退職金や相続金を受け取った方、年収が高い方、あるいは貯金や投資でコツコツと貯めた方など、様々な経緯で手にしたであろう2000万円。
効率的に運用してより資産を増やして行きたいけど、逆に運用で失敗して大切な2000万円を減らしてしまうのではないか。2000万円もの大きな金額の運用ともなると不安を感じる方も多いでしょう。
そこで本記事では、資産運用時に守るべき必須ポイントと2000万円のおすすめ運用方法を投資者タイプ別にご紹介。
ご自身に合った無理のない方法を探せば、手元の資産2000万円を3000万円・4000万円・5000万円以上と2倍以上にまで育てることも夢ではありません。
目次
貯金じゃだめ?2000万円を資産運用するべき理由
「運用に失敗したら怖いし、2000万円は資産運用せず元本保証の定期預金に貯金しておこう」という方もいるでしょう。
しかし資産運用せず、貯金2000万円をただ寝かせておくのにも大きなリスクがあるのをご存知ですか?投資を避け続けることで、あなたの資産2000万円は次の2つのリスクにさらされることになります。
1.インフレによる資産価値減少
日本は年2%のインフレ(物価上昇)を目標にしています。
「インフレーション(インフレ)」
物やサービスの値段が上がり、お金の価値が下がること。
この目標が実現されると、例えば今年100万円で買えていた車が翌年は102万円出さないと買えなくなり、さらに5年・10年…とインフレが続くとその金額の差はさらに大きくなります。

このように物価上昇が続くと、あなたの額面上の資金額は変わっていないのに資産価値自体はどんどん目減り。またインフレは円と外貨の関係にも影響し、インフレが進むことで円安の原因にもなります。
つまり貯金2000万円を本当の意味で維持するためには、このインフレ率を超える金利や利回りが見込める運用方法で資産運用をしないといけないのです。
2.老後2000万円問題に直面
以前、高齢無職年金世帯が年金以外で必要となる老後資金が約2000万円と政府が発表した「老後2000万円問題」がお茶の間を賑わせましたよね。
この老後2000万円問題を受けて「老後資金を蓄えなきゃ!」と焦りを感じた方はもちろん、既に2000万円の貯蓄や金融資産がある方も安心してはいられません。
上記図で高齢夫婦無職世帯の1カ月の生活費は約26万円ですが、旅行や趣味なども充実可能なゆとりある老後生活を送るには、平均的に月約36.1万円が必要という調査結果(参照:生活保障に関する調査)もあるんです。
1ヶ月当たりの収入(公的年金):約21万円
1ヶ月当たりの支出:約36.1万円
1ヶ月当たりの赤字:約15万円
65歳の定年後~95歳に必要な資金:15万円×12ヵ月×30年=約5400万円
この場合、同じ年齢の夫婦が65歳から95歳までに必要な老後資金は、2000万円ではなく5400万円という計算になります。
このように「老後2000万円」はあくまで平均的な金額に過ぎず、収入やライフスタイルによってはより多くの資産が必要になる場合もあるんですね。
利回り別!貯金2000万円の資産運用シュミレーション
貯金2000万円を資産運用しないともちろん何年たっても2000万円のまま。むしろインフレが進めばお金の価値は2000万円以下に減ってしまいます。
では貯金2000万円を資産運用した場合はどうでしょうか?以下は2000万円を複利運用した場合の資産の増え方をシュミレーションした表です。
1年 | 5年 | 10年 | |
年利0.002% | 2000万 | 2000万 | 2000万 |
年利3% | 2060万 | 2318万 | 2687万 |
年利5% | 2100万 | 2552万 | 3257万 |
年利10% | 2200万 | 3221万 | 5187万 |
(参考:Ke!san 複利と単利の違い)
※計算結果は千の位以下を切り捨てています。
2000万円もの高額の資産運用となると「資産が減ったら怖い」という思いから、元本保証の定期預金を選びたくなる気持ちもよく分かります。
しかし今や銀行の定期預金の金利は0.002%程と資産運用効果はほぼゼロで、2000万円を10年預けたところで1万円すら貯めることができません。
同じ2000万円の資産を年利3%で10年運用すると約2680万円に、また年利10%で10年運用すると約5100万円に増えるわけですから、将来の資産額の差は歴然。いくら元本保証とは言えさすがにこのまま銀行預金に甘んじるわけにはいきませんよね。
では具体的に2000万円を運用するにはどのような方法があるのでしょうか?
上のシミュレーションのように資産運用をする・しないだけでなく、どのように2000万円を運用するかによっても今後の資産額に大きく差が出るため、効率的な資産運用方法を選ぶのもポイントとなってきます。
投資者タイプ別!2000万円の資産運用方法8選
一人ひとり性格や考え方が異なるように、資産運用ポリシーも投資家によって異なります。
ここでは以下の4つの投資者タイプに分けて2000万円のおすすめの運用方法をご紹介。ご自身のタイプに適した投資先をチェックしてみましょう。
1.手間がかかっても身近な商品から始めたい人
最初にご紹介するのは、投資先の選定や出資後の管理に手間がかかるものの、私たちの生活に身近な運用方法です。
1-1. 不動産投資

期待利回り | 4%~5% |
メリット | ・インカムゲイン、キャピタルゲインの両方の収益を狙える ・ローン利用によるレバレッジ効果が期待できる |
デメリット | ・投資物件の選定、メンテナンスに手間がかかる ・空室リスクや災害リスク ・流動性が低い |
不動産投資の始め方 | 物件選定・購入して入居者を募集 ※その後の物件管理も行う |
不動産投資では、基本的に以下の二つの方法で利益を得ることが出来ます。
「インカムゲイン」所有不動産を貸し出すことにより得られる家賃収入
「キャピタルゲイン」所有不動産の価格が、購入時金額よりも上がることで得られる売却益
購入する不動産を担保に金融機関で住宅ローンを組めれば、限られた自己資金で投資を始めて収益性を高めるレバレッジ効果も期待できます。
レバレッジ(てこの原理)
自己資金と借入金を併用することで、自己資金以上の取引を行なうこと。

一方で不動産投資には、所有物件に空室が発生して利回りが低くなったり、老朽化した建物の修繕やメンテナンスに手間や費用がかかったり、売りたい時に買い手がつかなかったりなどの運用リスクもあります。
そのため購入する不動産物件を選ぶ際は、需要の高さや万一災害にあった場合に備えた保険への加入など様々な面から検討する必要があります。

1-2. 投資信託

期待利回り | 3~4% |
メリット | ・手間がかからない ・少額から投資を始められる ・商品数が多い ・NISAやiDeCoの対応商品もある |
デメリット | ・運用成績に関わらず手数料がかかる ・下落相場では利益が出にくい |
始め方 | 証券会社で口座開設し入金。 投資したいファンドを選んで購入。 |
投資信託は資産運用をプロに任せられる投資方法。投資家から集めた資金をまとめてファンドマネージャーが運用し、運用利益を投資家に分配します。
出資する投資信託ファンドを選ぶ前こそ、事前の調査やポートフォリオの検討が必要ですが、出資してしまえば手間要らずで運用することが可能。
100円~1万円ほどの少額から投資可能なので、初心者や手軽に投資を始めたい人におすすめの運用先です。
投資信託にはつみたてNISAやiDeCoといった税制優遇対象商品もあるほか、債券や株式をはじめ、個人では挑戦しづらい海外ファンド等まで種類が豊富なため、自分にぴったりの投資先を選びやすいのも魅力の1つですね。
一方投資信託のマイナス点としては、下落相場では利益を出しにくいという性質と固定で掛かる手数料です。
投資信託は、TOPIXや日経平均などの「ベンチマーク(ファンドの投資対象に合った指数)」を上回ることを目標とする「相対収益」で運用されています。そのため市場全体が下落するような局面では、運用成績がマイナスになってもベンチマークを上回ってさえいれば良しとされてしまいます。
またファンドの購入時と売却時にも手数料がかかることが多く、さらに投資信託の保有期間中には「信託報酬」という手数料を支払い続けなければなりません。
この信託報酬は、下の図のように1%違うだけでも手元に残る資産額に差が出てしまうので、投資信託を選ぶ際はこのコストをどれだけ低く抑えられるかしっかり吟味する必要があります。

2.手間をかけずにハイリターンを狙いたい人向け
リターンはしっかり欲しいけど、不動産投資や投資信託のように数ある投資先を比較して購入し、購入後の運用状態にあわせて調整するのは面倒!という方にはヘッジファンドがおすすめです。
2-1. ヘッジファンド

期待利回り | 10% |
メリット | ・手間がかからない ・年利10%以上の高リターンが期待できる ・絶対収益で運用 ・成功報酬制 |
デメリット | ・最低投資額が1000万円程度と高額 ・情報集めが難しい ・引き出しに制限がかかる |
始め方 | ファンドに問い合わせ・面談して入金 |
ヘッジファンドも投資のプロであるファンドマネージャーが投資家から集めた資産を運用してくれるため、投資の手間がかかりません。
同じく投資のプロが運用する投資信託との大きな違いは、より高い利回りが期待できることでしょう。
ヘッジファンドは投資信託と比べて運用の自由度が高く、多種多様な運用手法が駆使できるため、下げ相場に耐性があり年利10%以上のまとまったリターンも期待できます。
また既出の通り、投資信託が「相対収益」で運用するのに対し、ヘッジファンは相場環境に関わらず常にプラスの収益を目指す「絶対収益」の方針で運用するため、相場全体の流れが良くない時でも積極的に利益を狙いに行きます。
手数料も運用で挙げた利益に対して発生する成功報酬を主な収入源としているため、運用にも自然と熱が入るという訳です。

一方でヘッジファンドは最低投資額が高いのが難点。海外ヘッジファンドは億を超える資産が必要であるため、一般の投資初心者の方は最低投資額が低めの国内ヘッジファンドから始めるのがおすすめです。
BMキャピタル | 東大卒エリートファンドマネージャーが安全運用 |
EXIA | 有名FXトレーダーが積極運用 |
フロンティアキャピタル | イラン株に投資できる数少ないファンド |
ベイビュー・アセット・マネジメント | 様々な私募・公募ファンドを取り揃え |
ストラテジックキャピタル | アクティビストファンドとして積極活動 |
3.安全・低リスクな分散投資先をお探しの人向け
続いては安全第一の低リスクな運用商品。元本損失リスクが非常に低い代わりに利回りも低く、資産運用効果は低いのが特徴。
そのためこれからの金融商品だけで資産運用するというよりは、リスクヘッジのための分散投資先の1つとして見当すると良いでしょう。
3-1. 定期預金

期待利回り | 0.002% |
メリット | ・元本保証(預金保険制度) ・手間がかからない |
デメリット | ・金利が低くお金がほとんど増えない ・満期前に解約すると利息の利率がさらに下がる |
始め方 | 銀行窓口(ネット銀行はHP)で口座開設して入金 |
銀行口座へ預けた金額を一定期間引き出せない代わりに、普通預金よりも高い金利が設定されている定期預金。
万が一銀行が倒産しても、預金保険制度(ペイオフ)によって合計1000万円までの預金とその利息が保証されるため安全性の高い元本保証の金融商品です。
しかし現在多くの金融機関の定期預金金利はたった0.002%。冒頭で紹介したシミュレーションの様に、2000万円を10年間預入れても利益は4000円程度。
長期間預金しても資産の増加は期待できないため、資産が目減りしないよう他の運用方法と一緒に利用するのがおすすめです。

3-2. 個人向け国債

期待利回り | 0.05%~ |
メリット | ・元本損失のリスクが低い ・手間がかからない ・最低金利が設定されている ・少額から投資を始められる(最低1万円から) |
デメリット | ・利回りが低くお金がなかなか増えない ・中途換金すると直前2回分の利息が受け取れない |
始め方 | 取引金融機関(銀行・証券会社・郵便局など)で購入して満期を待つ |
個人向け国債とは、個人を対象に国が発行する債権のこと。投資者は証券会社や銀行などで国債を購入して満期まで保有することで、満期後に元本と利子を受取れる仕組みです。
個人向け国債には、購入時の利率が満期まで変わらない固定金利タイプ(満期3年または5年)と、半年毎に利率の見直しが行われる変動金利タイプ(満期10年)の3種類があります。
元本や利子の支払いは国が責任を持って行うため安全性が高く、また年0.05%の最低金利が保障されていることに加え、銀行や証券会社、郵便局などで最低1万円から購入できるため気軽に始めやすい金融商品です。
発行から1年経てば原則中途換金も可能ですが、その場合直近2回分の利息が引かれてしまうので注意しましょう。

4.投資知識・経験が豊富な人向け
最後は少額かつ短期間でも大きな利益を狙える資産運用商品のご紹介です。ただしリスクや投機性が高く、投資初心者にはハードルが高い投資方法でもあります。
大損をして備えていた老後資産を溶かしてしまった…なんてことにならないように、投資の専門知識をつけてしっかりリスク対策していく必要があります。
4-1. 株式投資

期待利回り | 4%~ |
メリット | ・インカムゲイン、キャピタルゲインの両方の収益を狙える ・少額から投資を始められる |
デメリット | ・値動きの幅が広く、損失を被るリスクがある ・専門知識習得や情報収集・分析に手間がかかる |
始め方 | 証券会社で口座開設・入金後、銘柄選んで購入 |
株式投資は企業が発行する株式を売買することで利益を狙う投資方法で、以下の2方面から収入を狙うことが出来ます。
「インカムゲイン」会社の利益の一部を株主に分配する配当金+株主優待。
「キャピタルゲイン」株価が安い時に購入し、高くなったタイミングで売却することで得られる差額分の利益。
数万円から投資できる株式も多く、自己資金が少なくても投資を始めやすいのもメリットの1つです。
株式投資は債券などと比較すると値動きが大きい分ハイリターンが期待できますが、反対に企業の業績や市場の値動きに左右されるため、値動きを正確に把握することが難しく投資リスクは高めの投資方法です。
安定的に収益を得て行くには、激しく変動する株価の動向はもちろん、経済や企業業績などの状況情報を集めて分析する必要があり、時間や投資知識が要求されるため投資初心者にはハードルが高いかもしれません。

4-2. 先物取引
期待利回り | 5~10% |
メリット | ・相場の上がり下がりにかかわらず利益を上げられる ・少額から投資を始められる ・レバレッジによっては高い利益を狙える |
デメリット | ・世界情勢などによる激しい値動きが起こるリスク ・レバレッジによって損失のリスクも高まる |
始め方 | 証券会社に口座開設して入金~注文 |
先物取引とは、未来の予め定められた期日に、特定の商品を現時点で取り決めた価格に基づいて売買することを約束する取引です。
先物取引では「買い」だけでなく、「売り」からも取引を始めることができるため、上昇相場だけでなく下げ相場でも収益を上げるチャンスがあります。
また少額資金を担保にレバレッジ取引を行うこともできるので、少ない資産で大きな収益を得ることも可能です。
一方相場が予想とは逆に動いた場合は、レバレッジを掛けた分、元手の資金以上の損失が発生する大きなリスクも伴います。投資する際はご自身の許容リスク範囲内で取引するよう注意が必要です。
4-3. FX(外国為替証拠金取引)
期待利回り | 10~20% |
メリット | ・相場の上がり下がりにかかわらず利益を上げられる ・少額から投資を始められる ・レバレッジによっては高い利益を狙える ・24時間取引が可能 |
デメリット | ・レバレッジによって損失のリスクも高まる ・自分が見ていない間の相場が動いてしまうリスク |
始め方 | FX業者に口座開設して取引を始める |
FX(外国為替証拠金取引)は、円・ドル・ユーロなどの通貨を売買し、価格変動による差額で利益を狙う投資方法です。
少額の資産から手軽に始めることができ、取引は24時間取引が可能なため、仕事などで日中に時間が取れない人でも夜にゆっくり取引できます。しかし、逆を言えば自分が相場を見ていない間に価格が変動しまうというリスクも伴います。
またFXも先物取引と同様、レバレッジの倍率を高めるほど少ない元手で大きな利益が期待できる代わりに、損失が出るリスクも大きくなります。
そのため目標リターンや資金力を踏まえて自分に合った損切ルールを設けるなどの対策をすることが大切です。

このようなハイリスク・ハイリターンの投資方法では、高利回りが狙える代わりに資産の損失リスクが大きくなる上、値動きが激しいために精神的なストレスを抱えやすい傾向にあります。
2000万円のおすすめ投資先【筆者ポートフォリオ公開】
これまで様々な二千万円の運用方法を紹介しましたが、筆者の投資経験を通しておすすめしたいのはヘッジファンドです。
実際に筆者はヘッジファンドをどのように資産運用に組み込んでいるのか、運用ポートフォリオをご紹介します。

私の場合、ヘッジファンドのBMキャピタルに投資金の半分の割合を配分することで、総合的にならしで5%~8%の利回りを目指しています。
残りの半分は、リスクヘッジもかねて債券と株式の複数の投資信託に分散投資。運用コストを最大限抑えるために、ノーロード(購入時が無料)で手数料が安いインデックス型ファンドのファンドを選定しています。
ヘッジファンドをおすすめする理由
ヘッジファンドの説明を飛ばして読んだ方のためにおさらいすると、ヘッジファンドとはファンドマネージャーに資産の運用をお任せできる投資方法です。
同じくプロに運用をお任せできる投資信託との違いは以下のとおり。
投資信託 | ヘッジファンド | |
---|---|---|
種別 | 公募型 (不特定多数の投資家から出資を募る) |
私募型 (限られた投資家のみ募る) |
期待 利回り |
3~4% | 10%程 |
最低 投資額 |
100円~1万円と少額 | 1000万円~と高額 |
運用方針 | 相対収益 (ベンチマーク指標をクリアすれば良い) |
絶対収益 (相場環境に関わらず常に収益を狙う) |
手数料 | ・購入手数料 ・信託報酬(保有期間中) ・解約時手数料(信託財産留保額) ※運用成績に関わらず発生 |
・管理手数料(保有期間中) ・成功報酬(運用成績が出た場合のみ) |
実際に個人で2000万円もの資金を運用するとなると、分散投資先の調査や選定、投資後の動向の把握などに手間暇がかかります。
さらに下落局面などで含み損を抱えてしまうと大きな精神的ストレスが掛かり、損失を取り返そうとして更に損失を繰り返す悪循環に陥る投資初心者の方も少なくありません。
ヘッジファンドを利用すれば、投資初心者であってもプロの手腕で運用できるため素人が運用するより安全性も高く、何より売買タイミングなどの高度な投資判断が不要なため、手間要らず&ストレスフリーで運用出来るのは何よりのメリットでしょう。
2000万円の運用にヘッジファンドが適していると考える二つ目の理由は、投資信託と違って下落相場でも柔軟に対応できるため、下落への耐性が強くより安定した運用を見込める点です。
2000万円もの運用となれば数パーセントの値動きでも何十万もの損失が生じます。相場の下落時に迅速かつ冷静な投資判断が出来る自信のない方は、ヘッジファンドでの運用を検討してみる価値はあるでしょう。
国内ヘッジファンド例:BMキャピタル
ヘッジファンド投資と言っても、馴染みがないしどんな会社があるのかよく知らないという方も多いでしょう。
ここでは参考として安定的な運用に定評のある国内ヘッジファンドを例にご紹介します。

東京に本社を置くBMキャピタルは、2013年の運用開始からすでに9年が経ちますが、
- 過去にマイナスを出した年ゼロ回
- 平均年利回りはおよそ10%~20%
と安定した運用と高い実績を実現しています。
運用するのは、東京大学や京都大学などの一流大学を卒業後、外資系投資銀行で経験を積んだ投資のプロ。
豊富な投資知識や緻密な分析スキルを駆使して、今後株価高騰の可能性が見込める日本のバリュー株(割安株)発掘、アクティビストとして値上がりを仕掛け利益を生み出します。
バリュー株とは?
評価が適正に行われず実際の企業価値よりも割安の価格で市場に放置されている銘柄の事。値動きは緩やかですが、BMキャピタルなどの大型投資家の購入をきかっけに株価が急騰する可能性を秘めています。
管理人も投資先に選んだこのBMキャピタル。高い利回りももちろん嬉しいのですが、高額資産をお任せした一番の理由は、何より数々の下落局面をプラスで乗り切ってきたリスクヘッジ力の高さです。
2000万円などのまとまった資産やその一部を安全にそして手軽に運用したいという方、自分で上手に運用する自信がない方には是非おすすめしたい投資先ですね。
またBMキャピタルが投資初心者の方に人気の理由は、初心者の目線を合わせた対応をしてくれる点。面談でのファンド説明や運用報告書もわかりやすく、何より資料請求や問い合わせ・面談まで無料で気軽に出来るのも有難いポイントです。
最近はコロナの影響でオンラインでも面談も可能だそうなので、遠方の方には良い機会かもしれませんね。

このように2000万円の資産運用を始める前には、やみくもや何となくで商品を購入するのではなく、ご自身の運用方針やリスク許容度に合わせて資産配分し、投資ポートフォリオを組んで運用を始めることをおすすめします。
失敗例から学ぶ!2000万円の運用成功のポイント
いざ2000万円運用のポートフォリオを組もうと思っても、投資経験が浅いとどんなことに気を付ければいいのか感覚が掴みにくいもの。
そこで最後に、資産運用で多くの人が陥りがちな失敗事例を見ながら、運用対策を一緒に確認しましょう!
失敗例1.銀行・証券会社に勧められるがまま投資
貯金や退職金・相続金などで2000万円を手にしたが、自分で金融商品の情報を集めて投資先を決めるのは大変。そこでまずは相談窓口のある銀行や証券会社で資産運用の相談する方も多いと思います。
相談員の言葉を信じきり、勧められるがままおすすめ金融商品に投資した結果、手数料が高い商品やリターンに見合わないハイリスクな商品を購入してしまい損をする。
残念ながらこのような例が後を絶ちません。
銀行や証券会社にとって商品販売の手数料は重要な収益源。そのため顧客に本当に必要な商品よりも会社にとって利益が出やすい商品へ誘導される可能性もあるんです。
専門家の話を鵜呑みにしてその場で契約してしまわず、一度資料を持ち帰り、本当に利益の出せる商品か時間をかけて判断することが大切です。
失敗例2. 同一業界内への投資をしてしまう
「卵は一つのカゴに盛るな」という投資格言のように、卵を複数のカゴに分けて盛っておけば、もしどれか1つのカゴを落として卵を割ってしまっても、ほかのカゴに入っている卵は無事ですよね。
投資も同様に値動きの異なる金融商品に分散投資をすることで、値下がりリスクを最小限に抑え、長く安定した運用に繋げることが出来ます。
しかし分散投資の仕方を間違えると、次のような失敗に繋がる恐れもあります。
株式投資で今人気の業界の複数の銘柄を購入した。どこか1社の株価が下がっても大丈夫と思っていたのに、業界を揺るがす事件が起きて業界全体の株価が大暴落して大損してしまった。
単に複数の金融商品に投資するだけでなく、食料品や化学、機械などの同じ業種ばかり、またはAIや建設業などの同じ業界ばかりに偏らないよう、業種・業界も分散して投資するようにしましょう。
失敗例3. スタートが遅れて無理な資産運用に
資産運用では、時間を味方につけることが非常に重要です。
資産運用を始めるのが遅れたため、短期間で目標金額を狙おうとハイリスクハイリターン商品に投資。更に元本を増やすために生活で必要なお金もつぎ込んだがマイナス成績で収益が出ず、生活がひっ迫してしまった。
資産運用を始めるタイミングが遅れると、目標金額を達成するのに必要な時間が減ってしまうため、より高利回りの狙えるリスクの高い商品に手を出してしまったり、無理に元本を増やし、失敗に繋がる場合があります。
例えば60歳までに2500万円を貯めようとすると、45歳から年率5%で積立運用する場合は、30歳から運用する時の3倍以上の金額を毎月積み立てなければなりません。
逆に、運用期間が長いほど無理のない投資元本・利回りで資産運用することが可能になります。
また投資で得た利益を投資元本に組み込む複利運用の場合、投資期間が長期にわたるほど利息が雪だるま式に増える複利効果が高まり、効率的な資産形成も期待できます。
このように、
- 長期間の運用を目指す
- 当面の生活費や非常時に必要なお金を差し引いた余裕資金で投資する
を徹底し、無理のない安全な資産運用を目指しましょう。
失敗例4. 投資詐欺にあってしまう
投資を始める際は誰もが「安全でリターンも大きい投資先があったらいいな」と思いますよね。
「絶対儲かる!」「利回りを約束!」「元本保証!」などの魅力的な言葉に釣られて投資したら詐欺商品で資金がゼロになってしまった。
そもそもリスクとリターンは表裏一体。「ローリスクハイリターン」の投資商品は存在しません。また投資に絶対はなく、元本保証であることを謳ってよいとのは銀行預金だけと定義されています。
投資の知識はもちろん、詐欺のよくある手口や商品事例についても勉強し、甘い宣伝文句でせっかく築いた2000万円を騙し取られないように気をつけましょう。
自分に合った2000万円の運用先を探そう
本記事では、貯金2000万円を資産運用すべき理由や投資者別の運用方法、さらに資産運用前に知っておくべきポイントなどを解説しました。
年金や退職金だけでは余裕ある老後生活が難しくなったこともあり、貯金2000万円を安全に運用し、更に資産を増やしていきたいものです。
ただし2000万円は大金ですから、リスクヘッジを徹底して運用することが大切。個人での運用が心配な方は、安全に資産運用するためにもプロの力を借りた2000万の運用も検討してみると良いでしょう。
おすすめ運用例として高額資産を手間いらずで運用できるヘッジファンドについて触れましたが、聞き慣れないため名前のために怪しい・危険なのではと感じる投資初心者の方もいらっしゃるかと思います。
ヘッジファンド投資リスクと注意点についてご紹介している記事もあるので、気になる方はチェックしてみてくださいね!

この度投資初心者が、1000万円クラスのまとまったお金を運用する前に絶対に押さえておきたいポイントを外部の先生のお力も借り1記事にギュッとまとめました!
- これからまとまった元本で投資を始めたい方
- 手元の資産の運用法で迷っている初心者の方
投資額の大小に関わらず、役に立つこと間違いなしの記事ですので是非皆様の資産運用の勉強にご活用下さい!