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年利10パーセントの難易度はどれくらい?達成できる投資方法とあわせて解説

投資をはじめてしばらく経った方の中には、

「今よりもっと高い金利で利益を受け取りたい」
「年利10%を目標にしてみたい」

このように感じている方も多いのではないでしょうか。

今回の記事では、主に以下の3点を詳しく解説していきますので、ぜひ参考にしてみてください。

  • 年利10%はどのくらいの難易度なのか
  • 10%に近い年利が期待できる資産運用先
  • 知っておきたい投資の知識や注意点 など

※ 投資の情報をお探しは、ぜひ「ヘッジファンド」という投資の情報もご参考ください。

ヘッジファンドは利回り5~10%と高めかつ比較的安定していることが特徴。

実際の運用もプロに完全委託できるため、手間もかからないのもうれしいポイントです。

私としてもイチオシの資産運用方法なので、興味のある方は検討・情報収集してみてください。

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年利10パーセントはどのくらいの難易度?

結論からお伝えすると、投資で目標年利10%を狙うのはかなり難しいです。

では具体的にどのくらい難しい数字なのか、

  • 中・長期投資での平均的な利回り
  • 世界の経済状況とその平均成長率

上記2つの数字をもとに、年利10%を狙うのがどれくらい難しい数字であるのか解説していきます。

中長期投資の目標利回りは3~4%と言われている

中・長期での投資運用では、運用期間を長くすることでリターンの振れ幅が小さくなり、リスクを抑えて安定した収益を得ることが期待できます。

例を挙げると投資信託の平均利回りが約3~4%ですから、中・長期投資を運用する場合の目標利回りは3~4%を目指すのが現実的です。

リスク別投資商品

もし年利10%という高めの利回りを目指したい場合、リスクと利回りの高さは基本的に比例しますので、リスク許容度をかなり上げる必要があります。

また高額な投資資金が必要になりますし、高い投資技術や投資知識も必要になりますので、投資初心者・中級者にはかなり難しい目標となるでしょう。

世界株式指数の平均利回りは7%ほど

次に、世界株式に20年・30年長期投資した場合の利回りのシミュレーションをみてみましょう。

全世界株式とは

全ての国の株式を投資対象とした商品のこと。
世界中の企業に一気に投資ができるので分散投資ができ、リスクの軽減を図ることができます。

以下の表は、世界株式に20年投資した場合と30年投資した場合の、1年あたりの利回りです。

※1988~2021年のデータで計算

20年 30年
平均リターン 6.04% 7.16%
最大リターン 8.84% 7.99%
最小リターン 3.53% 6.13%

(参考:投資信託ガイドー初心者向けに徹底解説!

このシミュレーションから、世界株式の平均利回りは、20年投資した場合は6%、30年投資した場合は7%程度であることがわかりました。

これを踏まえると、投資の利回り10%という数字ははかなり高い目標と言えますね。

結論:年利10パーセントを維持するのは非常に難しい

ここまでの解説から、

結論として、年利10パーセントを維持するのはとても難しいということがお分かりいただけたはずです。

前述しましたが、リスクと利回りの高さは基本的に比例します。

つまり、高い利回りを目標にする場合、かなりの高リスクを伴いますので、投資としてはあまりおすすめできません。

ここまでの解説のおさらい

  • 中・長期の投資運用よりも少しだけリスクを上げ、許容することで、目標年利5%の数字は現実的に狙いやすい
  • 近年の世界株式指数の平均利回りと、世界全体の経済状況を踏まえると、投資の目標年利5%も現実的な数字として見れる

しかし、利回り10%は難しくても、10%に近い利回りが見込める投資商品は
いくつか存在しますので、次の章で紹介します。

年利10パーセントが達成可能な投資一覧

では実際に、10%に近い年利が狙える運用先を紹介していきます。

  • ヘッジファンド
  • 投資信託
  • 不動産投資
  • ソーシャルレンディング

期待できる年利やメリット・デメリット、向いている人も併せてご紹介していますので、ぜひご自身の投資目的に合ったものを確認してみてください。

前提:年利10パーセントを達成するのは非常に難しい

10%に近い年利が達成可能な投資運用先をご紹介する前に、注意点です。

何度も申し上げますが、年利10%の数字は非常に難しい数字です。

リスクと利回りは比例しますから、利回りを上げるという事は元本保証がないなどといったリスクも上がりますし、そのリスクを許容していく必要もあります。

リスクを減らすためにも、投資運用は短期ではなく中・長期での投資が大前提となります。

  • 年利10パーセントはかなり難しい数字
  • 元本保証がない他、様々な高リスクは許容しなくてはいけない
  • 投資運用は短期ではなく中・長期目線での投資が前提になる

これらのことを理解していただいた方は10%に近い年利が狙える運用先の紹介にお進みください。

ヘッジファンド|高利回り+運用はプロにお任せ

ヘッジファンドとは、資金を預けて投資のプロに資産運用を代行してもらえる資産運用方法です。

ヘッジファンドとは
概要 投資家からの出資を受け、さまざまな投資手法を駆使して市場環境に関わらず常に利益を追求する「絶対収益」を目的とした投資方法が特徴的な投資のプロフェッショナル集団。
期待年利 10%~
メリット
  • 市場環境に左右されず、リターンを期待できる
  • リスク分散が図りやすい
  • プロに運用を任せるので運用の手間がかからない
デメリット
  • 最低投資金額が1000万円からと高額
  • 解約できる期間が決まっている
  • 情報の開示が限定されている
向いている人
  • 余裕資金として1000万円以上の資金がある人
  • 運用のプロに任せて時間を節約したい人

不動産投資|将来的に資産にもなる

不動産投資では、通常の家賃収入で年利10%を目指すことは難しいですが、買った時よりも高い価格で不動産を売買し’収入を得ることで、下記の期待年利より高い利益を得られる可能性があります。

不動産とは
概要 不動産物件を購入し、第三者に貸し出して家賃収入を得たり、売却益として収入を得る投資方法。
期待年利 4~5%
メリット
  • 家賃収入や売却益を得られる
  • 物件が将来的な資産になる
  • 資金に合わせてワンルームからも始められる
デメリット
  • 空室が続いたり物件の価値が下がったり、災害やパンデミックなどによって家賃が下落する
  • 物件の選定に手間と時間をとられる
向いている人
  • ある程度の余裕資金がある人
  • 長期的な運用を取り組める人
  • 不労所得として定期的に家賃収入を得たい人

ソーシャルレンディング|融資型クラウドファンディング

ソーシャルレンディングは、お金を借りたい企業や人とお金を貸して利子を得たい人をインターネット上で結びつけるサービスです。

こちらも10%は難しいですが、リスクを許容すれば7~8%は狙えるポテンシャルを持ち合わせています。

ソーシャルレンディングとは
概要 ソーシャルレンディングを利用することで、銀行から融資が受けられない又は銀行の融資以上の借り入れがしたい人や会社は資金調達が可能になり、一方のお金を貸す投資家側は元本の返済と利子の受取りにより資産運用の手段として活用できます。
期待年利 4~6%
メリット
  • 運用に手間がかからない
  • 少額から投資ができる
デメリット
  • 貸し倒れのリスクが存在する
  • 満期まで解約できない
  • 早期償還のリスクがある
向いている人
  • 少額から短期運用したい方
  • 手間を運用したい方

その他ハイリスクな投機商品

あまりおすすめはしませんが、年利5%が狙えるハイリスクな投機商品も簡単にお伝えしておきます。

商品 概要
株式投資 企業が事業資金を集める方法の1つとして発行された「株式」を投資家が購入し、株式の売買や投資先企業からの配当金によって利益を得る方法。
まとまったリターンを狙いにいけるが、投資知識が豊富な方でないと難しい。
FX 外国の通貨を購入し、為替相場の変動によって売買差益を得る方法。
レバレッジという仕組みを活用すれば少額から高い利益を期待することができるが、かなりのリスクもついてくるのでギャンブル的な要素が高い。
仮想通貨 紙幣や硬貨のような現物はなく、電子データでのみで取引される実体のない通貨のこと。
短時間での大きな価格変動も珍しくなく、ハイリスク・ハイリターンな商品でギャンブル的な要素がかなり高いのが特徴。

以上の3つはギャンブル的な要素がかなり強い商品となっておりますので、あくまでも参考程度にとどめておいてください。

年利10パーセントの投資で知っておきたいこと

投資運用をする際には、ぜひ知っておきたい投資知識が4つあります。

  • 複利効果
  • 積立投資
  • 「72の法則」「115の法則」
  • リスク許容

この章では年利10%という目標がこれら投資知識にどう影響するのか、1つずつ解説していきます。

複利効果の恩恵を高く受けられる

まず1つめの「複利効果」とは、複利運用で得た利息を当初の元本にプラスして投資することで、利息が利息を生んでふくらんでいく効果のこと。

例えば元本が1000万円、利回り10 %で10年間複利運用をしたと仮定します。

最初の1年目は1,000万円に対して10%の利息がつきますが、2年目には利息を含んだ1,100万に対して10%、3年目には1,210万円に対して10%・・・と、元本自体が大きくなるため、利益もその分ふくらんでいくというわけです。

ちなみに、運用で得た利息を元本にプラスすることなく毎回受け取り、当初の元本の金額のまま運用する方法もあり、これを「単利運用」と言います。

単利運用と複利運用

これをふまえて複利運用と単利運用による10年後の金額を比較をすると、

1000万円を利回り10%で10年間

単利で運用した場合:10年後には2,000万円(元本1,000万円+利息1,000万円)

複利で運用した場合:10年後には2,600万円(元本1,000万円+利息1,600万円)

と、約600万円もの差が生まれるのです。

元本1,000万円を利回り10%で複利運用することで、利回り10%を単利運用した場合よりもより高い恩恵を受けられることがわかりました。

積立・追加投資をすればさらに効率的になる

通常の投資に「積立投資」を追加し、さらには複利で運用することでより効率的に利益を得ることも可能になります。

例を挙げてわかりやすく解説していきます。

  1. 最初に100万円投資(一般的な投資)
  2. 最初に100万投資+さらに毎月5万円を追加で積み立て投資(一般的な投資+積立にて追加投資)

上記①と②を5%の利回りで10年間複利運用する場合を比較します。

①最初に100万円投資 ②最初に100万投資+さらに毎月5万円を追加で積み立て投資
合計投資 100万円 700万円
利子 170万円 595万円
270万円 1,295万円

①のように最初に100万円を投資し、年利10%で10年間、複利運用をした場合には利子として170万円を受け取れます。

これも十分大きい額ではありますが、

対して②のように最初に100万円を投資し、追加で毎月5万円積み立て投資した場合は、595万円もの利子を受け取ることができるのです。

見ていただいた通り、複利運用に追加で積み立て投資をすることで、より高い利益を期待できますのでおすすめです。

元金が2倍になるまではおよそ7.2年かかる

投資の世界には資産運用を行うときに、投資額が2倍になる期間を求める以下の計算式が存在し、これを「72の法則」といいます。

この72の法則によると、年利10%で複利運用した場合、7.2年後には元本が2倍になることがわかります。

72の法則

72 ÷ 金利(%) = 投資期間(年数)

72 ÷ 10% = 7.2年

また、「115の法則」という計算式も存在し、投資額が3倍になる期間を求めることができ、これによると、年利10%で複利運用したときに元本が3倍になるには11.5年かかることも知ることができます。

115の法則

115 ÷ 金利(%) = 投資期間(年数)

115 ÷ 10% = 11.5年

年利10パーセントもなくても投資としては十分に優秀

重ねての説明になりますが、投資運用をする場合、リスクと利回りの高さは基本的に比例します。

リスク別投資商品

年利10%を目標にするということは、その分リスクも上がり、またかなり高い投資技術・投資知識が必要になるため、やはり難しいといえます。

無理に「極端な高利回り」を狙わなくても、投資の世界では年利5以上狙えればかなり優秀です。

安全性と収益性のバランスを保ちながら年利5%以上を目指すと良いでしょう。

まとめ

結論として、年利10%という目標は非常に難易度が高いという解説をしました。

投資では10%まではいかなくとも、5%以上の利回りを狙えれば非常に優秀です。

年利5%の難易度についても解説している記事がありますので、ぜひこちらも読んでみてください。

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はる
某大学の経済学部を卒業後、新卒で某大手証券会社へ就職。運動部さながらの日々をなんとか耐え抜き、結婚を機に退職。かわいい双子の子育て(証券より大変なんですケド・・)をしながら主婦投資ブロガー/ライターとして幅広く活動しています。お金に無関心な旦那に、投資の心得を叩き込み中。FP2級/一種外務員資格保有。投資の勉強メモファンドレビューもやっていますよ~//両国投資研究会の初期メンバーとしても活躍中!▶プロフィール詳細はこちら
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投資額の大小に関わらず、役に立つこと間違いなしの記事ですので是非皆様の資産運用の勉強にご活用下さい!

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