日本国内のおすすめヘッジファンドをランキングで紹介
ロングや空売りをはじめとした様々な投資手法で、相場の良し悪しに関わらず常にリターンを取りにいくヘッジファンド。金融市場でもその桁違いの運用額で相場を牽引していますね。
投資のプロに運用を任せられることで投資信託と混同されがちですが、ヘッジファンドは投資信託よりも投資手法の規制が緩く、昨今のような下落相場ですら利益を生み出せる魅力的な投資先です。
日本でもその魅力に気づいた人から少しずつ広まり、徐々に一般の方の投資先としても利用されるようになりました。
国内で個人投資するなら日本のヘッジファンドがおすすめね!
世界ランキング上位のヘッジファンドの驚愕のリターン率は、経済ニュースでも頻繁に取り上げられていますが、そんなランキング上位の海外ファンドへ投資するには相当な投資資金が必要で、日本から個人で投資するのは現実的とは言えません。
とはいえヘッジファンド投資を諦める必要はありません!日本にもしっかり利益を出せる優秀なヘッジファンドはあるんです。
本記事ではヘッジファンド投資に関心をお持ちの皆さんに向けて、個人や投資初心者でも投資可能な日本国内のおすすめヘッジファンドをランキングでご紹介します。
- ランキング上位の海外ヘッジファンドへの個人出資は難しい。
- 日本のヘッジファンドならではのメリットを活かそう。
- 投資手法やリスク度も吟味してヘッジファンドを選ぼう。
目次
参考にしてみよう!世界のヘッジファンドランキング
日本国内のヘッジファンドを見ていく前に、ヘッジファンドの本場であるアメリカを中心とした海外ファンドの実情も気になりませんか?
こちらは最新版の世界のヘッジファンドリターンランキングです。馴染みのない会社名かもしれませんが、驚くべきはその獲得したリターンです。
※2021年7月~2022年6月期間内
順位 | ヘッジファンド名 | 昨年のリターン (設立以来の賞味利益) |
1 | 米国 Anchorage Capital Group (アンカレッジ・キャピタル・グループ) |
175億ドル (+130.20%) |
2 | イギリス Man Group (マン・グループ) |
145憶ドル (+23.3%) |
3 | 米国 Millenninum Management (ミレニアムマネジメント) |
84億ドル (+19.1%) |
4 | 米国 Farallon Capital Mgmt (ファラロン・キャピタル・マネジメント) |
81億ドル (+27.0%) |
5 | 米国 Bridgewater Associates (ブリッジウォーター・アソシエーツ) |
67億ドル (+6.9%) |
(引用:Pension&Investments)
2021年はヘッジファンドに資金が急速に流れ込み上半期までに一気に業界を拡大させました。
利回りも20%を優に超えるファンドも多く、さすがの一言です。
こんな優秀なヘッジファンドに投資出来たら言う事なしですが、なぜ海外ランキング上位のヘッジファンドへの投資はハードルが高いと言われるのでしょうか?
海外ファンドへの投資をおすすめしない2つの理由
ヘッジファンドランキング上位を占める海外のヘッジファンドは、年間20%を超える圧巻の利回りを残しています。
これを受けて、ランキング上位のヘッジファンドに投資をしたらとりあえず安泰…なんて考える方も少なくないでしょう。
しかし利回りが高いからと安易に海外ヘッジファンドへの投資を決めてはいけません。海外ファンドをおすすめしない理由として以下の2点があります。
- 最低投資資金が億越え
- 英語でのやりとりが必要
それぞれ詳しく解説していきます。
1.最低投資資金が億超え
1つ目のハードルは投資条件である「最低投資額」。ランキング上位の海外ヘッジファンドでは最低投資資金が10万ドル(1億円)を超えるヘッジファンドも多いんです。
このような世界有数のヘッジファンドには、金融機関等などの団体も含め世界中から投資資金が集まるため、中には1億円ですら取り合ってくれない場合もあるそう。
莫大な資産がある方は別として、一般的には個人の資金力で大手の海外のヘッジファンドがお客様として迎えてくれる可能性は低いでしょう。
2.英語でのやり取りが必要
海外ヘッジファンドとのやり取りは基本英語ですから、英語に抵抗がある方は海外のヘッジファンドとダイレクトに契約を結ぶのは難しいでしょう。
ヘッジファンド投資では巨額の資産を投じる分、そのヘッジファンドの運用成績や手法、手数料、契約・解約ルール、税金面など投資前に正確に把握しておかなくてはなりません。
金融関連の専門用語も多く、これら全てを英語でとなると相当な英語力と知識が求められるでしょう。
またアメリカのヘッジファンドとやり取りする場合、日米間の時差は14時間~17時間ほどあり、日本からタイムリーにコンタクトするのも難しそうですね。
そこでより現実的な選択肢として上がってくるのが、日本のヘッジファンドへの投資です。
日本国内にも優秀なファンドは多数ある
ヘッジファンドというと「大規模な海外ファンド」をイメージされる方が多いと思いますが、日本国内にもヘッジファンドは複数存在します。
(順不同)
- 暁翔キャピタル
- BMキャピタル
- ハヤテインベストメント
- ベイビュー・ アセット・マネジメント
- アズカルアセットマネージメント
- ストラテジックキャピタル
- キャピタルアセットマネジメント
- エアーズシー証券
- エピック・パートナーズ
- エクシア合同会社 (EXIA)
- フロンティアキャピタル
- プルーガ・キャピタル
- GCIアセットマネジメント
- 武士道アセットマネジメント
- トータスパートナーズ
- ヘッジファンドダイレクト
- ヘッジファンド証券
- Japan Act
- ミョウジョウ・アセット・マネジメント 等
特に最近は日本人の投資意識の向上により、日本国内で誕生した和製ヘッジファンドの人気が高まっています。
運用資産額こそ海外ヘッジファンドには敵いませんが、日本国内ヘッジファンドだからこそ享受できるメリットもあるんですよ。
- 日本語でタイムリーにやり取り出来る。
- 最低投資額は1000万円からと海外ヘッジファンドよりも投資しやすい。
日本籍のヘッジファンドなので、当然ながら問い合わせや契約、運用状況の報告なども全て日本語でやり取りが可能。
また最低投資額は1000万円程度に設定しているヘッジファンドが多く、海外ヘッジファンドと比較して10分の1と、かなり良心的な額から利用できます。
日本でおすすめ!優良ヘッジファンドランキング
では具体的に日本でおすすめの優良ヘッジファンドランキングを見て行きましょう。
1位:BMキャピタル

運用開始 | 2013年 |
投資対象 | 日本株式(バリュー株) |
年間利回り | 10%~20% |
最低投資額 | 1000万円 ※1000万円以下も相談可 |
おすすめ ポイント |
・年平均リターン10%以上 ・過去マイナスを出した年ゼロ ・運用期間が長く投資者対応もスムーズ ・投資初心者向けのヘッジファンド |
注意点 | 海外資産に分散投資するには他ファンドと 組み合わせる必要がある |
公式サイト | BMキャピタル公式サイト |
日本国内のおすすめヘッジファンドランキング第1位は「BMキャピタル(ビーエムキャピタル合同会社)」。
2013年創業の日本では老舗のヘッジファンドで、安定した運用成績を出し続けているおすすめ日本国内のヘッジファンドです。
- 東大卒業後、外資系投資銀行バークレイズで経験を積んだファンドマネージャーが運用。
- 値動きが比較的穏やかで且つ株価高騰の可能性を秘めるバリュー(割安)株が投資対象。
(引用:三菱UFJ銀行)
- 企業価値・株価上昇を目指しアクティビストとして投資先企業に働きかける。
BMキャピタルの最大の魅力は高リターンと徹底したリスク管理力で、ファンド組成以来の年間利回りはなんと約10%~20%。
高いパフォーマンスに加え、過去に一度もマイナスを出した年がないなど安定した運用に定評があります。
BMキャピタルが運用してきた9年間の間には、2015年のチャイナショックや2018年の株価大暴落、リーマンショックを超えるとも言われた2020年のコロナショックなど数々の危機がありましたが、いずれの年も高いリスクヘッジ力で下落相場への耐性の強さを発揮しています。
日本国内のヘッジファンドはまだ運用歴の浅いファンドも多く、投資するか否かの判断材料が少なくなりがちですが、その点BMキャピタルは9年間という比較的長い期間の運用実績を元に検討できるのも投資者には嬉しいところ。
1000万円を何で運用するか迷い中。5月から職場復帰なのでバンバン積極的に運用したい。
今は考えているのは2択、法人設立して2000万円前後の不動産を買うか、BMキャピタルに入れるか。
とりあえず、不動産見学とBMの面談を今月中に行う予定。— ワーママ@マネ活でハッピーリタイヤ☕️ (@sabori_dreamer) April 5, 2021
情報ありがとうございます😊僕も過去にこのブログ記事読ませて頂いた事ありました!
解約により元本はそのまま返ってきてるのと、この方の様に超短期での解約の場合、手数料を考慮するとさすがに、利益を出すのは難しいでしょうね😥
あくまでBMキャピタルは中長期向けの投資かなと思います💹— トム@FIRE目指して投資&子育て中‼︎ (@investortom3) October 12, 2020
BMキャピタルは、公式サイトからのお問合せや資料請求ができ面談も無料。過去の運用成績や投資手法なども投資初心者向けに分かりやすく説明してくれますよ。

2位:Bayview Asset Management

運用開始 | 1998年 |
投資対象 | ・日本株式 ・債券 ・マルチアセットなど |
年間利回り | 非公開 |
最低投資額 | 1000万 |
おすすめ ポイント |
・顔が見える運用が安心 ・20年以上と運用歴が長い ・複数ファンドを購入できる |
注意点 | ・マイナスの出ている年もある ・ファンドによってはハイリスクのものも ・個人投資家の評判を入手しづらい |
公式サイト | ベイビュー・アセット・ マネジメント公式サイト |
日本のヘッジファンドランキング2位は、独立系の運用会社である「ベイビュー・アセット・マネジメント」をピックアップしました。
- 様々な公募ファンド・私募ファンドを取り揃えている
- 自社運用のファンドだけでなく、提携する運用会社のファンドも購入可能
- 運用者の顔が見える
ベイビュー・アセット・マネジメントはヘッジファンドに加えて投資信託の運用・販売もしており、また自社で直接運用するファンドのほか、提携するアメリカの独立系運用会社のファンドなど20を超えるファンドから選んで投資することが可能です。
株式、債権、マルチ・アセット、プライベート・エクイティ等に幅広く投資しているため、投資家は自分好みでファンドを組み合わせられますし、分散投資によりリスク軽減や分散も期待できるでしょう。
気になる利回りは非公表であり、取り扱い商品も多数あるので一口には言えませんが、例として株式型のファンドなどでは年平均10%程の運用を目指しているそう。
ただし実際には年利回り10%を超える年もあれば、マイナスで年の決算を迎えたファンドもあるようなので、投資前に運用成績の背景や今後の方向性をしっかり確認する必要はありますね。
ベイビューさんって何者??
ダイヤエレク💎ナンピンですか🥺ダイヤHDについて、ベイビュー・アセット・マネジメントは保有割合が5%を超えたと報告 [大量保有報告書] https://t.co/IEWiGWe3jq #kabutan #株探
— みねこちゃん (@minekochan88) March 8, 2021
ベイビューアセットって有名なんですかね?
これで明日どう反応するのか。#はてな— 静六 (@seiroku_honda) May 22, 2019
ただ、1998年の創業以来20年以上の運用歴に加え、ひふみ投信をはじめとする独立系運用会社と同様ファンド運用者の顔が見えるという点は、投資家にとって一つの安心材料になります。
ベイビュー・アセット・マネジメントは各ファンドによってリスク・リターンが違うため、面談を通してそれぞれの過去の運用実績・リスク度合いをしっかり確認して決定するようにしましょう。
公式サイトはこちら
3位:Frontier Capital合同会社

運用開始 | 2018年 |
投資対象 | イラン株式 |
年間利回り | 非公開 |
最低投資額 | 1000万 |
おすすめ ポイント |
・新興国の成長を享受できる ・急成長するイラン株に投資できる数少ないファンド ・期待リターンに天井がない |
注意点 | ・為替リスクあり ・カントリーリスクあり |
公式サイト | フロンティアキャピタル公式サイト |
日本のヘッジファンドランキング3位は、日本では投資信託やETFなどを通した方法程度しかなかった新興国投資を軸とした運用を行う「フロンティアキャピタル合同会社」です。
- 新興国の中でもイランに投資対象を絞って運用
- 実際に現地に赴いて情報収集・銘柄発掘も行う
新興国といえばインド・ブラジル・中国などが代表的ではありますが、これらの国は新興国とはいえ既に株価は上がってしまっているため、今から投資したとて更なるリターンが見込めるかは難しいところです。
一方のイランは株式価値がまだまだ低く成長余力も十分。実際に運用開始直後の決算(2018年4月~6月)で16.6%の利益を出しており、今後成長が期待できる投資先と言えます。
しかし、日本からイラン株に直接投資するには現地の銀行口座が必要だったりと難易度が高く、日本からイラン株に投資できるファンドはまだフロンティアキャピタルだけではないでしょうか。
希少性の高い投資を行うことのできる点は魅力ですが、一方で為替リスクやカントリーリスクといった投資リスクには注意が必要です。
例えば、1000万円分を投資した場合、運用でプラスもマイナスもなかったとしても、投資時より換金時の為替が「円高・イランリアル安」になるだけで、下の図のように約4割程の損失が出てしまいます。

このように海外投資では、運用でプラス成績をおさめていても、為替変動によって利益が減ったりり元本割れしたりするリスクが伴います。
イランやイランが属する中東地域ではまた、欧米や近隣諸国との対立など政治的・軍事的な問題も抱えており、それらが為替や株価にマイナス影響を与えるリスクもあります。
イランは豊富な資源や若手人口の多さなど成長余力を秘めていることもあり、状況が変わった際に爆上がりすることが期待されますが、一方で上記のような資産が大幅に減ってしまうハイリスクも抱えている分、慎重に投資を検討する必要があるでしょう。
フロンティアキャピタルって会社、イラン株投資に特化した2018年に設立されたプライベートファンドって触れ込みだけどHPみてもどこにも会社概要も代表社員名(合同会社らしい)も書いてなくて怪しすぎる。
— 吾唯知足 (@dadoftaft) January 17, 2020
確かにネット上での評判が少ないと不安になる気持ちも分かりますが、そもそもヘッジファンドは私募ファンドのため募集対象者が限定されており、ファンドに関する情報公開も制限されるものです。
口コミ・評判を参考にするのは勿論ですが、ネット上で手に入る情報のみでヘッジファンドの良し悪しを判断するのは適切とは言えません。
気になる点があればまずは問い合わせて聞いてみる、その上で口コミも参考に最終決定するのがおすすめですよ。
公式サイトはこちら
投資するヘッジファンドの選定ポイント
さて、日本のおすすめヘッジファンドランキングでご紹介したところで、最後にヘッジファンド選びで失敗しないための注意点をご紹介しますね。
日本国内のヘッジファンドを選ぶ際には、下記3点を吟味したうえで投資する・しないを決定しましょう。
- 信頼できるヘッジファンドか
- 投資手法とそのリスク度合い(リスクが高すぎないか)
- 手数料を超える運用成績を出せているか
日本ではまだまだ情報が少なく、ヘッジファンドを名乗った詐欺も存在します。大切な資金を託せる運用会社であるかを見極めるためにも、運用歴が短すぎないか、詐欺などの情報がないかしっかり確認をしてから契約をしましょう。
特に「絶対に儲かる」や「元本保証」などの甘い宣伝文句をうたったヘッジファンドは絶対におすすめしないです。
また、ヘッジファンドは比較的自由に運用ができるものの、ファンドによってはレバレッジを大きくかけるなどハイリスクな投資方法で運用するものもあります。事前に投資先ヘッジファンドのリスクやリスク管理の方法を確認しておくと良いでしょう。
BMキャピタルと最近よく目にするエクシア合同会社(EXIA)を例に比較してみましょう。
BMキャピタルは、バリュー株というまだ注目を浴びていない原石のような銘柄へ投資。基本的に底値で購入するため下落しにくく、資金流入も多くないので日々の値動きは比較的安定しています。
一方エクシアの投資手法はFX。FXはレバレッジをかけて高利回りが狙える一方、相場が予想と違って動いた場合は大損を被るリスクも伴います。
このようにヘッジファンドに投資する際は、利回りが高いかどうかだけでなく、どのような投資手法でその利回りを実現しているのか、リスクは高すぎないか、マイナスを出している年が続いてないかなども併せて確認しておくと安心です。
国内ヘッジファンドランキング比較表とまとめ

本記事では、海外ヘッジファンドの実情と日本国内のおすすめヘッジファンドをランキングでご紹介しました。
相場の良し悪しを言い訳にせず、どのような状況であってもリターンを狙う「絶対収益」の方針を取るヘッジファンド。
近年激しい変動を見せる荒相場でも安定的に資産運用で利益を得たいとお考えの方は、今回ご紹介した日本国内のヘッジファンドランキングからぜひ一度検討してみると良いでしょう。

この度投資初心者が、1000万円クラスのまとまったお金を運用する前に絶対に押さえておきたいポイントを外部の先生のお力も借り1記事にギュッとまとめました!
- これからまとまった元本で投資を始めたい方
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投資額の大小に関わらず、役に立つこと間違いなしの記事ですので是非皆様の資産運用の勉強にご活用下さい!