資産が5000万円ある人は、老後に必要な資金と言われている2000万円に達しているため、老後の生活は安心と思っているのではないでしょうか。
結論から申し上げると、資産が5000万円あっても老後に豊かな生活ができるとは限りません。
今回は、5000万円でも資産運用が必要な理由を徹底解説します。
また「投資は、なんだか怖くてなかなか手を出せない」
「投資は、リスクがあるからできるならしたくない」
なんて思っている人も、多いのではないでしょうか。
今回は、5000万円でできるおすすめの投資方法も紹介します。
目次
5000万円あったら投資は運用しなくてよいかを調べてみた
まず5000万円の資産がある人は、全国的にも約8.3%しかいません。
つまり学校のクラスが40人だとすると、クラスに3~4人しかいない計算です。
資産5000万円あったら、「今後は、一生懸命に働かなくても暮らしていけるのではないか?」なんて思う人もいるでしょう。
まずは、「どのくらいの資金を1年間で使っているのか?」の平均をを調べてみました。
私たちが生活に必要なお金はどのくらい?
まずは、「私たちがどのくらいのお金を必要としているか」をまとめてみました。
以下のグラフは、総務省によって発表されたデータで「夫婦共働きで子供が2人いる場合の1ヶ月の出費」です。
内訳 | 金額 |
食費 | 82,044円 |
住居 | 21,464円 |
光熱・水道 | 30,566円 |
家具・家事用品 | 13,109円 |
被服費 | 13,831円 |
保険・医療 | 14,090円 |
通信・交通費 | 57,471円 |
教育 | 20,576円 |
教育娯楽 | 31,604円 |
教育娯楽 | 31,604円 |
その他消費 | 58,958円 |
非消費支出 | 90,308円 |
合計 | 433,994円 |
必要な生活費の平均は、1ヶ月で約43万円・1年では約516万円です。
上記の出費はあくまで全国の平均のため、都会に近づけば近づくほど生活費は高くなります。
都会で住む場合は、平均の出費の43万円に加え、プラス30万円程は考慮しておくとよいでしょう。
5000万円あったら資産運用なしで何年暮らせる?
上記で調べた「夫婦共働きで子供が2人いる場合の1ヶ月の出費」をもとに、5000万円あったら仕事をせず何年暮らすことができるのかを調べてみました。
年数 | 使うお金(1年) | お金(余ったお金) |
0年 | ¥5,160,000 | ¥50,000,000 |
1年 | ¥5,160,000 | ¥44,840,000 |
2年 | ¥5,160,000 | ¥39,680,000 |
3年 | ¥5,160,000 | ¥34,520,000 |
4年 | ¥5,160,000 | ¥29,360,000 |
5年 | ¥5,160,000 | ¥24,200,000 |
6年 | ¥5,160,000 | ¥19,040,000 |
7年 | ¥5,160,000 | ¥13,880,000 |
8年 | ¥5,160,000 | ¥8,720,000 |
9年 | ¥5,160,000 | ¥3,560,000 |
10年 | ¥5,160,000 | ¥1,600,000 |
5000万円を使い続けた場合、11年目には5000万円の資金を全て使い切ってしまうことになるでしょう。
上記の結果を見て「5000万円は思ったより、すぐに使い切ってしまう」と思った方も多いのではないでしょうか?
5000万円は働かなくても生活ができる程、十分な資産ではないことがわかります。
しかし5000万円は、上手に資産運用することで、効率的に資金を増やしていくことができるでしょう。
資金を増やしていくと資産運用だけを行い、働かなくても良い生活が実現できるかもしれません。
詳しくは、以下で紹介します。
資産運用をしたほうがよいのは、分かっていても投資は、なんだか怖いと思う方もいるでしょう。
しかし投資のリスクは怖いものではなく、リスク管理を行えばむしろ安定して資産を増やしていくことが可能です。
逆に資産運用をしないと、返って損失を出してしまうかもしれません。
以下では、5000万円を積極的に資産運用した方が良い理由を紹介していきます。
5000万円あっても投資・資産運用をしたほうがよい理由
なぜ5000万円があっても、投資をした方が良いのか?
理由は、3つほどあります。
- インフレの影響でお金の価値が目減りするから
- 老後の必要な資産の確保しなければいけないから
- 5000万円あったら投資に有利になるから
それぞれ詳しく見ていきましょう。
インフレの影響でお金の価値が目減りするのを防ぐ
インフレの影響でお金の価値が下がる問題は、最近では非常に大きな問題といえるでしょう。
インフレとは、モノの価値が上がりお金の価値が下がっていくことを言います。

昨今、ウクライナ戦争やコロナウイルスの影響により、インフレは2021年から2022年にかけて3%程上昇しました。

インフレの影響で、物価が3%上がったのならば、お金の価値も3%上がるべきですよね。
しかし自分の資金は、利子がほとんどつかない銀行に預けているため、お金の価値は目減りする一方です。
インフレの影響で、5000万円が4000万円くらいの価値になってしまったら、老後の生活が厳しくなってしまうかもしれません。
インフレによって自分の資産を減らさないためにも、積極的に資産運用をしてお金を増やすことで、物価上昇に対応できるといえます。
老後の必要な資産の確保ができる
5000万円を資産運用する理由として、老後の必要な資産の確保ができるからです。
老後2000万円問題が話題になり、老後は貯金2000万円以上の資金が必要と言われていますよね。
5000万円あるなら、すでに2000万円以上の貯蓄が用意できてるため大丈夫なのでは?と思った人もいるでしょう。
しかし老後に必要な2000万円は、老後で必要な最低限の資金という意味です。
つまり、「老後に少し贅沢な暮らしをしたい」
「老後にけがや病気をしてしまった場合の費用」
「老後に孫や子供と外食や旅行に行きたい」
などの予算は含まれていません。
また生命保険文化センターが行った調査によると、老後の裕福な暮らしのために必要な資金は、夫婦2人暮らしで31万1000円という結果が出ました。
年金が支給されない60歳から65歳の間は、貯金で何とかしないといけないため5年間で、2100万円程必要になります。
さらに年金が支給される65歳からも、毎月14万円ほどは貯金から補う必要があるため、5000万円を持っていても17年弱で底をついてしまうでしょう。
つまり資産運用をしておくことで、老後に必要な資金が底をついてしまう心配や、娯楽に充てる資金の心配をせずに済むということです。
5000万円あったら投資に有利になる
5000万円を投資した方が良い理由の最後は、5000万円持っていたら投資が非常に有利になるからです。
資産運用をして5000万円までお金を増やそうとすると長年かかりますが、5000万円を1億円に増やしていくのは短期間で達成することができるでしょう。
上記の理由として投資は、複利効果というものを活用できるからです。
複利効果とは、元本に前回についた利子がプラスされ、今年の元本として運用することができます。
以下の図で複利効果を説明していますので、ご覧ください。

上記の図を見てもわかるように、複利を利用した場合と利用しなかった場合は、大きな差になるでしょう。
複利効果は投資する資金が大きくなればなるほど、有利になります。
つまり、5000万円を複利効果を利用して投資をすることで、資産を効率よく資産を増やしていけるでしょう。
早期リタイアが可能になる
早期リタイアは、投資大国のアメリカでは、FIREとして知られていますが、最近日本でも話題になっている言葉です。
最近の早期リタイアは、ただ定年退職より早く引退することだけでなく、経済的自立をしているという意味も持ちます。
FIREを実現させるためには、年間支出の25倍を用意しておくことが必要です。
年間支出の25倍用意する理由は、アメリカの大学の論文に「4%ルール」というものがあります。
4%ルールは、資産を年利4%で運用し、増えた4%分を切り崩して生活すれば、資産が目減りしないという考えです。
4%ルールに基づいて5000万円でFIREをするとなると、年間200万円の支出におさえる必要があります。
しかし年間200万円(月に17万円の出費)は、豊かな生活を望むことが難しくなるでしょう。
上記でお話しした早期リタイアは、完全にリタイアして不労収入のみで生活を形成するパターンです。
早期リタイアには、サイドリタイアといい、時短勤務やアルバイト等である程度資産を確保しつつ、自分の時間も確保していくパターンもあります。
5000万円あるとサイドリタイアは、可能といえるでしょう。
1億円まで貯めると完全リタイアが可能になるものの、5000万円の段階ではサイドリタイアを行いつつ資産を形成し続けることが大切です。
5000万円で行うおすすめ投資法4選
5000万円を持っている人は、年間収益率の4%を達成することができれば、サイドリタイアが可能になりますとお話をしました。
セミリタイアを行い、資産運用でお金が増えることは自分自身の時間を有効に使うことができるようになります。
またフルリタイアを目指すためには、利回りで増える資金が生活費より少し多くなれば、旅行にもお金を気にせず行くことができるでしょう。
それでは、年間収益率の4%以上が可能な投資が何か一緒に見てみましょう。
ヘッジファンド
ヘッジファンドは、運用を完全にプロに任せることが可能で初心者でも始めやすい投資です。

ヘッジファンドは、投資のプロによって運用されるため、個人投資家では目指すことが難しい利回り10%を目指すことができます。
またヘッジファンドは、絶対追求型の投資として、市場がマイナスの状態でも常に利益を求ることが可能です。
ヘッジファンドは、日本ではまだ広く知られていませんが、利回りの高さと徹底したリスク管理が評価され、最近では有名大学のポートフォリオにも組み込まれています。
ヘッジファンド投資をしようと、海外のヘッジファンドとコンタクトを取ると、英語でのやり取りが必須だったり、最低投資金が1億以上と難易度が高めです。
最近では、BMキャピタルと呼ばれる日本国内ヘッジファンドも人気を集めています。
BMキャピタルは、6年以上のヘッジファンド運用経験を持つ老舗ヘッジファンドです。
更にBMキャピタルは、コロナショックでもマイナスを出さなかった優秀なファンドとして注目されています。
気になった方は、BMキャピタルのHPをご覧ください。
ドル投資
最近、米国の金利が非常に高いです。
アメリカの金利と日本の金利を比較してみると、アメリカは金利を上げ続けているのに対し、日本は金利がほぼゼロ。
金利が高いということは、私が銀行にお金を預けておくだけで、利子が多くつき資産を増やせるということです。
つまりドルを購入しアメリカの銀行にお金を入れておけば、定期的に約4%以上の利子がもらえるということになります。
それだけでなく、アメリカは引き続き金利を引き上げる方向で考えているので、約4%の利息よりも多くもらえるかもしれません。
アメリカと日本の金利の推移
株式:配当金狙い
株式をして定期的にお金がもらえることは、非常に効率よく資金を増やすことができるでしょう。

株式は、配当金といい定期的に企業からボーナスのように資金が配らます。
配当金狙いの投資は、配当金の高い株式を買い株式を運用しながら、定期的に配られる配当金で多くの利益を得ることが可能です。
配当金の高い株式を以下の図で見てみましょう。
私たちがよく知っているスターバックス、コカコーラも、配当金の高い株式としてランクインしています。
会社名 | 時価総額 | 配当利回り |
Altria | 83.46B | 8.07% |
3M | 56.58B | 5.39% |
Kimberly-Clark | 41.73B | 3.73% |
Coca-Cola | 259.71B | 3.10% |
Colgate-Palmolive | 59.99B | 2.69% |
Procter&Gamble | 329.93B | 2.66% |
Starbucks | 114.31B | 2.13% |
上記の図の中で、Altriaという会社が特に配当率が高いです。
Altria会社という名前は聞きなれてませんが、タバコの銘柄の中でマルボロ(Marlboro)と言えば「あ!」と思い出す人もいるでしょう。
Altriaは、有名なたばこ会社のマルボロです。
Altriaの配当金のすごさは簡単に言うと、Altriaの株を1株(現在46.74ドル(約6000円))を持っていれば、1年間の配当金として3.76ドル(約500円)を受け取ることができます。
株式は通常100株価から購入が可能なので、1年間の配当金で5万円ほどもらえる計算です。
しかし投資は常にリスクは管理しなければならないので、すべてのお金を一つの株式に集中投資する方法はリスクが大きいことを忘れないでください。
配当金ETF
上記では、配当金が高い株式について見てみました。
次は、配当金がもらえるETFについて調べてみようと思います。
ETFは、運用会社が希望する株式や債券をまとめたパッケージを売りだします。
ETFの特徴はプロに資産運用をしてもらえるにもかかわらず、非常に安い手数料で資産運用が可能です。
ETFの商品の中には、毎月配当金をもらうことができます。
毎月配当金をもらえるので、生活費がきちんとたまるだけでなく、なんだか得した気分になるでしょう。
ETF名 | 時価総額 | 配当利回り |
KBWY | 237.32M | 7.77% |
PFF | 12.74B | 7.01% |
EMLC | 41.73B | 5.36% |
ANGL | 1.76B | 4.48% |
SPHD | 3.56B | 4.26% |
多くのETFがありますが、その中でも配当率が高く、毎月配当金を支給するETFだけを集めてみました。
まずKBWYは不動産投資ETFとも呼ばれ、不動産の家賃などで収益の90%を配当するため、安定した投資対象と評価されています。
不動産に直接投資するには大金が必要ですが、KBWYのETFは小額でも不動産に間接的に投資が可能です。
KBWYのETFは、何よりもかなり高い配当率が魅力的といえるでしょう。
他にも、高い配当金のETFがあるので上記の図を参考にしてみてください。
5000万円で資産運用を成功させるための知識
5000万円貯まっても、なかなか投資に踏み出せない大きな理由としては、やはり失敗が怖いからではないでしょうか?
ほとんどの人は、投資はリスクがあって怖いと避けているでしょう。
実際にも、日本人の6割は自分の資金を投資ではなく貯金に充てています。
しかし、投資のリスクは自分でしっかりと対策を行えば、失敗を未然に防ぐことができるのです。
投資は、失敗がある危険なモノではなく、リスク管理をきちんと行えば資金を増やしていけるものといえます。
以下では、リスク管理の知識を紹介していきます。
余裕資金で投資を行う
投資のリスク管理の大前提として、投資を行う資金は自分の余裕資金で行うべきとされてべきとされています。
余裕資金とは、ご自身の資金から生活費と貯金額を引いた額です。

使うお金は、生活費としてもちろん確保しておかなければなりません。
一方貯めるお金は、使うお金の3ヶ月分は、確保しておくとよいとされています。
貯めるお金は、子供の学費や万が一のケガ・娯楽等に残しておくとよいでしょう。
生活費以外を投資金に充ててしまうと、急遽必要になった時にすぐに現金化できなかったり余計な手数料がかかってしまう恐れもあります。
余裕資金で投資を行うことは、投資で損失を出してしまった場合でも生活費に影響がなく、精神的ダメージが少ないでしょう。
リスクとリターンの関係を理解しておく
5000万円の投資で成功するための知識2つ目として、投資のリスクとリターンの関係をよく理解しておくことが必要と言えます。
投資は、利回りが高いほど目標金額に達成することが可能です。
5000万円を一刻も早く1億円に増やしたいという考えが先走って、リスク管理をせず利回りの高い投資を行ってしまうと失敗してしまいます。
投資は、リスクとリターンが比例するのを覚えておきましょう。

投資は、リスクが高く利回りも高い投資から、リスクが低く利回りが低い商品まであります。
投資家は、投資のリスクと利回りのバランスをとりながら資産を増やしていくことが大切といえるでしょう。
特に、投資でリスク管理する上で大切なことは、「長期・分散・積立」です。
長期運用を心がける
長期運用は、投資のリスク管理で非常に大切な事です。
市場は、常にアップダウンを繰り返して、投資家は市場がダウンの時に商品を購入して市場が上がると商品を売ったりしますよね。
投資家は、市場が下落の状態になると焦って売り払ってしまったり、損失を出してしまうと冷静な判断ができなくなってしまう可能性があります。
しかし市場は、短期的な視点で見ると常に上がったり下がったりを繰り返していますが、長期的に市場を見ると上昇傾向です。

伝説の投資家と呼ばれるウォ―レンバッフェトも投資を50年以上運用し、世界一の大富豪家になったといいます。
分散投資を行う
リスク管理の2つ目として、分散投資です。
分散投資とは投資先分けておくことで、1つの投資商品で損失を出してしまっても他の商品で損失分を補えるリスク管理です。
投資の世界には「卵は一つのかごに盛るな」という格言があります。

上の図をみておわかりいただけるように、分散投資は投資の名言としても残っている程大切なリスク管理方法です。
分散投資は、投資家の中でも良く知っている人が多いリスク管理なのではないでしょうか?
しかし自分が実際に行っているか考えてみてください。
投資を始めたとき・始めようと思ったとき、3つ以上の商品に投資しようと考えますか?
まずは、1つの投資商品を購入して様子を見ていこうと思う方がほとんどでしょう。
1つの投資商品でなんとなくうまくいったから、そのまま1つ・2つの商品を持ち続けているなんてことも少なくないです。
改めて自分の投資方法を見直してみましょう。
分散投資には、大きく分けて3つの分け方があります。

資産の分散は、上記の例でも出したように、いろいろな銘柄の商品を購入することです。
例えば、ヘッジファンド・不動産・国債など様々な投資に少しづつ投資する。
2つ目は、地域の分散です。
例えばいま日本はゼロ金利なので、日本の銀行に資金を預けてもほとんどお金は増えません。
一方アメリカは金利3%のため、100万円銀行に預けると3万円ほど増える計算です。
このように、地域によって金利や経済状況が違うため、地域に分散投資することは非常に大切といえます。
最後に時間の分散です。時間の分散は、積み立て投資と同じなので以下で詳しく解説します。
積み立て投資を行う
一般投資家は、市場の動きを見て今が一番安いタイミングだ!というのを見極めるのは、難しいでしょう。
購入のタイミングを見誤ってしまい、高い時に商品を買いすぎてしまったなんてこともあるでしょう。
時間の分散投資は、定期的に同じ金額を積み立てることで、平均的に商品が買うことができます。
以下の図は、投資の商品を一括で投資した場合と毎月1万円づつ投資をした場合です。
上記の図を見ても分かるように、一括で投資をした場合と積み立た場合では、最終的な利益が積み立てて投資の方が大きいことがわかります。
市場のチャートを見て、購入のタイミングが難しいと感じる方も、積立投資を行うことで、リスク管理を行うことが可能でしょう。
自分で投資を行うことにこだわらない
投資は、自力で投資を行う場合(株式投資・不動産投資等)があります。
一方、投資の運用をプロに任せることもできます。
例えば、ヘッジファンドや投資信託などは、資産運用をプロに任せることができますが、手数料が高くつきます。
つまり投資金が少ない投資家は、手数料は大きな出費になりますから、なるべく払いたくないと思いますよね。
しかし5000万円を投資に充てられる人は、プロに投資を任せることで、個人では達成できない利益を得ることが可能でしょう。
また投資のプロに運用を任せられるので、投資に多くの時間を当てなくても運用が可能になります。
5000万円を投資に充てられる人は、無理に自力で投資を行わず、プロに任せる投資も合わせて考えるとよいでしょう。
5000万円の資産運用で気を付けること
5000万円を資産運用するうえでリスク管理の方法をお伝えしてきました。
以下では、5000万円を資産運用する際のよくある失敗を紹介していきます。
特に5000万円をいち早く増やしたい!って人は注意が必要なので、よくお読みください。
怪しい投資の勧誘に気を付ける
投資の代表的な詐欺の例として、「ポンジスキーム」と呼ばれる詐欺があります。

ポンジスキームとは、投資家から資金を集め資産を運用を行わず、配当金は投資家から集めた資金で投資家に返し、資金をだまし取る詐欺です。
投資家は配当金が配られるため、詐欺とは疑うことなく更に運用金を払ってしまいます。
ポンジスキームは、非常にシンプルですが、現在も多くの被害者がいます。
ポンジスキームと善良な投資を見分けるコツを見ていきましょう。
投資先から次の言葉を言われた場合は、ポンジスキームと疑うとよいでしょう。
- 必ず儲かります
- 元本保証です
- 極秘情報です
- O%以上の利回りを必ず出せます
上記のような言葉は、投資には存在しません。
どんなに優秀な投資家も損失を出します。
また、配当金の分配率が異常に高かったり、友人を紹介するとお金がもらえるというキャンペーンがある運用会社も注意をするとよいでしょう。
ハイリスクな投資をしない
5000万円を投資するうえで、一攫千金を狙って増やすことも控えましょう。
FXや仮想通貨は、タイミングにかけてお金を増やすいわばギャンブルのようなものです。
せっかく長い時間をかけて増やした5000万円を、タイミングのミスで全て失いたくないですよね。
5000万円を資産運用するときは、超ハイリスクな商品には手を出さず、リスク管理をしながら資産を増やしていきましょう。
FX:外貨を利用し為替の変動で損益を得る
資金が手元になくとも、レバレッジといい資産を何倍と賭けて利益を狙う方法があり、リスクが非常に高い
仮想通貨:通貨等の現物ではなくインターネット上で架空のお金を賭けたりして利益を狙うためギャンブル要素のある商品
投資は、怖いイメージを持つ人が多くいるのではないでしょうか?
現に投資の経験がある日本人は、4割程と言われています。
つまり投資経験がない人は、全体の約60%です。
投資大国のアメリカと比べると、日本人の投資率はアメリカの2分の1程しかいません。
大きな理由としては現在日本を担う50代は、バブル世代真っ只中の世代です。
バブル世代を生きてきた人は、バブル時代に「不動産が上がるため今すぐ買うとよい」とメディアやマスコミが多く取り上げたため、不動産投資を始める人が多くいました。
結果としてバブル崩壊が起き、購入していた不動産は一気に下落し、大きな損失をだしてしまった恐怖が今も残っているため、投資をしない日本人が多いといえます。
しかしインフレ状態が続く今、投資は資産を増やしていくために必須といえるでしょう。
投資大国のアメリカと貯金大国の日本の資産の増え方の違い
貯金大国と言われている日本は、投資大国のアメリカに比べ、資金の増え方の差があります。
投資をするとどのくらい資産が増えていくのか、投資大国のアメリカとヨーロッパ・貯金大国の日本を比べてみました。
上記の図を見ても一目瞭然ですね。
日本は、銀行の貯金でつく利子のみなので、資金は一向に増えていきません。
一方、アメリカやイギリスは、投資を積極的に行っているため、3倍近く自分の資産を増やしていっているのがわかります。
投資は、リスクもありますが、上記で説明したリスク管理を行えば、資産を確実に増やしていくことができるでしょう。
まとめ
5000万円あったら投資をしなくてよいと思う人は多くいます。
しかしインフレの影響により、5000万円を銀行に預けておくだけだと、目減りしてしまったりと、資産運用を行うことは、必要といえるでしょう。
投資の経験がない人は、ヘッジファンドのような投資の運用をプロに任せることができる投資もあります。
ヘッジファンドについて詳しく勉強したいという方は、以下の記事もあわせて読んでみるとよいでしょう。

この度投資初心者が、1000万円クラスのまとまったお金を運用する前に絶対に押さえておきたいポイントを外部の先生のお力も借り1記事にギュッとまとめました!
- これからまとまった元本で投資を始めたい方
- 手元の資産の運用法で迷っている初心者の方
投資額の大小に関わらず、役に立つこと間違いなしの記事ですので是非皆様の資産運用の勉強にご活用下さい!