資金ということを忘れないようにしましょう。
退職金運用で失敗してしまった例3選
ここからは、実際に退職金を運用して失敗してしまった人の例を紹介します。
投資に限らず失敗から学ぶことは、成功への近道と言われていますよね。
退職金の運用も失敗例から学んでいきましょう。
以下では、3パターンの失敗例を紹介していきます。
- 金融機関に勧められるがままに投資をして失敗
- 退職金で未経験の不動産投資を行い失敗
- 退職金を1度に投資して損失を出してしまい失敗
金融機関に勧められるがままに投資
退職金2000万円を受け取った、大手企業の営業マンだったAさん。
妻と約束した退職金2000万円の使い道は、老後の必要な生活費。
しかし忙しい社会人生活から解き放たれたAさんは、退職金を自分の趣味のゴルフに使いたいと思っていました。
そんな時、退職金の運用について営業に来た証券会社の話を聞き、妻に内緒で退職金を増やせる機会だと胸を弾ませて話を聞きました。
証券会社の「お金を増やすことができる」という甘い言葉に乗せられ、退職金のおすすめ商品を即決したAさん。
しかし翌年から購入商品の高い手数料と、市場の値下がりにより退職金2000万円を500万円まで減らしてしまったと言います。
妻に退職金を運用していることを隠していたAさんは、焦って損失を取り返そうと高利回り・高リスクの投資に手を出してしまいました。
結局退職金をすべて失ってしまいましたが、未だに妻にも打ち明けられないといいます。
退職金で未経験の不動産投資を行い失敗
小学校の教師だったBさんは、20歳から40年間の長い教師生活を退き、退職金2000万円受け取りました。
Bさんは銀行の融資1000万円を加え、合計3000万円の資金で商店街に不動産投資。
現役時代、同僚から不動産投資が「お金を簡単に増やせる」と聞いたこともあり、不動産を買い、資金を増やそうと期待を膨らませていました。
しかし急速に変わる時代の変化と、景気の悪化により商店街全体が倒産。
商店街に3000万円も投資をしていたBさんは、退職金の全てを失ったうえに、銀行に借りた1000万円の借金まで作ってしまいました。
定年退職をした今でも、夫婦ともに公共施設の清掃員として働き、借金を返し続けているといいます。
退職金を1度に投資
商社マンとして、現役時代活躍していたCさんは、忙しい社会人生活を終え退職金2000万円を受領。
Cさんは退職金で家族旅行を楽しみ、夫婦で優雅な暮らしを送っていました。
C定年退職から10年が過ぎたころ、退職金を含む貯金額が1000万円以下に急減。
貯金額の減るにスピードに焦りを感じ、1000万円すべてを株式投資に充ててしまったといいます。
株式投資の運用経験や知識がないCさんは、株式投資で退職金全額を失ってしまいました。
生活が一気に苦しくなったCさんは、夫婦で生活支援のサポートを受けながら暮らしているといいます。
退職金で運用するときに知っておきたい知識
上記の失敗例を元に、退職金で運用するときに知っておきたい知識について解説します。
退職金の運用を失敗してしまったAさん、Bさん、Cさんは、どのような知識があれば失敗を防ぐことができたのでしょうか?
退職金の運用で知っておきたい3つの知識を見ていきましょう。
金融機関の商品は手数料が高め
上記のAさんのように投資の知識が少ない人は、証券会社・銀行・保険会社の言葉に誘惑されやすいでしょう。
金融機関の営業マンは、お金のプロではなく営業のプロです。
金融機関の営業マンは、「預けるだけで資金が増えていく」のようにとても魅力的な言葉を並べます。
しかし、金融機関が勧める商品は、金融機関側にメリットがあることが多く、私達(投資家)は、高い手数料を払う場合が多いです。
退職金を運用するときは、自分自信で良く投資の商品の情報を集め、見極めることが大切といえます。
特に金融機関が勧める投資の商品は、即決せずによく判断する必要があることを覚えておきましょう。
退職金は増やすより維持することを心がける
退職金は、老後の必要な資金になる大切な資金。
Bさんは、退職金を利用して資金を増やそうとしたことが失敗の原因です。
特に不動産投資は、金利等をよく勉強しておく必要があります。
不動産投資は高利回りを期待できますが、リスクが高かったり、手間がかかるため退職金で運用する投資としては、難易度が高めでしょう。
退職金で運用をしたい場合は、不動産投資のようなリスクが高い投資を運用するのではなく、低リスクで退職金を維持することを心がけることが大切です。
投資は分散投資が鉄則
退職金に限らず投資は、分散投資を行いリスク管理を行うことが鉄則です。
投資の格言にも「卵を1つのかごに盛るなと」いう言葉があります。
上記の図のように自分の投資する資産を卵に例えて表現しています。
上記のCさんのように1つの商品に投資をして、損失を出してしまうと、貯金を全て失うことになるでしょう。
投資をするときは、投資先の商品を1つに絞らず分散して投資をすることが大切です。
また分散投資には、投資先を分散するだけではなく、商品を買う時間を分散して投資することもるリスク管理になります。
(東証マネ部HPより引用)
上記の図のように、市場は、常にアップダウン(値上がり・値下がり)の繰り返しです。
投資初心者は、市場の値動きを予想して、価格が安い時を見つけだすことは、難しいといえるでしょう。
時間の分散投資は、定期的に同じ値段で購入するため、購入価格が平均化されます。
退職金は、一度に投資をせず分散投資を行いましょう。
退職金でおすすめ投資方法4選
ここからは、退職金で投資を運用する人に向けておすすめの投資方法を4選紹介いたします。
以下で紹介する投資は、退職金で投資を始めたい初心者にも、始めやすい投資です。
今後の退職金運用で参考にしてみてください。
ヘッジファンド|運用を任せられる+高利回り
ヘッジファンドは、投資の運用を全てファンドマネージャー(投資を運用してくれるプロ)によって運用されます。
ヘッジファンドは、まだ日本では浸透しておらず情報をなかなか得る機会がありません。
そのためヘッジファンド運用は、怖いと感じる人もいるでしょう。
ヘッジファンドは、様々な投資手法を用いて運用を行うため、市場の動きに左右されず常にプラスを目指すことが可能です。
また、ヘッジファンドは、投資のプロに運用を任せることができるため個人では、達成できない利回り10%以上を期待できます。
更にヘッジファンドのヘッジは、英語で避けるという意味を持っていてリスク管理をしながら運用が可能です。
一般的に投資では、高リスク・高利回り、低リスク・低利回りのようにリスクと利回りは比例します。
しかし高利回りを目指せるヘッジファンドは、優秀なファンドマネージャーの腕により、リスク管理も行われているのが特徴です。
定期預金|元本保証で退職金を運用したい人におすすめ
定期預金は、銀行に預金をして利子で資産を増やしていく方法です。
定期預金は、普通預金に比べ金利が僅かに高いのが特徴です。
例えば、100万円を金利0.3%の定期預金に1年間預けた場合、その利息は3,000円となります。
定期預金は、普通預金と違いお金をいつでも引き出すことができません。
退職金を定期預金で運用する最大のメリットは、元本保証(始めに入金したお金がマイナスになって手元に戻ることはない)です。
しかし、定期預金は金利が低すぎて(0.002%)お金を増やすことは、ほとんどできません。
退職金を運用して、老後の必要な資金に充てたいと考える人は、物足りない資産運用方法でしょう。
個人向け国債|資産を保有しておきたい人におすすめ
個人向け国債は、国が必要なお金を法人や個人から借りるために発券した「国債」を個人が購入できるように発券したものです。
個人向け国債は、一度購入してしまったら国債を持ち続けるだけで、利子で資産を増やすことができます。
国債もまた、国によって発行されているため国が倒産しない限り、元本保証されているのが特徴です。
退職金で始める資産運用としては、国債は比較的安心して始めることができるでしょう。
個人向け国債は、3種類から選択することが可能です。
楽天証券から引用
上記のように国債を持つ年数や種類によって、金利が変わってきます。
上記の図の金利を見ても分かるように国債もまた、銀行預金のように金利が低く資金を増やしづらい資産運用です。
個人向け国債もまた、退職金を保持するうえで購入するとよいでしょう。
投資信託|世界中へ分散投資ができる
投資信託もまた、ヘッジファンドと同様に投資家から集めた資金を1つのファンドとして、運用のプロが投資をしてくれる方法です。
投資信託は、1つの投資信託に投資をしたらファンドマネージャーが世界中に投資を行ってくれます。
更に投資信託は、小額から始められるのも初心者が始めやすい投資といえるでしょう。
しかし投資信託は、商品を良く選ばないと高額な手数料が必要なファンドもあるため、注意しなければなりません。
投資信託とヘッジファンドは、似たような投資ではありますが投資の戦略や運用方法が全く違います。
ヘッジファンドと投資信託の違い
ここからは、投資信託とヘッジファンドについて詳しく書いて行こうと思います。
投資信託もヘッジファンドもどちらも、私たちが投資した資産を運用のプロが運用してくれます。
しかし投資信託とヘッジファンドは、戦略方法や投資目標が全く異なります。
退職金で投資を運用する際は、なんとなくで決めず自分自身が行う投資をしっかりと把握したうえで投資を行うようにしましょう。
以下では、投資信託とヘッジファンドの違いをまとめました。
退職金で投資を選ぶ際の参考にしてみてください。
投資信託 | ヘッジファンド | |
---|---|---|
投資目標 | 相対収益 | 絶対収益 |
目指せる利回り | 3~4% | 10% |
投資手法 | 厳しい制限のもと運用 | 自由に運用が可能 |
投資対象 | 株式・債券等 | 株式や債券だけではなく先物や金等まで幅広く投資 |
成功報酬 | 無し | 有り |
投資金額 | 100円程から | 1000万円程から |
上記の図のように、投資手法に厳しい制限がある投資信託は、投資金額が小額からと「手軽」に始められます。
一方ヘッジファンドは、高い手数料が必要な分ハイレベルな投資方法で高利回りを目指すことが可能です。
退職金投資はヘッジファンドがおすすめ
退職金は、老後の必要な資産のため「資産を守るための投資の運用を行うとよい」とされています。
ヘッジファンドが退職金運用におすすめの理由は、徹底したリスク管理が行われているからです。
ヘッジファンドの戦略方法の1つとして、イベントドリブンと呼ばれる戦略方法があります。
イベントドリブンは、企業の経営に大きな影響を与える出来事(会社の合併等)で起きる株価の変動を見逃さず売買を行う戦略です。
イベントドリブン以外にもヘッジファンドは、様々な投資戦略を駆使していて個人では達成できないリスク管理と、高利回りが期待できるでしょう。
ヘッジファンドの優秀さは、ハーバード大学等の世界トップクラス大学にも高く評価されていいます。
リベラルアーツ大学HPから引用
ハーバード大学は、ポートフォリオ(どの銘柄でどの位ずつ商品を持つか)にヘッジファンドを組み込んでいます。
しかしヘッジファンドは、初期投資金が1000万円からと非常に高いため、一般投資家には手が出しづらいところ…
退職金は、平均2000万円とある程度まとまった資金を受け取れるので、ヘッジファンド投資で運用できる良い機会ではないでしょうか?
ヘッジファンドについてもっと詳しく知りたい方は、こちらをクリックしてヘッジファンドの知識を深めてみてください。
退職金の運用で失敗しやすい投資方法3選
今までは、退職金でおすすめできる資方法を紹介してきました。
以下では、退職金の運用で失敗しやすい投資方法を3つ紹介していきます。
不動産投資
不動産投資は、不動産を購入し第三者に貸し出すことで定期的に家賃収入を得ることができる投資です。
また不動産投資は、不動産の価格が下がっているときに購入し、上がったタイミングで売ることで差額で利益を狙うことができます。
しかし不動産投資は、空室が出てしまうと収入が得ることができません。
そのため不動産を購入したら、定期的なリフォーム等により高い費用が必要になります。
また、不動産投資は金利や世界情勢を良く知っておく必要があるため、常に金融に関する勉強は欠かせません。
退職金で始める投資としては、経験や知識が必要なため「難しめ」といえます。
退職金専用プラン
退職金専用プランとは、銀行が退職金を高利息(7%)で銀行に預けることができます。
しかし退職金専用プランは、投資信託もセットになったプランです。
退職金専用プランで運用する投資信託は、手数料が高額のため利息7%で貯金したとしても投資信託の手数料が利息を上回ってしまいます。
退職金専用プランは、退職金のために作られたお得なプランのように見えますが、私達(投資家)にはメリットが少ないため注意が必要です。
FXや仮想通貨
FXや仮想通貨は、投機と呼ばれタイミングにお金をかけ利益を出す方法です。
FXや仮想通貨は、いわば「賭け」のため一瞬で、高額を得ることができます。
しかし投機は、タイミングを間違えてしまうと、一瞬にして賭けた資金を失ってしまうこともあるでしょう。
何度もお伝えしますが退職金は、老後の必要な資金です。
退職金をギャンブルのように使うのは、あまりお勧めできません。
退職金の運用で失敗しない心構え
退職金は、投資の知識不足が原因で失敗してしまうことがほとんどです。
以下では、退職金の資産運用で失敗しない心構えを、3つ紹介します。
資産を持続させる
退職金は、老後の必要な資産になると耳にタコができるほど、お伝えしました。
やはり、退職金を運用するうえで常に意識したほうが良いことは、資産を持続させることです。
資産を持続させるということは、「自分の知らない投資に手を出さない」や「高リスクの投資で運用しない」などがあげられます。
退職金を運用するうえで、知っておくとよいことは、「退職金や年金で老後の生活を送ることは、可能」ということです。
多くの人は、老後2000万円問題等の影響により、「老後の必要な資産が足りない」という勘違いをしていることでしょう。
しかし、国民基礎調査の概要によると48.4%の年金受領者は、年金のみで生活しているといいます。
また公的年金シュミレーターを使ってみると65歳以上の6割が、生活に必要な資金の半分以上を年金に頼っての生活です。
退職金で資産運用を行うことは、老後の必要な資金をより豊かにするためのモノと考えればよいでしょう。
退職金を運用するときは、資金を増やそうと思わず、資金を維持するための資産運用を行うことをおすすめします。
自分の資産は自分で守る
退職金を運用する際の心構え2つ目として、自分の資金は自分で守ることです。
退職金を受領する際は、様々な金融機関から退職金の運用先についての営業が来るでしょう。
上記でもお伝えしたように、退職金専用プランのような商品は、金融機関側にメリットがあることが多く、私達(投資家)は損をしてしまうこともあります。
しかし退職金専用プランのような商品を買うかどうかの判断は、投資家自身にあります。
退職金で運用する際は、誰かに「良いと言われたから」ではなく、自分が良いと思った資産運用するとよいでしょう。
早めに資産運用について学ぶ
資産運用は、始めたいと思ってすぐにできるモノではなく経験や勉強が必要です。
また、投資を行う際は、長期運用を行うことでリスク管理ができます。
退職金の使い方を考え始めた時から資産運用を始めるとよいでしょう。
退職金で突然資産運用を始めると、知識不足や経験不足により、1つの情報を鵜呑みにしてしまい失敗してしまうことも十分に考えられます。
また退職金で行う前に、小額から投資をはじめてみるのもおすすめです。
退職金で運用メリット
退職金で運用すると失敗するリスクがあるから行わないほうが良いのではないか?
老後の資産を守るためにも退職金は、大切に保存しておけばよいのではないか?と思う人もいるでしょう。
退職金で資産運用をすると主に2つのメリットがあります。
老後の資産形成になる
退職金の資産運用は、インフレ対策になります。
インフレとは、ものの価値が上がりお金の価値が下がることです。
政府の発表によると、今後も物価上昇率2%を目標にしているため、物価が上がりつづけると考えられます。
例えば、こんな経験はありますか?
10年前に1000万円で買えた外車が10年後には2000万円まで値上がりしていたなんて経験。
インフレは、物価の上場によってモノの値段が上がり買えなくなってしまう恐れがあります。
退職金の価値を減らさないためにも、資産運用は重要といえるでしょう。
家族との関係が良くなる
家族との関係はあくまで個人差がありますが、「退職金の運用を失敗してしまい、家族との絆にヒビが入ってしまった」なんてこともよくあります。
退職金を上手に運用することは、保有資産に余裕が出て、家族の精神的安定にもつながるでしょう。
退職金を運用する際は、家族に秘密で運用しようなんて言う考えは禁物です。
退職金を運用する際は、家族と「どのくらいお金を増やしたいか」を明確にすることが大切といえます。
(番外編)退職金を受け取ったらすること
退職金の平均受取額は、2000万円と言われています。
しかし退職金は、税金がかかるため2000万円全てを受け取るととができません。
退職金を受け取ったら税金を考慮して、今後の資産運用の目標を立てるとよいでしょう。
自分の運用できる資産を知らずに投資を行うと、失敗してしまったときに生活に支障が出てしまいます。
退職金の税金を知る
退職金にも、税金がかかります。
退職金の税金は、基本的に勤務先に所定の取引をしていれば、確定申告など面倒な手続きを行う必要はありません。
しかし自分が受け取れる資金を知っておくことは、自分の資産を管理するうえで必要でしょう。
朝日新聞Reライフnetより引用
上記のように退職金は、3種類の税金がかかります。
例えば、退職金2000万円を受け取ったら合計約250万円税金が引かれるというわけです。
退職金は税金がかかるため、資産形成を行う際は、注意しましょう。
退職金を含めた自分の資金を分類する
退職金を受け取ったら、改めて自分の資金を見直す機会にしましょう。
退職金を含めた自分の資金は、主に3つに分けます。
- 生活費
- 10年以内に使うお金
- 10年以降も使う予定のないお金
生活費には、食費・交通費・医療費だけではなく、毎月定期的に出る家賃や公共料金も含まれます。
生活費を見直す際は、1ヶ月~3ヶ月の間平均してどのくらい出費があるか観察してみましょう。
10年以内に使うお金は、子供の養育費や住宅ローンの返済です。
10年以内に使う予定の資金には、海外旅行等の娯楽費も含んでおきましょう。
10年以内に使用予定のある資金で投資をしてしまうと、換金率が高く資金が必要な時にすぐに現金化できない恐れがあります。
10年以降も使用予定のない資金は、いわば投資に回せるお金です。
10年以降も使用予定のない資金は、もし投資で損失を出してしまっても生活に直接影響しません。
10年以降も使用予定のない資金を利用して、積極的に投資を運用し資産を増やしていきましょう。
まとめ
今ままで退職金の失敗例や、退職金のおすすめの運用方法を見てきました。
結論として、退職金を運用する前は、投資についての知識や情報が重要といえます。
投資の情報や知識が不足すると、自分にメリットが少ない資産運用を行ってしまうでしょう。
まずは、自分の投資の経験やレベルを把握し、無理のない投資から始めることが重要です。

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- これからまとまった元本で投資を始めたい方
- 手元の資産の運用法で迷っている初心者の方
投資額の大小に関わらず、役に立つこと間違いなしの記事ですので是非皆様の資産運用の勉強にご活用下さい!