ほったらかし投資は、事前にある程度投資環境を整えてしまば、あとは放置していても自動的に資産運用ができる魅力的な投資方法です。
ほったらかし投資の方法としては、毎月少額を投資する積立投資がおすすめされる場合が多いですが、自動で分散投資が可能な投資先であれば「一括投資」でまとまった額を投資することも可能です。
そこで本記事では、
- 一括投資をした場合の資産の増え方シミュレーション
- 一括投資も可能なほったらかし投資おすすめランキング
- 「一括投資×ほったらかし投資」のメリットデメリットや注意点
などを、ほったらかし投資を始めたい人向けに徹底解説いたします。投資初心者の方でも比較的安全に取り組めるおすすめの投資方法をご紹介しますので、是非ご参考ください。
目次
積立投資より効率的?一括投資での資産の増え方をシミュレーション
ほったらかし投資が可能な資産運用先の詳細はつぎの章でお伝えしますが、ここではまず、初期投資額・利回り・運用年数別に、一括投資を行った場合の資産の増え方をシミュレーションしてみましょう。
一括投資 投資額 |
500万円 | 1000万円 | 2000万円 | 5000万円 | ||||||||
年利 | 3% | 5% | 10% | 3% | 5% | 10% | 3% | 5% | 10% | 3% | 5% | 10% |
1年 | 515 (+15) |
525 (+25) |
550 (+50) |
1030 (+30) |
1050 (+50) |
1100 (+100) |
2060 (+60) |
2100 (+100) |
2200 (+200) |
5150 (+150) |
5250 (+250) |
5500 (+500) |
5年 | 579 (+79) |
638 (+138) |
805 (+305) |
1159 (+159) |
1276 (+276) |
1610 (+610) |
2318 (+318) |
2552 (+552) |
3221 (+1221) |
5796 (+796) |
6381 (+1381) |
8052 (+3052) |
10年 | 672 (+172) |
814 (+314) |
1296 (+796) |
1343 (+343) |
1628 (+628) |
2593 (+1593) |
2687 (+687) |
3257 (+1325) |
5187 (+3187) |
6719 (+1719) |
8144 (+3144) |
12968 (+72968) |
15年 | 779 (+279) |
1039 (+539) |
2088 (+1588) |
1558 (+558) |
2078 (+1078) |
4177 (+3177) |
3115 (+1115) |
4157 (+2157) |
8354 (+6354) |
7789 (+2789) |
10394 (+5394) |
20886 (+15886) |
20年 | 903 (+403) |
1326 (+826) |
3363 (+2863) |
1806 (+806) |
2653 (+1653) |
6727 (+5727) |
3612 (+1612) |
5306 (+3306) |
13445 (+11445) |
9030 (+4030) |
13266 (+8266) |
33637 (+28637) |
※小数点以下切り落とし、括弧内は資産増加分
(参考:野村證券 マネーシミュレーター みらい電卓)
表をご覧いただくと分かるように、資産運用では以下のような特徴があります。
- 投資額が大きいほど、同じ年利でも利益が大きくなる
- 投資額が同じ場合は、年利が高いほど利益が大きくなる
つまり、少額の積立投資と一括投資では、もちろんそれぞれ一長一短あるものの、同一の利回りでは、一括投資の方が運用効率が良いということがお分かりいただけるでしょう。
上の表では、今後のインフレによる資産の目減りを考慮し、日銀の物価目標である年2%を超える3%以上の利回りでの運用を想定して計算しました。
ではここから、本記事のテーマでもある「ほったからかし投資」で3%以上の利回りを狙うことのできる運用先を紹介します。
ほったらかし投資おすすめランキング!人気6選
ここでは「ほったらかし投資」が可能な運用先7選を見ていきましょう。ここでは「一括投資をしても自動的に分散投資が出来ること」に重きをおいてランキング化しました。
1. プロ任せで高額資産を一括投資「ヘッジファンド」
ヘッジファンドとは1000万円以上のまとまった資産を一括投資すると、運用のプロであるヘッジファンドマネージャーが運用を代行し、運用利益を投資家に還元してくれる投資先です。
一見投資信託と似ていますが、実は運用手法は似て非なるもの。ヘッジファンドでは株式や債券などの伝統的資産だけでなく、これらとは相関性が低いとされている不動産、金、プライベートエクイティ(未公開株式)、先物、オプション、スワップなどの非常に幅広い商品に投資を行うオルタナティブ投資を行います。
個人や投資信託で分散投資することは困難なこれらの金融商品に幅広く分散投資できるため、運用全体的なリスクの軽減になるだけでなく、利益獲得の機会も豊富と言えます。
資産運用において投資リスクを抑えるには「分散投資」が必須になりますが、ヘッジファンドではこの分散投資を運用のプロが代行してくれるため、「ほったらかし投資」にはもってこいの投資先と言えるでしょう。
またヘッジファンドでは、投資信託では原則使用できない「空売り」などの手法を用いることが出来るため、上昇相場だけだけでなく、下落を逆手にとって悪相場でさえも利益獲得を見込むことが可能です(→高利回り)。
最低投資額や投資に掛かる手数料は他の投資先よりも割高になりますが、1000万円以上の一括投資をお考えの方は一度は検討したい投資先でしょう。
一度ヘッジファンドに出資をしてしまえば、後は基本的に定期的にヘッジファンドから送られてくる運用成績を確認するだけとなりますので、まさかに「ほったらかし投資」が可能な投資先と言えます。
期待利回り | 10%以上 |
メリット |
|
デメリット(注意点) |
|
最低投資額 | 1000万円~ |
投資方法 | 各ヘッジファンドのホームページより問い合わせ |

ここでは日本国内で投資可能なヘッジファンドとして人気を集める「BMキャピタル」を一例としてご紹介します。
BMキャピタルは2013年に運用を開始した、日本では老舗のヘッジファンドです。
会社名 | ビーエムホールディングズ合同会社 |
運用開始 | 2013年 |
投資対象 | 日本株式、債券など |
投資戦略 | バリュー戦略、イベント・ドリブン戦略、アクティビスト戦略など |
平均年間利回り | 10%以上 |
最低投資額 | 1000万円~受付 ※1000万円以下は要相談 |
公式サイト | 公式サイト |
東京大学出身で、選りすぐりの精鋭しか採用されないという英国投資銀行バークレーズで投資経験を積んだファンドマネージャーに運用を任せることが出来るBMキャピタル。
日本株式を中心としたバリュー株投資で、リスクを抑えながら堅実な運用を行います。
バリュー株投資は利益獲得まで(株価が値上がりするまで)に時間がかかるのがデメリットですが、BMキャピタルは投資先企業の大株主となり、アクティビストとして積極的に企業価値向上を働きかける方法により、比較的短い期間での株価上昇を狙います。
平均利回りはヘッジファンドらしく10%以上、また過去11年間の運用で一度もマイナスで年度末を迎えたことがないというBMキャピタル。ヘッジファンドでほったらし投資をお考えの方には、おすすめできる運用先です。
BMキャピタルのこれまでの運用成績や、投資条件などを詳しく知りたい方は、公式ホームページから無料でお問合せが可能です。

2. スマホアプリで簡単!AIに資産運用を任せる「ロボアドバイザー」
ロボアドバイザーは人工知能AIを使った投資で、簡単なアンケートに答えれば投資家のリスクやリターンに応じた投資のアドバイスや運用そのものを行ってくれるサービスです。

サービスは「アドバイス型」「投資一任型」の2種類で、アドバイス型は投資家の運用スタイルやリスク許容度に応じて適切な商品や資産配分を提案するというもの。アドバイス型は「助言のみ」を行うサービスなので、最終的な購入の判断は自分で行うことになります。
投資一任型は、運用の全てをAIロボットに任せることができるサービスで、アドバイス型よりも手数料は高くなりますが、投資商品の提案・購入・運用・資産のリバランスまで全て行ってくれます。
国内でロボアドバイザーのサービスを提供している会社は20社ほどあり、利回りにも差があります。ロボアドバイザーが投資するのは、国内外の債券や株式、不動産などで運用をするETFで、投資家がサービス利用時に選択したリスク許容度によって利回りも1%程~10%程まで差がでてくるようです。
期待利回り | 1%~10% |
メリット |
|
デメリット(注意点) |
|
最低投資額 | 1万円ほど~ |
投資方法 | ロボアドサービスの提供会社に登録→口座開設→入金 |
ロボットアドバイザーは、利回りのほかに、投資対象やサービス形態もサービスを提供する会社によって様々です。
特に人気が高いのは「Wealthnavi(ウェルスナビ)」で、預かり資産のシェアNo1のロボットアドバイザーです。ウェルスナビは大手金融機関から出資を受けていることもあり、28万人以上の投資家がウェルスナビを通して運用しています。
ウェルスナビではスマホアプリだけでも資産運用が可能、NISA口座の利用も出来るため、ロボアドバイザーを検討される方はぜひ詳細を確認されてみてください。
3. NISA制度利用可!多種多様な商品に分散投資可能な「投資信託」
投資信託は、不特定多数の投資家から集めたまとまった資金を、ファンドマネージャーが株や債券などの伝統的資産に投資し、運用の成果として出た利益を投資家に分配する金融商品です。
国内外の株式や債券に投資する約5900本ある投資信託商品の中から好きなファンドを選択し購入すれば、後はほぼほったらかしで投資・運用を行うことが可能です。
「一括投資×ほったらかし投資」におすすめとして選択した理由はやはり、簡単に広く分散投資が出来ること。既出の通り投資信託は商品数が非常に豊富で、かつ一つの投資信託商品を選ぶと、そのファンドマネージャーが幅広い銘柄に分散投資を行ってくれるため、投資家は手間いらずで分散投資を行うことが可能です。
注意点として留意する点は、投資信託はヘッジファンドのように「空売り」などの高度な手法や、伝統的資産(株式や債券など)以外の幅広い金融商品に投資できないことが挙げられます。これらの理由により、投資信託は市場が上昇傾向にある場合は利益を出せるものの、下落相場では高度な回避策をとることが出来ず、運用成績がマイナスとなり損失を出してしまうことも多いです。
投資信託への投資に掛かる手数料は、投資信託の購入時にかかる「販売手数料」、投信で運用している間継続してかかる「信託報酬」、解約時にかかる「信託財産留保額」の3種類です。
販売手数料 | 購入額の1~3%程度 ※販売手数料がかからない「ノーロード投資信託」もある |
信託報酬 | 年率0.2%~3%程度 |
信託財産留保額 | 売却額の0.1%~0.5% |
特に信託報酬は運用期間中継続してかかる手数料です。上記のように運用成績がマイナスとなり含み損を抱ええている間も手数料がかかるため、投資家にとっては痛手となります。
投資信託を選ぶ際には、過去10年程の運用成績を確認し、安定的に手数料率を上回る成績が出せているファンドを選びましょう。
期待利回り | 3%~4% (ファンドによる) |
メリット |
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デメリット(注意点) |
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最低投資額 | 100円以上1円単位 |
投資方法 | 投資信託口座開設→投信商品を選ぶ→購入 |
また投資信託ではNISA制度の利用が可能です。NISAが利用可能な商品は、株式投資信託で債券投資信託には原則使用はできません。
NISAを利用するには、証券会社や銀行で投資信託用の取引口座を開設するのと同時に一般NISA口座も開設しておきます。口座が準備出来たら投資する投信商品を選択し購入するのみとなります。
NISA制度とは
NISAは毎年一定金額の範囲内で購入したこれらの金融商品から得られる利益が非課税になる制度です。


4. ほったらかし投資も可能な「不動産投資」
不動産投資は、マンションや戸建てなどの不動産を購入し、第三者に貸し出すことで定期的に家賃収入を得たり、購入時よりも不動産価格が上がったタイミングで売り払うことで売買益の獲得を目指すちいうものです。

しかし、このような形態の不動産投資は、周辺地域の調査やローンの申請等、物件を選び購入するまでの手続きに手間暇がかかるほか、投資後も建物の修繕や管理が必要になるなど「ほったらかし投資」望む投資家には不向きと言えます。
そこで「ほったらかし投資」で不動産投資をする方法として浮上するのが、「不動産クラウドファンディング」と「不動産投資信託 (REIT)」という方法です。
不動産クラウドファンディングは、投資家から集めた資金をまとめ、事業者が不動産に投資するサービスです。またREIT(リート)と呼ばれる不動産投資信託も、投資者から集めた資金で不動産への投資を行い、運用利益を投資家に配当する商品する金融商品です。
両者に共通するのは、運用に手間暇がかからず基本的に「ほったらかし投資」が可能という点。投資家が商品を購入後は、ファンドマネージャーや不動産ファンド運用会社が代わりに投資先物件の選定から運用まで行ってくれます。
不動産クラウド ファンディング |
不動産投資信託 (REIT) |
|
期待利回り | 2~8%程 | 3%程 |
商品の多さ | 少ない | 多い |
市場規模 | 小さい | 大きい |
資金の流動性 (換金) | 低い (満期時) | 高い (いつでも可能) |
元本割れリスク | 低い | 高い |
最低投資額 | 1万円ほど | 数万円程度 |
投資方法 | 不動産ファンドへ出資 | 不動産投資信託を購入 |
一見似ているように見える両者ですが、流動性の違いと元本割れリスクの違いには注意が必要です。
まず流動性の違いですが、リートの場合は投資信託のため基本的に証券取引所を通していつでも購入・売却が可能です。反対に不動産クラウドファンディングの場合は、運用期間が決まっているので、満期になるまでは売却することはできません。運用期間は、3ケ月から1年ほどの短期のものから、2~3年程度と長期案件もあります。
次に元本割れリスクの違いですが、不動産クラウドファンディングでは「優先劣後」いって、出資時に不動産ファンド自体も出資を行い、万が一損失を出した場合は不動産ファンドの出資分から先に損失の補填が行われるというものです。また「マスターリース契約」といって、空室になってしまった物件を不動産会社が借り上げて空室を解消するという仕組みも設けています。
リートではこのような投資家保護の仕組みはないため、元本割れのリスクの点では不動産クラウドファンディングの方がリスクが低いと言えるでしょう。
不動産クラウドファンディングおすすめ運用会社
- COZUCHI
- TECROWD
5.ほったらかし投資で利息を得る「ソーシャルレンディング」
ソーシャルレンディングは、お金を借りたい企業と、お金を貸したい人をマッチングさせるサービスです。ソーシャルレンディングを通してお金を借りた企業は、利息をつけて投資家にお金を返済します。
日本のソーシャルレンディングでは、個人への融資は行われておらず企業への融資が主になります。
ソーシャルレンディングサービスを提供するソーシャルレンディング会社は、融資を希望する企業の中から、融資の審査条件をクリアした企業を対象に融資ファンドを組成します。
融資ファンドの情報はソーシャルレンディング会社のサイト上で確認でき、想定される受け取り金利もあらかじめ知ることが出来るため、ほったらかし投資でも安心して運用することができるでしょう。
期待利回り | 4~6% |
メリット |
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デメリット(注意点) |
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最低投資額 | 1万円程~ |
投資方法 | ソーシャルレンディング会社を通じて口座開設→融資案件選択→契約 |
ソーシャルレンディングへの投資で注意する点は、返済遅延や貸し倒れのリスクです。業者サイトで紹介される融資案件は、事前に融資先企業の信用度について審査を通過した企業を対象にしているものの、それでも予期せぬ経営悪化や倒産などで返済不能となるデフォルト(貸し倒れ)が起こる場合もあります。この場合、投資元本の一部が戻らず元本割れしてしまうケースがあります。
またソーシャルレンディングの案件の運用期間は、3か月ほどの短期~3年ほどの長期の案件もあり、基本的に満期になるまで資金を引き出すことはできないことは留意が必要です。
上記のような注意点があるにせよ、契約時に決めた利息が変動することなく、価格変動を気にせずほったらかし投資ができるのは、ソーシャルレンディングの最大のメリットの一つともいえるでしょう。

6. 銘柄選択も不要!時間がない人にもおすすめ「株式自動売買」
株式投資とは、値上がりが見込めると判断した会社の株式を購入(出資)し、株価の値上がりによる売却益を獲得したり、配当金や株主優待で利益を得る投資方法です。
株式投資では自分で株式銘柄を選定し運用するため、投資に掛かる手数料が限りなく抑えられるというメリットあるものの、銘柄選定のための知識や運用に関するテクニックなどある程度の勉強と技術習得が必要となるため、「ほったらかし」で運用することはできません。
しかし、ある程度ほったらかしで株式投資をする方法として証券会社提供の「株の自動売買」システムを利用する方法があります。
株の自動売買は、株式の取引を自動で行ってくれるシステムで、あらかじめ銘柄の選別と売買のタイミングを設定しておくだけで、株の購入・売却という売買注文を自動で行うことが出来ます。
期待利回り | 4~6% |
メリット |
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デメリット(注意点) |
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最低投資額 | 100円以上1円単位 |
投資方法 |
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株自動売買ははじめに取引のルールを設定すれば、自動で売買取引をしてくれるため、忙しく相場を見る時間がない会社人でも運用が可能です。またランキングの中から自分に合う自動売買システムを選ぶことが出来るため、株式投資に関する詳細な知識や熟練したて投資技術は必要ありません。
しかし、売買タイミングや利確、損切の条件などを自分で設定する必要があるため、今後の市場トレンドに合う適切な設定をするには、やはりある程度の株式投資に関する知識が必要になります。(=完全にはほったらかし投資できない)
また2022年のコロナショック時のように、市場が規則性がなく予想外な動きをした場合、自己運用の場合のように臨機応変に対応することは難しいため、損失を出しています可能性があります。「自動で取引してくれるから損失は出ないだろう」と考えてしまいますが、市場の動きによっては、はじめに設定した取引ルールから変更や調整が必要になる場合もあるでしょう。
株の自動売買は、退部の自動売買ツールを購入する方法と証券会社を通して取引を始める方法の2種類があります。
オンライン証券会社を開設すると、投資に時間が取れない投資家もオンラインで口座開設から商品の運用状況を確認することができるのでおすすめです。証券会社を開設するなら証券会社ごとに様々な特典があるので、証券会社選びも慎重に行うとよいでしょう。
ほったらかし投資におすすめの証券会社例
3つの証券会社は上記で紹介した「ほったらかし投資 おすすめ7選」のうち、ヘッジファンドとソーシャルレンディング以外を扱っていて、初心者にも人気が高い証券会社です。
- SBI証券
日本最大級の証券会社。投資先の種類が多く選択肢の幅が広いのが特徴。
SBI証券はTポイントがたまる。 - 楽天証券
楽天カードを持っている人はクレジット決済で投資可能で、同時に楽天ポイントも貯まる。取引画面が非常にシンプルで初心者にもおすすめ。 - 松井証券
歴史の長い老舗証券会社。ロボットアドバイザーサービスが充実。キャンペーンが多く、口座を開設するとクオカードなどのお得なキャンペーンあり。
以上、一括投資も可能で「ほったらかし投資」におすすめの投資方法6選を紹介しました。
「一括投資×ほったらかし投資」のメリット
一括投資、ほったらかし投資に共通するメリットは、何と言っても投資に掛かる時間や手間を省くことが出来ることでしょう。
ここでは「一括投資×ほったらかし投資」のメリットを二つ紹介します。
1. 投資初心者でも高リターンが狙える
ほったらかし投資におすすめの方法として紹介した上記6種類の投資方法では、運用をプロのファンドマネージャーに任せられたり、AIや自動取引システムに任せられるため、投資初心でも始めやすいという特徴がありましたね。
一括投資である程度まとまった額を運用するとなると、分散投資するために様々な投資商品を調査しなければならず、さらに日々変動する相場の動きに応じて売りや買いなどのアクションや投資資金のリバランスを行う必要が出るため、中級以上の投資知識が必要と言えます。
ほったらかし投資可能な投資先を利用すれば、これらの高度な投資知識がなくとも投資による運用利益を期待することが可能です。
2. 時間と労力を掛けなくても投資できる
ほったらかし投資では、株式投資などで自己運用をする場合とは違って、毎日何時間も相場チャートを見て売買のタイミングを判断する必要がありません。
ある程度の投資知識があっても、会社員をしていて投資に時間を掛けられない方や、高額資産の一括投資によりプレッシャーやストレスを受けたくない方などには、「ほったらかし」で運用できる金融商品の利用がおすすめです。
ほったらかし投資を利用すれば、本業では堅実に収入を得つつ、ストレスフリーで投資による「不労所得」を得ることが出来るでしょう。
「一括投資×ほったらかし投資」のデメリット・リスク
良い事尽くしにも思えるほったらかし投資ですが 実は以下のような デメリットもあります。ほったらかし投資のデメリットも知っておくことで、ご自身の大切な資金のリスク管理を行うことができるでしょう。
1. ほったらかしすぎると危険
ほったらかし投資においても、投資は「自己責任」であるということには変わりありません。
ほったらかし投資では、運用自体を第三者に任せることができますが、 だからといって運用成績がマイナスにならないということを保証するものは何もありません。
特に一括投資では、少しの相場変動率でも元本が大きいだけに大きな損失に繋がることがあります。ほったらかし投資であっても、運用でマイナスが出ていないか、想定通りに利益が出ているかなど、 完全にほったらかしにするのではなく、定期的に運用成績を確認して、自分の投資した商品の状況を把握することが大切です。
もし投資状況を確認せず放置していたら、投資した商品の価格が異常に下がっていることに気づかず、大きな損失を生んでしまうかもしれません。
ほったらかし投資においても、投資商品の解約は私たち投資家がタイミングを見計らう必要がありますから、「適度ほったらかし」する程度のスタンスがよりおすすめです。
2. 短期間の運用では資金を増やせない
ほったらかし投資に利用できる投資方法の殆どは、長期的に運用することで利益を出すため、短期間で資金を増やすことは難しいといえます。
特に一括投資でまとまった資産を出資する場合、短期期間で利益を出せるような高リスク投資を行うのは非常に危険です。ほったらかし投資は、数か月で大きな利益を得ることはできませんが、長期運用を行うことで比較的リスクを抑えながら安定した運用を目指すのがおすすめです。
3. 元本保証ではない
「元本保証がない」とは、自分が始めに投資した金額(投資元本)が戻る保証がないということです。
いかなる投資方法でも大なり小なりリスクが伴います。もちろんほったらかし投資もほかの投資と同様リスクはあります。
もちろんほったらかし投資のランキングで1位に紹介したヘッジファンドや、3位で紹介した投資信託などではプロに運用を任せられるため、投資初心者の方が自己運用をするよりは安全性の高い運用を行うことが出来ます。
しかし、投資するヘッジファンドや投資信託ファンドなど、どこへ出資するかを決定するのは自分ですので、ほったらかしにしてもご自身の資産をきちんと守り育てることのできる投資先はどこなのか、事前にしっかりと下調べをした上で出資することが大切です。
「一括投資×ほったらかし投資」がおすすめなのはこんな人
ここまでの内容で、「一括投資×ほったらかし投資」におすすめの金融商品やメリット、デメリットはお分かりいただけたでしょうか。
一長一短あるものの、以下に当てはまる方は「一括投資×ほったらかし投資」が向いている方と言えます。
- 忙しくて投資に時間を作れない人
- つい無駄遣いをしてしまう人
- 投資経験や知識のない人
- FIRE生活を行いたい人
1. 忙しくて投資に時間が作れない人
ほったらかし投資は始めに投資環境を整えてしまえば、後は毎日チャートをチェックしたり、ご自身で高度な投資知識を身に着ける必要はありません。
ほったらかし投資は、仕事が忙しくて資産運用を始められない人や、家事・パートの空き時間を使って手軽に資産運用を始めたい主婦などに向いているでしょう。
2. ついつい無駄遣いをしてしまう人
大体の買い物はインターネットで済ませることができる時代ですよね。欲しいものをクリックするだけで商品が購入できるため、ついつい買いすぎて貯金ができない方もいるのではないでしょうか?
「一括投資×ほったらかし投資」で無駄遣いをする前に資金を投資に回してしまえば、無駄な出費を抑え、資産を効率よく増やしていくことができるでしょう。
3. 投資経験や知識のない人
繰り返しになりますが、ほったらかし投資には詳細な投資知識や高度な運用技術は必要ありませんので、投資経験の少ない方におすすめの投資方法です。
またまとまった資産を自分で分散投資するのが難しいという方も、運用のプロやシステムが資産の分散を代行してくれるほったらかし投資先であれば、一括投資も手軽に行うことができるでしょう。
4. FIRE生活を行いたい人
FIREとは、「Finanncial Independence Retire Early」の頭文字から作られた言葉で、日本語では「経済的自立と早期リタイア」と訳されます。

FIREにおける早期リタイアでは、実際には働かず、資産運用によってお金を働かせることにより不労所得を得て生活を行います。
FIREの根本的な目的は、働くことからの解放(働くことでしか収入を得らない状況からの解放)と言えますが、そんな夢のFIREを達成しても、高額資金の自己運用により毎日チャート観察に時間を取られたり、自己運用による大きなプレッシャーやストレスにより心労がかさんだとしたら‥。解放された精神的・時間的余裕のある生活とはほど遠いですよね。
早期リタイアで心身ともにゆとりのある生活を送りたい人には、「一括投資×ほったらかし投資」で運用を第三者に任せるのがおすすめです。
「一括投資×ほったらかし投資」で失敗しないためのポイントを解説
ほったらかし投資に限らず、資産を増やすために始めた投資で失敗し、かえって資産を減らしてしまうような事は避けたいですよね。
ほったらかし投資で失敗しないためのポイントは以下の3つです。
- 投資は余剰金で行う
- 最終的な判断は自分で行う
- 定期的に資産のチェック・メンテナンスを行う
1. 投資は余剰資金内で行う
リスク管理の基本として、投資は余剰資金内で行うことが大切です。
余剰金とは、生活費と生活防衛金を差し引いた「10年以上使う予定のない」お金です。

余剰資金を超えて投資を行い万が一損失が出た場合、日常生活に支障が出てしまう危険性があります。そうすると、心に余裕がなくなってしまい焦燥状態で誤った投資判断をしてしまい、損失を重ねる事態になりかねません。
投資は必ず余剰資金内で余裕をもって行うようにしましょう。
2. 投資前の情報収集を徹底的に行い理解した上で投資する
大切なので繰り返しますが、ほったらかし投資に限らず、投資で運用利益が出るのか、もしくは元本割れしてしまうのか、いかなる状況になったとしてもその責任は自分にあります。
出資後に手間暇をかけることなくほったらかしで資産の増加が見込める「ヘッジファンド」や「投資信託」」「ロボアド」など様々な商品を紹介しましたが、本当にほったらかしで利益を出していくには、適切で優秀な投資先を自分で選べることが大前提です。
一括投資で大切な高額資金を預ける場合は、投資前に複数の商品を比較し、過去の運用成績や運用方法のリスク、換金性、手数料、運用会社の安定性などの情報をしっかりと調査しましょう。
3. 定期的に運用状況のチェック・メンテナンスを行う
ほったらかし投資を始めたあとは、定期的に以下をチェックすることでご自身の資産を守りましょう。
- 運用で順調に利益が出ているか
- 取返せないほどの大きな含み損が出ていないか
- 投資先の評判や経営状況が悪化していないか
- 投資先に関わる相場環境が悪化傾向にないか
運用中に上記のような状況に陥った場合は、投資先や資産分配のポートフォリオの見直しや一部資金の回収などが必要かもしれません。自分の投資した資産の動きを定期的にチェックすることで、大きな損失を防ぐことができるでしょう。
ほったらかし投資の勉強におすすめの本2選
最後に、ほったらかし投資を詳しく勉強したい!そんな方にぜひ読んでもらいたいおすすめの本を2冊紹介します。
『ほったらかし投資術』水瀬ケンイチ/山崎元 (著)
『ほったらかし投資術』は、累計7万2000部のベストセラー「ほったらかし投資術」の改正版です。楽天経済研究所客員研究員の山崎氏と、インデックス投資ブロガーの水瀬ケンイチ氏によって書かれています。
ほったらかし投資の完全マニュアル本を目指した書籍として、口座の開き方から投資に対する素朴な疑問の答えまで内容がぎっしり詰まってるのが魅力です。『プロが考えた最善の投資方法』と『個人投資家でもまねできる』をベースに考えられた一冊といえるでしょう。
ほったらかし投資術は約900円でアマゾンや楽天でも売られています。気になった方はぜひチェックしてみてください。
『お金は寝かして増やしなさい』水瀬ケンイチ(著)
著者は『ほったらかし投資術』の作者と同様、インデックス投資ブロガーの水瀬ケンイチ氏です。
「お金は寝かして増やしなさい」はリーマンショック等の歴史を振り返りながら、投資の判断を間違えない方法が漫画を用いて、わかりやすく解説されています。
「お金は寝かせて増やしなさい」は1,700円ほどでアマゾンや楽天で購入可能です。
おすすめほったらかし投資法まとめ
ほったらかし投資におすすめの方法は、ヘッジファンド、ロボアド、投資信託、不動産投資、ソーシャルレンディング、株式自動売買など様々な種類がありましたね。
投資知識がなく、まとまった資金を貯金に寝かせてしまっている方は、ほったらかし投資で利益を得られる機会を逃してしまっているだけではなく、大切な財産をインフレによる資産の目減りリスクに晒している状態です。
投資初心者でも、プロの手を借りて安全に資産運用ができる方法を利用するなど、賢く商品を使い分けることで、比較的簡単に投資に取り組むことが可能です。
ある程度まとまった資産がある方は積立投資よりも一括投資の方が投資効率は高くなります。高額資金の運用に自身の無い方は、本記事で利用したヘッジファンドなどを検討されると良いでしょう。

この度投資初心者が、1000万円クラスのまとまったお金を運用する前に絶対に押さえておきたいポイントを外部の先生のお力も借り1記事にギュッとまとめました!
- これからまとまった元本で投資を始めたい方
- 手元の資産の運用法で迷っている初心者の方
投資額の大小に関わらず、役に立つこと間違いなしの記事ですので是非皆様の資産運用の勉強にご活用下さい!