- 1000万円を銀行に預金するだけでは資産価値が減る危険性があるって本当?
- それでも銀行預金を選ぶなら優遇金利が適用される銀行がおすすめ
- 1000万以上の余裕資金は運用で賢く増やすのがおすすめ
- 自分で運用する自身がない人はプロの手を借りよう
コツコツと貯蓄して資産1000万円を達成した人、相続や退職金などでまとまった資金を手に入れた人など、資産1000万円を達成した人の事情はそれぞれ異なると思います。
ただ一つ言いたいのは、その1000万円を「貯める」か「運用する」かで、今後の資産額やあなたの生活が大きく変わってくるということです。
そこで本記事では、貯金1000万円をテーマに、お金をどうするべきか、知っておくべき事や優遇金利の制度、高金利な銀行ランキング、運用して増やす方法などを紹介します。
1000万以上預金がある方、どこに預けるか迷っている方、1000万以上の貯金を効率的に増やせる運用先を探している人は必見の内容です。
目次
貯金1000万円の運用先を決める前に知るべきこと
1000万円以上の大金に限らず、資産の預け先としては銀行の定期預金や普通預金が一般的に利用されてます。
「詳しくは知らないけれど、みんなが預けているから銀行に預けておけば安全」と考えている人も多いのではないでしょうか。
しかし時代の流れとともに物やサービスの形態が変化するように、資産の預け先も常に銀行が最適というわけではありません。
そこで銀行預金を検討している人向けに、注意点やポイントを解説します。
1. 1000万円以上はペイオフ制度対象外
ペイオフ制度とは?
金融機関の破綻時に、元本1000万円までとその利息の払戻を預金保険機構が保証する制度。
預金の場合はこのペイオフ制度があるため、万が一銀行が破綻した場合も1000万円までの元本とその利息は保護されます。
しかし逆に言い換えると1000万以上の資金部分はペイオフの対象外。1000万円を超えた分は、破綻した金融機関の財務状況によって払い戻されるため注意が必要です。
銀行などの金融機関の破綻は何も珍しい事ではなく、日本でも平成前半には多くの金融機関が破綻しました。最近の話題で言えば、アメリカの中堅銀行であるシリコンバレーバンクやシグネチャー・バンクも破綻してしまいましたね。
「銀行は潰れない」時代は終焉したと考えて、1000万以上の資産を銀行に貯蓄しておきたい方は常にリスク対策を年頭においておくべきでしょう。
2. もはや預金でお金が増える時代ではない
ひと昔前までは、定期預金で貯金するだけで資産はぐんぐん増えていきました。
日本がまだバブル経済に余韻にひたっていた90年代初め、銀行の定期預金の利率は年7%程度が珍しくありませんでした。7%の金利がつけば、利息の複利計算で、10年間預けると資産は約2倍になりました。
(引用:日本経済新聞)
しかし、バブル崩壊後から預金金利は下落し、今では1%にも満たない超低金利時代に。
仮にメガバンクの預金金利0.002%で1000万円を10年預けても、増える利益は約2000円(税金差し引き前)と微々たるものです。
1年 | 200円 |
---|---|
5年 | 1000円 |
10年 | 2000円 |
20年 | 4000円 |
「銀行に預ければ10年で2倍の2000万円近くに増えていた」のはもはや過去の話なのです。
3. 預金だけではインフレによる資産の目減りに勝てない
さらに悲しい話が続きますが、超低金利に追い討ちをかけるように、日本は年2%のインフレ(物価上昇)率を目標にしているので、今後も物価は年々上昇していくでしょう。
そうなるとインフレ率より低い金利で銀行に預金しているあなたの1000万円は、額面上の金額は変わらなくてもその資産価値はどんどん目減りしてしまいます。
4. 余剰資金は運用して賢く増やすことが大切
既出の内容で、銀行預金は必ずしも1000万円の最適な預け先とは言えないことがお分かりいただけましたね。
近年は特に日本人の金融リテラシーや投資意欲が高まっていますから、銀行預金に留まったままの人と資産運用をしている人では今後の資産額に違いが出てきてしまうでしょう。
そうした流れの中で一人取り残されないように、1000万円以上の資産をどこに預けるのが最適なのか、あなたの総資産や年収、生活環境や支出など今の状況を改めて整理してみましょう。
- 日常生活や近い将来必要なお金は、銀行預金で安全に保管
- 今は一旦必要ないが将来使い道が決まっているお金は、リスクの低い方法で運用
- 使う予定のない余剰資金は、ある程度リスクを取った運用で増やす
などの分け方もできるでしょう。
では、1000万円の扱いに関する注意点が分かったところで、続いて具体的な預け先の情報を見ていきましょう。
1000万円以上で利用できる銀行の優遇金利サービス
預金のデメリットは理解したけど、それでもやっぱり銀行に預けたいという方もいらっしゃるでしょう。
そんな方は、1000万円以上の高額預金で利用できる「大口定期預金」や「プレミアムバンク」を利用するか、比較的高金利なネット銀行などの利用を検討してみましょう。
銀行の大口定期預金とは?
大口定期預金とは、1000万円以上などのまとまった資産を定期口座へ預ける際に利用できる定期預金。最低預金額に条件がありますが、その分通常の定期預金に比べて金利が優遇されるなどのメリットがあります。
優遇金利とはいえ昨今の低金利政策下ではやはり1%にも満たないですが、ソニー銀行や楽天銀行などのネット銀行であれば、メガバンクよりも高めの金利で預金することも可能です。
以下では、店舗を持つメガバンクや地方銀行、店舗を持たずネット上のみで取り引きするネット銀行に分けて大口定期預金の金利を比較してみました。
銀行 | 1年 | 5年 | 10年 | |
メガバンク 地方銀行 |
三菱UFJ信託銀行 | 0.002% | 0.002% | – |
みずほ銀行 | 0.002% | 0.002% | 0.002% | |
三井住友銀行 | 0.002% | 0.002% | 0.002% | |
ゆうちょ銀行 | 0.002% | 0.002% | 0.002% | |
千葉銀行 | 0.002% | 0.002% | 0.002% | |
ネット銀行 |
オリックス銀行 | 0.15% | 0.30% | – |
SBI銀行 | 0.020% | 0.020% | – | |
ソニー銀行 | 0.200% | 0.100% | 0.300% | |
イオン銀行 | 0.01% | 0.01% | – | |
楽天銀行 | 0.15% | 0.02% | 0.02% |
上の表を見ても、1000万円以上預金する際の金利はネット銀行が高金利であることが一目瞭然です。
では続いてはプレミアムバンクについても確認してみましょう。
プレミアムバンクとは?
一部の金融機関では、プレミアムバンクまたはプライオリティバンクと呼ばれる、1000万円以上の高額資産を預金する大口顧客向けの特別サービスを提供している場合があります。
代表的なサービスとしては、以下のようなものが挙げられます。
- 預金金利の優遇
- ATM手数料・送金手数用無料
- 海外送金手数料優遇
- 資産運用の専門家によるアドバイス
- 提携百貨店やホテルでの優待サービス
他にも24時間可能な健康相談や貸し金庫の割引優待サービス、一部デパートでの外商サービスなどユニークなサービスを提供しているところもあるそう。
お金を増やす意味合いもありますが、金融機関が提供する上質なサービスを受けてみたい方はメリットを感じられるサービスでしょう。
プレミアムバンクを比較
では参考までに、1000万円以上のまとまったお金を預金することで上質なサービスを受けられるプレミアムバンクを3つご紹介します。
1. 三菱UFJ信託銀行エクセレント倶楽部
三菱UFJ信託銀行のプライベートバング、エクセレント倶楽部では、取り引き残高や年数などでロイヤル・ダイヤモンド・ゴールドの3ステージに分けられ、階級ごとに受けられる優遇サービスが異なります。
- 専用会員デスク(電話窓口)の利用
- 年4回の会員誌の送付
- 会員専用ホームページの閲覧
- 限定セミナー招待
- バースデープレゼント
- ATM預け入れ・引き出し手数料無料
- 定期預金金利上乗せ
- 外貨両替でのレートの優遇
- 名医紹介サービス・健康介護相談ダイヤルの利用
- 高島屋お買い物割引サービス など
会員資格は三菱UFJ信託銀行で世帯合計で取引残高が1,000万円以上ある個人。三菱UFJ信託銀行本支店窓口で手続き可能です。
レジャー関係の優遇や外貨両替でのレートの優遇が充実しているので、旅行が趣味の方などは嬉しいサービスが盛りだくさんと言えるでしょう。
2. SMBC信託銀行 プレスティアゴールド
SMBC信託銀行のプライベートバンクプレスティアは、ゴールド(1000万円以上の預金)とゴールドプレミアム(5000万円以上の預け入れ)の2種類。
こちらも以下のような多種多様な優遇サービスを受けることができます。
- 預金金利優遇
- 円振り込み手数料無料
- 海外電信送金手数料無料
- 外貨取り引き時の為替手数料無料
- 会員限定クレジットカードPRESTIA Visa PLATINUM CARDの申込資格
- 会員限定セミナーへの招待
- 店頭専用ブースでの資産運用相談
- 外国為替に関する投資相談 など
SMBC信託銀行プレスティアゴールドは別途「投資」を行う方にとっては、外貨取り引き時の為替手数料無料、投資・資産運用相談などメリットを享受することができるでしょう。
資産を貯めながら運用することも視野に入れている方は一度利用を考えても良いですね。
3. みずほ銀行 みずほプレミアムクラブ
みずほ銀行のみずほプレミアムクラブは招待制。そのため誰でも入会できるわけではありません。
みずほ銀行を利用し、招待状がきた選ばれし者のみが利用できます。そんなみずほプレミアムクラブでは以下のような優遇サービスが受けられるそう。
- 高島屋での割引
- NHK出版のNHKテキストの定期購読優待
- 資産運用の相談サービス
- ATM手数料無料
- 提携サロンの優待
- 外貨両替レートの優遇
- 旅行の専門家への相談・予約代行
- 年4回の会員情報誌の送付
- 大手病院の優先予約枠の確保 など
みずほプレミアムクラブの会員条件はみずほ銀行の預金額50万円以上+みずほ銀行・証券での預かり資産学が1000万円以上となっているようです。
上位サービスとしてみずほBRILLIANTがありますが、こちらも条件を満たした会員に別途招待状が送付される仕組み。利用したい方はまずはみずほ銀行でコツコツ運用することから始める必要がありそうです。
1000万以上の資産を銀行に預けておきたいのであれば、より高金利かつお得な優遇サービスを受けられる銀行を賢く選ぶことが大事ですね。
「増やす」なら余裕資金での資産運用を始めてみよう
銀行の預金金利に期待できない今、積極的に資産を増やすために私たちに残された選択肢は「資産運用」です。
資産運用の方法として代表的な金融商品は以下の通りです。
リスク | 金融商品と 期待利回り |
特徴 |
---|---|---|
ローリスク | 定期預金 0.002~0.2%程 |
元本保証だが 資産運用性は低 |
国債 0.05% |
元本保証だが 資産運用性は低 |
|
保険 1%以下 |
資産運用性は低いが 万が一の際の保障になる |
|
ミドルリスク | 投資信託 3%~4%程 |
プロに運用をお任せできるが 手数料には注意 |
ヘッジファンド 10%程 |
プロに運用をお任せできるが 最低投資額は高め |
|
不動産 4%~5%程 |
手間暇がかかるが 定期的な副収入が魅力 |
|
ハイリスク | 株式投資 4%~5%程 |
無駄な手数料がかかわないが 投資知識が必要 |
FX 予測不可 |
相場に関わらず利益を出せるが 専門知識が必要 |
資産運用と聞くと「難しそう」や「リスクが怖い」と感じるかもしれませんが、表のように金融商品によって期待利回り・リスク・独力で運用か・プロの力を借りて運用するかなど選択肢は豊富。
ご自身に合った運用方法を選べば1000万以上のまとまった資金も、無理なく運用していく事も可能です。
投資する・しないで将来の資産額はここまで違う
では資産運用をすることで、私たちの資産にどのような変化が見られるでしょうか。具体的にシミュレーションしてみましょう。
以下は、それぞれ年利3%・年利5%・年利10%で貯金1000万円を1年~20年複利運用した場合に形成される資産額(税金差し引き前)を表したものです。
1000万円を銀行預金金利の0.002%で20年間預金すると4000円程しか増えませんが、資産運用をすれば「まとまった利益」と言えるほどの資産の増加に期待することができますね。
もちろん高い利回りが期待できるほど、伴う運用リスクも高くなるのが通例ですから、資産運用をする際には以下の点をしっかりと守って取り組むようにしましょう。
安全な投資のために守りたい注意点
資産運用を成功させるために大切なのは、「一度も損をしないこと」ではなく「損を最小限に押さえながら、小さな利益を積み重ねていくこと」と筆者は考えています。
そのために必要なのが以下の二点です。
- 分散投資を心掛ける
- 長期投資を心掛ける
資産運用に利用できる金融商品は、リスクの低いものから高いものまで様々。また同じ金融商品でも投資手法や銘柄の種類などによってリスク度が異なります。
自分が投資する対象商品の仕組みや特性を正しく理解し、値動きの異なる(相関関係の薄い)
金融商品や銘柄など、様々な商品へ分散投資することでリスク分散が期待できます。
また分散投資のほかに、短期投資よりも長期投資のほうが運用が安定しやすいと言われています。
(引用:みずほ銀行)
一度の損失で投資を中断してしまえば、それ以上損失をカバーする手立てはありませんし、短期間で高い利益を出そうとすればそれだけ高いリスクを負わなくてはなりません。
投資初心者の場合は特に短期トレードはハードルが高いですので、長期的に複利運用をしながら少しずつ利益を積み重ねていくように心がけましょう。
1000万以上の預金は資産運用も選択肢に
今回は1000万円以上預金することで受けられる優遇金利サービスと、1000万円をさらに増やすための方法についてご紹介しました。
銀行口座に1000万以上預金している方は、各行の金利を比較しできるだけ高金利な銀行に預金を移動することを検討しましょう。
また可能であれば銀行預金だけでなく資産運用でお金を積極的に増やしていけたら老後も安心ですよね。
最適な運用方法は、運用期間や運用目標、性格やリスク許容度、ライフスタイル等各人で異なるため、各運用方法のメリット・デメリットを確認して選択すると良いでしょう。
投資信託はご存じの方も多いですが、ヘッジファンドに関しては近年人気の高まり始めた投資先のためご存知ない方も多いと思います。
- ヘッジファンドとは何か投資信託と比較しながら解説
- ヘッジファンドで運用するメリット・デメリット
など、本サイトでは1000万以上の資産をヘッジファンドで運用する方法も紹介しているので気になる方は是非参考にしてみてくださいね。
【平均年利10%以上】
資産運用で悩んだらBMキャピタル
「投資信託で損をした」
「将来のために資産運用したいけど何をすればいいかわからない」
「実績のあるプロに運用を任せたい」
このような悩みを持っているなら、日本のヘッジファンド「BMキャピタル」がおすすめ。
- 平均年利10%超を10年以上継続中!
- 2013年の運用開始からマイナスの年ゼロ
- 直近6年で資産価値2倍
最低投資額は1000万円(1000万未満相談可)とヘッジファンドの中では比較的出資しやすい金額設定です。