あなたにぴったりの投資先は?筆者ポートフォリオも公開
手元にある2000万円をどのように運用すればよいか、お困りではないでしょうか?
退職金や相続金でまとまった金額を受け取った方、あるいは貯金や投資でコツコツと貯めた方など、様々な経緯で手にしたであろう2000万円。
金額が大きいだけに失敗して大切な2000万円を減らしたり、失ってしまったりしないかと運用に対する不安もきっと大きいですよね。
でも安心してください!ご自身にぴったりの運用方法で無理なく運用することで大切な資産を増やし、2000万円を3000万円、4000万円、5000万円以上と2倍以上にまで育てることも夢ではありません。
そこで本記事では、資産運用時に守るべき必須ポイントと、2000万円のおすすめ運用方法を投資者タイプ別にご紹介!
無理なく、安全に続けられる資産運用方法を一緒に見つけて行きましょう!
- 2000万円を積極的に運用し、老後生活に備えよう
- ご自身の投資方針に沿った運用方法を選ぼう
目次
貯金じゃだめ?資産を運用するべき理由とは
「失敗した時のことを考えると資産運用するのは怖いから何もせず貯金しておこう」という方も中にはいるでしょう。
しかし、実は資産運用を全くしないということにも、大きなリスクがあるのをご存知でしょうか?
資産運用をしないと生じる2つのリスク
投資を避け続けることで、あなたの資産は次の2つのリスクにさらされているんです。
インフレによる資産価値減少
日本は年2%のインフレ(物価上昇)率を目標にしています。
インフレ:物やサービスの値段が上がり、お金の価値が下がること
これが実現するとどうなるでしょう。
例えば今年100万円で買えていたものが、翌年は102万円出さないと買えなくなり、さらに5年、10年…と続くとその金額の差はさらに大きくなります。
このように物価の上昇が起きると、あなたの額面上の資金額はかわらなくても、その資産価値はどんどん目減りしてしまうんです。
老後2000万円問題に直面
以前、高齢無職年金世帯が年金以外で老後必要となる資金は約2000万円と政府が発表してお茶の間を賑わせましたよね。
(引用:日経ビジネス)
この「老後2000万円問題」を受けて「老後資金を蓄えなきゃ!」と焦りを感じた方はもちろん、既に手元に2000万円の貯蓄がある方も安心してはいられません。
老後2000万円と言っても、あくまで平均的な額に過ぎないため、収入やライフスタイルによってはもっと多くの資産が必要になる場合もあるんです。
既出のインフレによる資産価値の下落に加えて、年金や頼りの退職金も減少傾向にある中、安全な運用で更に資産を増やしていくことがあなたの将来を大きく左右することをしっかりと心にとめておきましょう。
資産運用する・しないで資産額にこんなに差が!
では、資産運用をするのとしないのとでは、資産額にどれほど差が出てくるのでしょうか?
もちろん、資産運用をせずに単に貯金した場合、500万円、1000万円、2000万円は何年たっても同じ金額のまま。むしろインフレが進めばお金の価値は下がっている状態でしょう。
では、資産を運用した場合はどうでしょうか?
下の表は、500万円、1000万円、2000万円を複利で運用した場合にどのくらい資産が増えるかをまとめたシミュレーション表です。
1年 | 3年 | 10年 | |
---|---|---|---|
0.002% | 500万 | 500万 | 500.1万 |
3% | 515万 | 579.6万 | 671.9万 |
5% | 525万 | 638.1万 | 814万4千 |
10% | 550万 | 805.2万 | 129.6万 |
1年 | 5年 | 10年 | |
---|---|---|---|
0.002% | 1000万 | 1000.1万 | 1000.2万 |
3% | 1030万 | 1159.2万 | 1343.9万 |
5% | 1050万 | 1276.2万 | 1628.8万 |
10% | 1100万 | 1610.5万 | 2593.7万 |
1年 | 5年 | 10年 | |
---|---|---|---|
0.002% | 2000万 | 2000.2万 | 2000.4万 |
3% | 2060万 | 2318.5万 | 2687.8万 |
5% | 2100万 | 2552.5万 | 3257.7万 |
10% | 2200万 | 3221万 | 5187.4万 |
(参考:Ke!san 複利と単利の違い)
※計算結果は百の位以下を切り捨てています。
まとまった金額の運用となると「資産が減ったら怖いな」という思いから、元本保証の定期預金にお金を預けて貯金するという方法を選びたくなる気持ちもよく分かります。
しかし、現在多くの金融機関の金利は0.002%ですので、500万円を預けても10年後に増える金額はたったの1000円。同じ金額を3%で運用した場合、10年後には約170万円増えており、資産額の差は歴然ですよね。
このように資産運用をする・しないだけでなく、どのように運用するかによっても今後の資産額に大きく差が出てくるため、効率的に資産を増やす方法を選ぶのがポイントとなってきます。
しかし資産運用と一口に言っても、その方法は多種多様。資産運用に慣れていないと、どう運用すればよいのか分からないことだらけですよね。
投資者タイプ別!2000万円のおすすめ運用方法
一人ひとり性格や考え方が異なるように、運用ポリシーも投資家によって異なります。そこで、ここでは以下の4つのタイプに分けておすすめの運用方法をご紹介します。
ご自身のタイプにあった投資先をチェックしてみましょう。
安全な分散投資先をお探しの方
こちらでご紹介するのは低リスクな運用商品。基本的に元本損失リスクが非常に低い分、利回りも低く単独で資産をたくさん増やすことが難しいのが特徴です。
そのためこの金融商品1本というよりは、リスクヘッジのための分散投資先の1つとして見当すると良いでしょう。
定期預金
期待利回り | 0.002% |
メリット | ・元本保証(預金保険制度) ・手間がかからない |
デメリット | ・利回りが低くお金がほとんど増えない ・満期前に解約すると利息の利率がさらに下がる |
銀行口座へ預け入れた金額を一定期間引き出すことができない代わりに、普通預金よりも高い金利が設定されている定期預金。
万が一銀行が倒産してしまっても、預金保険制度(ペイオフ)によって、定期預金・普通預金の合計1000万円までは預金とその利息が保証されるため、投資初心者も始めやすい運用方法です。
しかし、現在多くの金融機関の定期預金金利は0.002%と普通預金の金利0.001%とほとんど変わらず、満期前に解約するとさらに利率が下がってしまうことも。
既出の表の様に、1000万円を10年間預入れたとしてもその利益は2000円程度。長期間預金したとしてもなかなかお金が増えないため、資産が目減りしないよう、ほかの運用方法と一緒に利用することをおすすめします。
店舗を構えずインターネット上での取引を中心とするネット銀行は、比較的高い金利を設定しているところも多いため、利用しやすくお得な銀行に預金するようにしましょう。
個人向け国債
期待利回り | 0.05%~ |
メリット | ・元本損失のリスクが低い ・手間がかからない ・少額から投資を始められる(最低1万円から) |
デメリット | ・利回りが低くお金がなかなか増えない ・中途換金すると直前2回分の利息が受け取れない |
個人向け国債とは、個人を対象に国が発行する債権のことで、購入時の利率が満期まで変わらない固定金利タイプ(満期3年または5年)、半年毎に利率の見直しが行われる変動金利タイプ(満期10年)があります。
(引用:財務省)
証券会社や銀行などで国債を購入し、満期まで保有することで、満期後に元本と利子を受取れるという仕組み。
元本や利子の支払いは国が責任を持って行うため安全性が高いと言われており、年0.05%の最低金利が保障されていることに加え、銀行や証券会社、郵便局などで最低1万円から購入できるため、気軽に始めやすいのが嬉しいですね。
発行から1年経てば原則中途換金も可能ですが、その場合直近2回分の利息が引かれてしまいます。また、利回りが低く大きな利益を狙うことは難しいため、定期預金と同様に資産運用の土台として、ほかの金融商品へも投資をしつつ利用することをおすすめします。
手間がかかっても身近な商品から始めたい方
続いてご紹介する運用方法は、投資先の選定や出資後の管理にある程度の手間がかかりますが、周囲に投資中の人も多い身近な金融商品のため、心理的な面で投資ハードルは比較的低いでしょう。
運用次第で効率よく資産を増やしていけるので、ご自身の資産額やライフスタイルに適した投資方法を選ぶと良いでしょう。
不動産投資
期待利回り | 4%~5% |
メリット | ・インカムゲイン、キャピタルゲインの両方の収益を狙える ・ローン利用によるレバレッジ効果が期待できる |
デメリット | ・投資物件の選定、メンテナンスに手間がかかる ・空室リスクや災害リスク ・流動性が低い |
不動産投資とは、一般的に不動産物産を購入し、それを第三者に貸し出して家賃収入を得る投資方法のことを言います。
不動産投資では、以下の2つの利益を得ることができます。
インカムゲイン:所有不動産を貸し出すことにより得られる家賃収入
キャピタルゲイン:所有不動産の価格が、購入時金額よりも上がることで得られる売却益
購入する不動産を担保に金融機関で住宅ローンを組めれば限られた自己資金で投資を始め、収益性を高めるレバレッジ効果も期待できます。
レバレッジ(てこの原理):自己資金と借入金を併用することで、自己資金以上の取引を行なうこと
一方で、所有物件に空室が発生して利回りが低くなってしまったり、老朽化した建物の修繕やメンテナンスの手間がかかったりすることも。また、物件購入は大きな買い物で流動性が低いため、売りたい時にすぐに買い手がつくとは限りません。
そのため、不動産投資の際は時間と手間をたっぷり割くことの出来る人におすすめです。購入する物件を選ぶ際は需要の高さや、万一災害にあった場合に備えた保険への加入など様々な面から検討するようにしましょう。
投資信託
期待利回り | 3~4% |
メリット | ・手間がかからない ・少額から投資を始められる ・商品数が多い ・NISAやiDeCoの対応商品もある |
デメリット | ・運用成績に関わらず手数料がかかる ・相対収益で運用 |
投資信託はファンドマネージャーに資産の運用を委託する投資方法です。ファンドマネージャーは投資家から集めた資金を一つにまとめて運用し、その運用成果を投資家に分配します。
プロにお任せのため手間がかからず、多くの投資家を募る公募型ファンドであることから誰でも、そして100円~1万円ほどの少額から始められるため、初心者や手軽に投資を始めたい人におすすめです。
つみたてNISAやiDeCoといった税制優遇対象商品もあるほか、債券や株式をはじめ、個人では挑戦しづらい海外のファンドなど種類が豊富なため、自分にぴったりの投資先を選びやすいのも魅力の1つですね。
しかし、投資信託は「ベンチマーク(ファンドの投資対象に合った指標)」を上回ることを目標とする「相対収益」で運用されています。そのため、市場全体の下落局面で運用成績がマイナスになっても、ベンチマークを上回っていれば良しとされてしまうんです。
また、下の図のように投資信託の保有期間中には「信託報酬」という手数料を支払い続けなければならず、投資信託の購入時と売却時にも手数料がかかることが多いです。
投資信託を選ぶ際は、近年信託報酬が引き下げ傾向にあるインデックス投資(日経平均株価やTOPIXといった指標と同じ値動きを目指して運用する投資法)のファンドを検討するなど、コストをどれほど抑えられるかもしっかり吟味する必要がありますね。
(引用:金融庁)
とにかく手間をかけずにハイリターンを狙いたい方
リターンはしっかり欲しいけど、不動産投資や投資信託のように数ある投資先を比較して購入し、購入後の運用状態にあわせて調整するのは面倒!という方にはヘッジファンドがおすすめです。
ヘッジファンド
期待利回り | 10% |
メリット | ・手間がかからない ・年利10%以上の高リターンが期待できる ・絶対収益で運用 ・成功報酬制 |
デメリット | ・最低投資額が1000万円程度と高額 ・情報集めが難しい ・引き出しに制限がかかる |
ヘッジファンドも投資信託と同様に、ファンドマネージャーが投資した金額を運用してくれる投資方法で手間がかかりません。
加えてヘッジファンドは投資信託と比べて運用の自由度が高いことから、年利10%以上のまとまったリターンも期待できるんです。
また、相場の上げ下げに関わらずプラスの収益を目指す「絶対収益」で運用されることや、リターンが出た場合にのみ手数料がかかる成功報酬制を採用しているところが多いのも特徴です。
一方で限られた投資家しか出資できない私募型ファンドの特性上、インターネットなどでの情報収集が難しいことや、最低投資額が1000万円程度と高額であること、解約してお金を引き出すのに制限がかかることなどから、投資信託と比べるとやや敷居が高いと言えるでしょう。
そのため、しばらくはなくても生活に支障のない余裕資金が多い人におすすめです。
投資知識・経験が豊富な方
最後は少額かつ短期間でも大きな利益を狙える運用商品のご紹介です。
しかし、その分ギャンブル性も強いため、投資初心者にはハードルが高い投資方法でもあります。利回りに関しても取引の性質上表現できないものや、レバレッジによって大きく変わってくるものも。
大損をして老後用の資産がゼロを超えてマイナスに…なんてことにならないように、専門知識をつけてリスク対策をしていく必要があります。
株式投資
期待利回り | 4%~ |
メリット | ・インカムゲイン、キャピタルゲインの両方の収益を狙える ・少額から投資を始められる |
デメリット | ・値動きの幅が広く、損失を被るリスクがある ・専門知識習得や情報収集・分析に手間がかかる |
株式投資は企業が発行する株式を売買することで利益を狙う投資方法のことを言います。
株式投資の最大のメリットは、以下の2方面の収益を狙えることでしょう。
インカムゲイン:会社の利益の一部を株主に分配する配当金+株主優待
キャピタルゲイン:株価が安い時に購入し、高くなったタイミングで売却することで得られる差額分の利益
また、数万円から投資できる株式も多く、自己資金が少なくても投資を始めやすいのもメリットの1つです。
株式投資は、債券などと比較すると値動きが大きい分ハイリターンが期待できますが、反対に企業の業績や市場での値動きに左右されることで確実性が低い分、リスクも大きいんです。
収益を得るには、激しく変動する株価の動向はもちろん、経済や企業業績などの状況情報を集めて分析する必要があり、手間もかかってしまうため投資初心者には敷居が高いかもしれません。
株式投資をしてみたいという方は本やブログ、セミナーなどでしっかりと知識を付けて臨みたいものです。
先物取引
期待利回り | 5~10% |
メリット | ・相場の上がり下がりにかかわらず利益を上げられる ・少額から投資を始められる ・レバレッジによっては高い利益を狙える |
デメリット | ・世界情勢などによる激しい値動きが起こるリスク ・レバレッジによって損失のリスクも高まる |
先物取引とは、未来の予め定められた期日に、特定の商品を現時点で取り決めたルールに基づいて売買することを約束する取引です。
先物取引では「買い」だけでなく、「売り」からも取引を始めることができるため、相場の上がり下がりに関わらず収益を上げるチャンスがあります。また、少額の資金を担保に取引を行うことができるので、レバレッジを効かせて少ない金額で大きな収益を得ることも可能です。
レバレッジによる成功した時のリターンが大きい分、相場が予想とは逆に動いた場合は当初の資金以上の損失が発生する大きなリスクも伴うため、投資する際は自分が許容できるリスクの範囲内で取引するよう注意が必要です。
FX(外国為替証拠金取引)
期待利回り | 10~20% |
メリット | ・相場の上がり下がりにかかわらず利益を上げられる ・少額から投資を始められる ・レバレッジによっては高い利益を狙える ・24時間取引が可能 |
デメリット | ・レバレッジによって損失のリスクも高まる ・自分が見ていない間の相場が動いてしまうリスク |
FX(外国為替証拠金取引)は、円、ドル、ユーロなどの通貨を売買し、その差額で利益を狙う投資方法です。
少額から始めることができ、24時間取引が可能なため、平日日中は仕事などで時間が取れない人も夜にゆっくり取引できます。しかし、同時に自分が見ていない間に相場が動いてしまうというリスクも伴います。
(引用:楽天銀行 レバレッジって?)
上の図のようにFXも先物取引と同様、レバレッジの倍率を高めるほど少ない元手で大きな利益が期待できる代わりに、損失が出るリスクも大きくなってしまうため、目標とするリターンや資金力を踏まえて自分に合った損切ルールを設けるなどの対策をすることが大切です。
筆者のおすすめはずばりヘッジファンド
ここまで様々な2千万円の運用方法を紹介しましたが、筆者の投資経験を通しておすすめしたいのはヘッジファンドです。
ヘッジファンドをおすすめする理由
既出のヘッジファンドの説明を飛ばして読んだ方のためにもう一度おさらいしますと、ヘッジファンドとは、ファンドマネージャーに資産の運用をお任せできる投資方法です。
同じくプロに運用をお任せできる投資信託との違いは以下のとおり。
投資信託 | ヘッジファンド | |
---|---|---|
種別 | 公募(広く一般に投資家を募る) | 私募(限られた投資家のみ募る) |
期待利回り別 | 3~4% | 10%程 |
最低投資額別 | 少額(100円~1万円) | 高額(1000万円~) |
運用方針 | 相対収益(ファンドの投資対象に合った指標をクリアすれば良い) | 絶対収益(相場の上げ下げに関わらずプラスの収益を狙う) |
手数料 | ・購入手数料 ・信託報酬(保有期間中) ・解約時手数料(信託財産留保額) ※運用成績に関わらず発生 |
・管理手数料(保有期間中) ・成功報酬(運用成績が出た場合のみ) |
筆者が2000万円の運用にヘッジファンドをおすすめする理由はいくつかあります。
まず、2000万円ものまとまった資金の運用となると、投資先の選定や投資後の動向の把握など手間も時間もかかりますよね。
さらに、投資金額が大きいほど市場の値動きの影響が大きくなりますから、下落局面などで含み損を抱えてしまうと、投資初心者の方には大きなストレスになってしまうことも。
その点、ヘッジファンドはプロのファンドマネージャーが代わりに資産を運用してくれるので、投資に手間がかからない上、ストレスフリーで運用を見守ることもできるでしょう。
また、ヘッジファンドは一般的に投資信託よりも運用の自由度が高く、市場の下落局面でも様々な投資手法を駆使して柔軟に対応できるため、より安定した運用を見込むことができます。

(引用:モーニングスター)
さらに、運用成績の良し悪しに関わらず固定の手数料が発生する投資信託と比べ、ヘッジファンドは成功報酬制を採用しているため、結果を出すことへのモチベーションが高く、それがヘッジファンドの高利回りにも繋がっていると言えるでしょう。
最近では技術が発達し、AI投資でも投資銘柄の選択から実際の運用までお任せできますが、期待利回りは3~4%、運用会社によってはマイナスリターンのものもあることを考えると、絶対収益かつハイリターンのヘッジファンドには心強さも感じられますね。
最低投資額が高額というハードルがありますが、2000万円を保有している方はこの条件をクリアしていますし、2000万円あるからこそチャレンジできる運用方法ですので、運用先をお悩みの人は一度検討してみてはいかがでしょうか。
ちなみにヘッジファンド投資の難点を挙げるとすれば、個人での情報収集が難しいということ。投資手法の漏洩を防ぐ観点から情報公開を最小限に留めているヘッジファンドは、ネット上で情報を見つけるもの一苦労です。
ここでは参考までに、筆者も実際に運用をお願いしている「BM CAPITAL(BMキャピタル)」についてご紹介しますね。
BM CAPITAL(BMキャピタル)
(引用:BM CAPITAL)
東京に本社を置くBMキャピタルは、運用開始からすでに8年が経ちますが、
- 過去にマイナスを出した年の回数はゼロ
- 平均年利回りはおよそ10%~20%
と安定した運用を続けています。
BMキャピタルはその他にも、
- 値動きが穏やか、かつ株価高騰の可能性もあるバリュー(割安)株に投資している
- バリュー株は、BMキャピタルのような大型投資家のまとまった購入をきっかけに株価急騰する可能性もある
- 東京大学や京都大学などの一流大学を卒業後、外資系投資銀行で経験を積んだ金融のプロが、豊富な投資知識や緻密な分析スキルを駆使して運用
- 企業価値・株価上昇のためにアクティビストとして投資先企業に働きかけることもある
- 投資初心者向けのファンドと明言しており、投資家のサポートも丁寧
などの強みを生かして利益の最大化を追求しています。
管理人も投資中のこのBMキャピタル。高い利回りももちろん有難いのですが、何より数々の下落局面をプラスで乗り切ってきたリスクヘッジ力が資産をお任せしている一番の理由とも言えます。
自ら投資初心者向けと述べている通り、面談でのファンド説明や運用報告書もわかりやすかったので、投資知識に自信がない人も安心かと思います。
既出の通りヘッジファンドはネット上で情報を集めるのが難しいのですが、公式サイトにて資料請求や問い合わせをすることで、詳しい運用方法や過去実績などについて確認が可能です。
資料請求や問い合わせは無料で何度でも可能ですし、執拗な勧誘などもありません。BMキャピタルに少しでも興味のある方は、コンタクトを取ってみると良いでしょう。
コロナの影響から最近ではオンラインでの面談も可能になったそうです。通常は対面での面談のみのため、滅多にない機会です。興味のある方はお早めにご予約されることをおすすめします。
筆者のポートフォリオを紹介
では、実際に筆者はヘッジファンドをどのように資産運用に組み込んでいるのか、ポートフォリオをご紹介しますね。

筆者はヘッジファンドのBMキャピタルに投資金の半分を出資することで、5~8%の利回りを目指しています。
残りの半分は、リスクヘッジもかねて債券と株式の複数の投資信託に分散投資。運用コストを最大限抑えるために、手数料が安いインデックス型ファンドでノーロード(購入時が無料)のものを選びました。
このように資産運用の際には、やみくもに商品を購入するのではなく、ご自身の運用方針やリスク許容度に合わせてポートフォリオを組むことをおすすめします。
ポートフォリオを組む前には、次のポイントを事前にしっかり覚えておくと、2000万円をより安全・安心して運用できるでしょう。
失敗例から学ぶ!2000万円運用成功のポイント
いざ2000万円運用のポートフォリオを組もうと思っても、投資経験が浅いとどんなことに気を付ければいいのか感覚が掴みにくいですよね。
そこで最後に、資産運用で多くの人が陥りがちな失敗事例を見ながら、どのように対策すればよいか一緒に確認しましょう!
資産運用失敗例1)銀行・証券会社に勧められるがまま投資
情報が溢れる中、自分で金融商品の情報を集めて投資先を決めるのは大変なことです。そういった時にまずは相談窓口のある銀行や証券会社で、資産運用について相談する人も多いかと思います。
相談員の言葉を信じきり、勧められるがままおすすめ金融商品に投資した結果、手数料が高い商品やリターンに見合わないハイリスクな商品を購入してしまい、損をする。
残念ながら、このような例が後を絶ちません。銀行や証券会社にとって商品販売の手数料は重要な収益源。そのため、顧客が抱えるリスクなどが十分に検討されないまま、会社にとって利益が出やすい商品へ誘導される可能性もあるんです。
専門家の話を鵜呑みにしてその場で契約してしまうのではなく、一度資料を持ち帰り、本当に利益の出せる商品か時間を掛けて判断することが大切です。
資産運用失敗例2)同一業界内への投資をしてしまう
「卵は一つのカゴに盛るな」という投資格言があるように、卵を複数のカゴに分けて盛っておけば、もしどれか1つのカゴを落として卵を割ってしまっても、ほかのカゴに入っている卵は無事ですよね。
投資も同様に値動きの異なる金融商品に分散投資をすることで、値下がりリスクを最小限に抑え、長く安定した運用に繋げることが出来ます。
しかし、分散投資の仕方を間違えると次のような失敗に繋がる恐れもあるので注意が必要です。
株式投資をする際に、今人気の業界の複数の銘柄を購入した。どこか1社の株価が下がっても大丈夫と思っていたのに、業界を揺るがす事件が起きて業界全体の株価が大暴落して大損してしまった。
単に複数の金融商品に投資するだけでなく、食料品や化学、機械などの同じ業種ばかり、またはAIや建設業などの同じ業界ばかりに偏らないよう、業種・業界も分散して投資するようにしましょう。
資産運用失敗例3)資産運用のスタートが遅れて無理な運用に
資産運用では、時間を味方につけることが非常に重要です。
資産運用を始めるのが遅れたため、短期間で目標金額を狙おうとハイリスクハイリターン商品に投資。更に元本を増やすために生活で必要なお金もつぎ込んだがマイナス成績で収益が出ず、生活がひっ迫してしまった。
このように資産運用を始めるタイミングが遅れ、目標金額を達成するのに必要な利回りと投資にあてる金額に無理が生じた結果、運用に失敗して日常生活にまで支障が出てしまうということも。
例えば、60歳までに2500万円を貯めようとすると、45歳から年率5%で積立運用する場合、30歳から運用する時の3倍以上の金額を毎月積み立てなければなりません。
(引用:みずほ銀行)
しかしこれを逆に言い換えると、運用期間が長いほど無理のない投資元本で資産運用することも可能。利回りにに関しても同様です。
また、投資で得た利益を投資元本に組み込む複利運用の場合、投資期間が長期にわたるほど利息が雪だるま式に増える複利効果が高まり、効率的な資産形成も期待できます。
このように、
- 長期間の運用を目指す
- 当面の生活費や非常時に必要なお金を差し引いた余裕資金で投資する
を徹底し、無理のない安全な資産運用を目指しましょう。
資産運用失敗例4)詐欺にあってしまう
投資を始める際は誰もが「安全で、でもリターンは大きいものがあったらいいな」と思いますよね。
「絶対儲かる!」「利回りを約束!」「元本保証!」などの魅力的な言葉に釣られて投資したら詐欺商品で資金がゼロになってしまった。
「絶対儲かる!」「利回りを約束!」「元本保証!」などの魅力的な言葉に釣られて投資したら詐欺商品で資金がゼロになってしまった。
そもそもリスクとリターンは表裏一体!「ローリスクハイリターン」の投資商品は存在しません。投資に絶対はなく、銀行預金だけが元本保証であることを謳ってよいと定義されています。
投資の知識はもちろん、詐欺のよくある手口や商品事例についても勉強し、甘い宣伝文句に騙されないように気をつけましょう。
まとめ
さて、ここまで資産運用前に知っておくべきポイントと合わせて、投資者タイプ別に2000万円の運用方法をご紹介しました。
年金や退職金だけでは余裕ある老後生活が難しくなってしまったこともあり、手元にある2000万円を安全に運用し、更に資産を増やしていきたいものです。
ただし2000万円は大金ですから、運用は十分なリスクヘッジをかえて行う必要があります。個人での運用が心配な方は、安全に資産を運用するためにもプロに運用をお願いするなどの方法を考えてもいいでしょう。
筆者のおすすめはヘッジファンドですが、聞きなれない投資先で「怪しい」「危険では?」と感じる方もいらっしゃるかと思います。
ヘッジファンド投資リスクと注意点についてご紹介している記事もあるので、気になる方はぜひチェックしてみてくださいね!
元証券ウーマンならではの目線で、1000万円クラスのボリュームのあるお金の初心者向け運用方法を実体験を踏まえてランキング形式でまとめました。これから、まとまった資産の運用をお考えの方は必見のコンテンツです。まとまった資産の運用も、方法を選べば失敗のリスクを抑えて上手に運用していけますよ。