1000万以上の預金どうしてる?優遇金利で預けられるサービスとは?
貯金が1000万貯まったらどうするべきでしょうか。タンス貯金はリスクが高いですし銀行の普通預金の利子は微々たるもの。資産を1000万以上預金するなら、できるだけ高金利な銀行に預け入れたいですよね。
実は銀行各社に1000万以上の預金から利用できる富裕層専用サービスがあることはご存知でしょうか?
預金金利の優遇や資産運用の専門家からアドバイスがもらえるなどの優遇サービスが受けられるなど利用するメリットは沢山あります。
とはいえ預金するだけでお金が増える時代は既に終わり、銀行に1000万以上預金しておくのにはリスクも伴います。
そこで本記事では、1000万以上の預金を銀行の優遇金利で預ける方法に加え、貯金した1000万以上の資金を更に効率的に増やすための「資産運用法」についても簡単にご紹介。
1000万以上預金がある方、どこに預けるか迷っている方、1000万以上の貯金を効率的に増やせる運用先をお探しの方は必見です!
- 1000万円以上預金すると優遇サービスが利用可能な銀行も
- 1000万以上の資産を貯金しておくのは勿体ない!資産運用で賢く活用しよう
ちなみに高金利の銀行であっても、その金利は0.25%ほど。
1,000万円預金しても年利25,000円ほどにしかなりません。
「とにかく銀行預金しておきたい」のではなく「資産運用」を考えている方は、他の運用方法を考えてみるのも非常にオススメ。
たとえば筆者も利用しているヘッジファンドという資産運用・投資方法で1,000万円の資金があれば、利回り5%も期待できて、自身で運用する手間もありません。
投資方法全般に興味のある方はぜひヘッジファンドも検討してみてください。
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目次
優遇サービスでお得!銀行の大口定期預金とプレミアムバンク
1000万以上預金する場合、金融機関側も資産の一つの区切りと認識しており、各行は自分の銀行へ預けてもらおうと各種優遇サービスを用意しています。
そんな預金の優遇サービスの代表的なものが「大口定期預金」と「プレミアムバンク」の2つです。
銀行の大口定期預金とは?
大口定期預金とは、約1000万円以上のまとまった資産を定期口座へ預ける際に利用できる定期預金。最低預金額に条件がありますが、その分通常の定期預金に比べて金利が優遇されるなどのメリットがあります。
ただし近年は低金利政策や2020年に発生したコロナの影響もあり、普通の定期預金と大口定期の金利差はほとんどなくなってしまっている状態です。
しかし場合によっては、店頭で窓口の行員さんと交渉することで金利をアップしてもらえたり、生活用品などの粗品を沢山もらえたりする場合もあります。
大口定期へ1000万円以上を預金したい方は、手間はかかりますが複数銀行に出向いて大口定期に1000万円以上を預金する場合金利をどこまで優遇してもらえるかを聞き、比較・検討できると良いですね。
大口定期預金の金利が高い銀行はどこ?徹底比較
では、具体的に各銀行の大口定期預金の金利はどうなっているでしょうか?
店舗を持つメガバンクと地方銀行、店舗を持たずネット上のみで取り引きするネット銀行に分けて比較してみました。
メガバンク・地方銀行 | 1年 | 3年 | 5年 |
三菱UFJ信託銀行 | 0.002% | 0.002% | 0.002% |
みずほ銀行 | 0.002% | 0.002% | 0.002% |
三井住友銀行 | 0.002% | 0.002% | 0.002% |
ゆうちょ銀行 | 0.002% | 0.002% | 0.002% |
千葉銀行 | 0.002% | 0.002% | 0.002% |
京都銀行 | 0.002% | 0.002% | 0.002% |
ネット銀行 | 1年 | 3年 | 5年 |
オリックス銀行 | 0.17% | 0.22% | 0.25% |
SBI銀行 | 0.02% | 0.02% | 0.02% |
ソニー銀行 | 0.02% | 0.02% | 0.02% |
イオン銀行 | 0.01% | 0.01% | 0.01% |
楽天銀行 | 0.02% | 0.02% | 0.02% |
(※2022年4月6日時点)
上の表を見ても、1000万円以上預金する際の金利はネット銀行が高金利であることが一目瞭然です。
参考までに特に高金利であるオリックス銀行の大口定期預金について見てみましょう。
オリックス銀行の大口定期
オリックス銀行は預入期間によって金利が変わります。1000万以上を1年間預けると金利は0.20%、3年以上の預金だと0.22%、5年預金だと0.25%とその金利の高さは、他行と比べると目を見張るものです。
ただし、オリックス銀行は楽天銀行とは異なりATMでの出し入れができません。1000万円を「増やす」定期預金口座として活用し、普段遣いはATM手数料無料の使い勝手の良い銀行と使い分ける等の工夫ができると良いでしょう。
では続いてはプレミアムバンクについても確認してみましょう。
プレミアムバンクとは?
一部の金融機関では、プレミアムバンクまたはプライオリティバンクと呼ばれる、1000万円以上の高額資産を預金する大口顧客向けの特別サービスを提供している場合があります。
代表的なサービスとしては、以下のようなものが挙げられます。
- 預金金利の優遇
- ATM手数料・送金手数用無料
- 海外送金手数料優遇
- 資産運用の専門家によるアドバイス
- 提携百貨店やホテルでの優待サービス
他にも24時間可能な健康相談や貸し金庫の割引優待サービス、一部デパートでの外商サービスなどユニークなサービスを提供しているところもあるそう。
お金を増やす意味合いもありますが、金融機関が提供する上質なサービスを受けてみたい方はメリットを感じられるサービスでしょう。
プレミアムバンクを比較
では参考までに、1000万円以上のまとまったお金を預金することで上質なサービスを受けられるプレミアムバンクを3つご紹介します。
1. 三菱UFJ信託銀行エクセレント倶楽部
三菱UFJ信託銀行のプライベートバング、エクセレント倶楽部では、取り引き残高や年数などでロイヤル・ダイヤモンド・ゴールドの3ステージに分けられ、階級ごとに受けられる優遇サービスが異なります。
- 専用会員デスク(電話窓口)の利用
- 年4回の会員誌の送付
- 会員専用ホームページの閲覧
- 限定セミナー招待
- バースデープレゼント
- ATM預け入れ・引き出し手数料無料
- 定期預金金利上乗せ
- 外貨両替でのレートの優遇
- 名医紹介サービス・健康介護相談ダイヤルの利用
- 高島屋お買い物割引サービス など
会員資格は三菱UFJ信託銀行で世帯合計で取引残高が1,000万円以上ある個人。三菱UFJ信託銀行本支店窓口で手続き可能です。
レジャー関係の優遇や外貨両替でのレートの優遇が充実しているので、旅行が趣味の方などは嬉しいサービスが盛りだくさんと言えるでしょう。
2. SMBC信託銀行 プレスティアゴールド
SMBC信託銀行のプライベートバンクプレスティアは、ゴールド(1000万円以上の預金)とゴールドプレミアム(5000万円以上の預け入れ)の2種類。
こちらも、以下のような多種多様な優遇サービスを受けることができます。
- 預金金利優遇
- 円振り込み手数料無料
- 海外電信送金手数料無料
- 外貨取り引き時の為替手数料無料
- 会員限定クレジットカードPRESTIA Visa PLATINUM CARDの申込資格
- 会員限定セミナーへの招待
- 店頭専用ブースでの資産運用相談
- 外国為替に関する投資相談 など
SMBC信託銀行プレスティアゴールドは別途「投資」を行う方にとっては、外貨取り引き時の為替手数料無料、投資・資産運用相談などメリットを享受することができるでしょう。
資産を貯めながら運用することも視野に入れている方は一度利用を考えても良いですね。
3. みずほ銀行 みずほプレミアムクラブ
みずほ銀行のみずほプレミアムクラブは招待制。そのため誰でも入会できるわけではありません。
みずほ銀行を利用し、招待状がきた選ばれし者のみが利用できます。そんなみずほプレミアムクラブでは以下のような優遇サービスが受けられるそう。
- 高島屋での割引
- NHK出版のNHKテキストの定期購読優待
- 資産運用の相談サービス
- ATM手数料無料
- 提携サロンの優待
- 外貨両替レートの優遇
- 旅行の専門家への相談・予約代行
- 年4回の会員情報誌の送付
- 大手病院の優先予約枠の確保 など
みずほプレミアムクラブの会員条件はみずほ銀行の預金額50万円以上+みずほ銀行・証券での預かり資産学が1000万円以上となっているようです。
上位サービスとしてみずほBRILLIANTがありますが、こちらも条件を満たした会員に別途招待状が送付される仕組み。利用したい方はまずはみずほ銀行でコツコツ運用することから始める必要がありそうです。
さて、ここまで銀行の大口定期預金とプレミアムバンクについてご紹介しました。
同じ1000万以上の資産を預けるのであれば、より高金利、よりお得な優遇サービスを受けられる銀行を利用したいと考えるのは当然のこと。複数社のサービス内容や評判を比較・検討し、賢い銀行選びを行えると良いですね。
ただし、冒頭でもお伝えした通り1000万以上の資産を預金でのみ保持するのはリスクが伴う上、資産を効率的に増やせる機会を放棄してしまうことにもなりかねます。
そこで続いては、
- 元本1000万円以上はペイオフ制度の対象外?
- 1000万円を預金するといくらに増える?
- 1000万円を貯金で放置すると将来その資産価値は減っているかも?
といった1000万以上を銀行に預金する前に必ず知っておきたい注意点をご紹介します。
預金前にチェック!銀行預金の注意点と金利の現実
1000万以上の高額資産を銀行の大口定期やプレミアムバンクへ預金すると、高金利・リッチなサービスとプラスのイメージに焦点が当たりがちですが、実際にはどうでしょうか。
利用前にはデメリットや注意点もしっかりチェックしておきましょう!
1. 1000万円以上はペイオフ制度対象外
ペイオフ制度とは?
金融機関の破綻時に、元本1000万円までとその利息の払戻を預金保険機構が保証する制度。
預金の場合はこのペイオフ制度があるため、万が一銀行が破綻した場合も1000万円までの元本とその利息は保護されます。
しかし逆に言い換えると1000万以上の資金部分はペイオフの対象外。1000万円を超えた分は、破綻した金融機関の財務状況によって払い戻される金額が異なってくる点は留意しておきましょう。
2. 担当者はあくまで営業マン
銀行の担当者はあなたの秘書ではなく、あくまで預金先銀行の社員であり、営業マンです。1000万以上の高額資産を預けることで優遇してもらえる理由はどうしてでしょうか?場合によっては顧客の利益よりも会社の利益を優先させる場合もあるでしょう。
担当者の言葉を信じ切って複数商品を購入した結果、手数料は割高なのに運用はふるわず元本割れしてしまうなんてことも生じえます。
せっかく1000万以上預金しているのですから、銀行に任せっぱなしにせず、運用先はご自身で主体的に考えて決定したいものです。
3. もはや預金でお金が増える時代ではない
ひと昔前までは、定期預金で貯金するだけで資産はぐんぐん増えていきました。
日本がまだバブル経済に余韻にひたっていた90年代初め、銀行の定期預金の利率は年7%程度が珍しくありませんでした。7%の金利がつけば、利息の複利計算で、10年間預けると資産は約2倍になりました。
(引用:日本経済新聞)
しかし、バブル崩壊後預金金利は下がって今では1%にも満たない超低金利時代に。
仮にメガバンクで預金金利0.002%で1000万円を10年預けても、増える利益は約2000円(税金差し引き前)と微々たるものです。こうなると10年で2倍の2000万円近くに増えていたかつての感覚は捨てるべきなのは明白ですよね。
1年 | 200円 |
---|---|
5年 | 1000円 |
10年 | 2000円 |
20年 | 4000円 |
大口定期預金・プライベートバンクが相対的に見て金利が高めとは言っても、1%も満たない預金金利がほんの少し優遇されても‥というのが正直なところです。
日本において、プライベートバンクは支店の特設ブースに入れてもらえるだけなんて言葉もあるんですよ。
これに追い討ちをかけるように、日本は年2%のインフレ(物価上昇)率を目標にしているので、今後も物価は年々上昇していくでしょう。そうなるとインフレ率より低い金利で銀行に預金しているあなたの1000万円は、額面上の金額は変わらなくてもその資産価値はどんどん目減りしてしまいます。
このように銀行に貯金するだけでは、
- 超低金利でまとまった利益が狙いにくい
- インフレ負けにより、資産価値が目減りする可能性がある
というリスクがあることも覚えておきましょう。
近年は特に日本人の金融リテラシーや投資意欲が高まっていますから、今後は積極的な運用で資産を増やして行く人も多くなってくるでしょう。
そうした流れの中で一人取り残されないように、1000万円以上の資産をどこに預けるのは最適なのか、あなたの総資産や年収、生活環境や支出など今の状況を改めて整理して検討してみましょう。
さて、資産を増やすというよりも「保つ・保管する」の意味合いが強くなった預金。では1000万円以上の手元の資産を活用し、効率的に資産形成をしていくにはどのような方法を検討するべきでしょうか。
「増やす」なら余裕資金での資産運用を始めてみよう
銀行の預金金利に期待できない今、積極的に資産を増やすために私たちに残された選択肢は「資産運用」です。
資産運用の方法として代表的な金融商品は以下の通りです。
リスク | 金融商品と 期待利回り |
特徴 |
---|---|---|
ローリスク | 定期預金 0.002~0.2%程 |
元本保証だが 資産運用性は低 |
国債 0.05% |
元本保証だが 資産運用性は低 |
|
保険 1%以下 |
資産運用性は低いが 万が一の際の保障になる |
|
ミドルリスク | 投資信託 3%~4%程 |
プロに運用をお任せできるが 手数料には注意 |
ヘッジファンド 10%程 |
プロに運用をお任せできるが 最低投資額は高め |
|
不動産 4%~5%程 |
手間暇がかかるが 定期的な副収入が魅力 |
|
ハイリスク | 株式投資 4%~5%程 |
無駄な手数料がかかわないが 投資知識が必要 |
FX 予測不可 |
相場に関わらず利益を出せるが 専門知識が必要 |
資産運用と聞くと「難しそう」や「リスクが怖い」と感じるかもしれませんが、表のように金融商品によって期待利回り・リスク・独力で運用か・プロの力を借りて運用するかなど選択肢は豊富。
ご自身に合った運用方法を選べば1000万以上のまとまった資金も、無理なく運用していく事も出来ますよ!
投資する・しないで将来の資産額はここまで違う
以下は、各表示された年利で1000万円を1年~20年複利運用した場合に形成される資産額(税金差し引き前)を表したものです。

1000万円を銀行預金金利の0.002%で20年間預金すると4000円程しか増えない計算でしたから、資産運用をするのとしないのでどれほどの資産差が生まれるかは一目瞭然ですよね。
ここまでで貯金額が1000万円を超えたら銀行に預けっぱなしにするのではなく、運用も検討すべきと訴える理由がお分かりいただけたかと思います。
安全な投資のために守りたい注意点
とはいえ、何となくや勘で1000万以上もの資金の投資先を決めるのは危険です。次の2点には注意を払って資産運用方法を検討すると良いでしょう。
- 分散投資を心掛ける
- 長期投資を心掛ける
資産運用では、選ぶ金融商品や銘柄、投資業界や地域等によって値動きや値の振れ幅が異なるため、様々な商品へ分散投資することでリスク分散が期待できます。
また分散投資のほかに、短期投資よりも長期投資のほうが運用が安定しやすいと言われています。
時と場合にもよりますが一旦値下がりしても、焦らず長期保持していればマイナスからプラスに転じる場合も少なくありません。
加えて投資で出た収益を元本に組み込んで運用する複利運用の場合、長く運用するほど複利効果が高まるため効率的な資産運用も期待できますよ。
1000万以上の預金は資産運用も選択肢に
今回は1000万円以上預金することで受けられる優遇金利サービスと、1000万円をさらに増やすための方法についてご紹介しました。
銀行口座に1000万以上預金している方は、預金金利に注目し、できるだけ高金利な銀行に預金を移動することを検討しましょう。
また可能であれば銀行預金だけでなく資産運用でお金を積極的に増やしていけたら老後も安心ですよね。
最適な運用方法は、運用期間や運用目標、性格やリスク許容度、ライフスタイル等各人で異なるため、各運用方法のメリット・デメリットを確認して選択すると良いでしょう。
投資信託はご存じの方も多いですが、ヘッジファンドに関しては近年人気の高まり始めた投資先のためご存知ない方も多いと思います。
- ヘッジファンドとは何か投資信託と比較しながら解説
- ヘッジファンドで運用するメリット・デメリット
など、本サイトでは1000万以上の資産をヘッジファンドで運用する方法も紹介しているので気になる方は是非参考にしてみてくださいね。

この度投資初心者が、1000万円クラスのまとまったお金を運用する前に絶対に押さえておきたいポイントを外部の先生のお力も借り1記事にギュッとまとめました!
- これからまとまった元本で投資を始めたい方
- 手元の資産の運用法で迷っている初心者の方
投資額の大小に関わらず、役に立つこと間違いなしの記事ですので是非皆様の資産運用の勉強にご活用下さい!