2022年から出資金の返金を中止しているエクシア合同会社(EXIA LLC)。
運用当初は高い利回りで注目を集めてきたエクシアですが、以前より情報量が少なく実態をつかめず、「エクシアはやばい」「エクシア怪しいのでは‥」とポンジーを心配の声も多くありました。
今回の出金制限はいつまで続くでしょう。
一説にはエクシアが保有する資金は50億とも、300億とも言われています。
はたして個人投資家の投資金は無事に戻るのでしょうか。
今回はエクシア合同会社の公式サイトを見ても載っていない情報や、口コミや評判などについて徹底的にまとめてみました。
*****2024年追記*****
現在も出金停止が続く中、2024年2月にエクシア合同会社代表の菊地 翔氏から出資者へ向けて「エクシア活動終了」についての一斉メールが届いたそうです。
詳しい内容について追記しましたので、是非あわせてご確認ください。
>>「エクシア活動休止」についての追記内容はこちら
****************
投資先として、エクシア合同会社はリスクが高いと言わざるを得ない状況でしょう。
投資・資産運用としてエクシアを考えていた方は、BMキャピタルやハイクア・インターナショナルといった、より安定した投資先もぜひ情報収集・検討してみてください。
目次
2024年最新情報|エクシア活動終了のお知らせ
※※※当最新情報については、記事公開時の内容に追記をする形で記載をしています※※※
2022年初頭ごろから解約・出金拒否が続出し、出資金の返還を求める裁判を相次いで起こされていたエクシア合同会社代表の菊地 翔氏。
2023年8月にエクシア公式サイトにてプレスリリースを行って以降音沙汰がありませんでしたが、2024年2月10日に出資者へ向けて一斉に「エクシア終了のご報告」というメールが届いたそうです。
ちなみに9300人に一斉送信したとのことでしたが、少数の出資者にしか届いていなかったそうで、いかにずさんな管理体制であるかが分かりますね。
その3日後2月13日にエクシア公式サイトのプレスリリースも同じ内容で更新しました。
全文掲載していますが、非常に長いので気になる方は以下からお読みください。
「エクシア終了のご報告」全文
非常に長いですが、要はなぜ払い戻し請求に応じれなかったのかが説明されています。
厳しい言い方をすれば「言い訳」が並んでいるだけ。
また最後の一文も引っかかります。
「私には、前例のないこと、エクシアを超える事業、エクシアで損をしてしまった人にも貢献できる事業をもう一度つくる、その気持ちはまだ失っていません。これからは裏で暗躍することで、私の能力をこれまで以上に発揮させる所存です。エクシアに夢を見た方々、その続きを見ることができる日を楽しみにしていてください。」
名前を変え、または代役を立てて新たな被害者を生むつもりなのでしょうか。
ちなみにエクシアは2022年から解約・出金拒否をし続け、今年2月10日に活動終了を宣言していますが、国税庁の法人番号公表サイトを確認すると「登記記録の閉鎖等(清算の結了等)」の記載も無いことから、登録上、会社自体は未だ存続しているようです。
今後もエクシアの動向には注意をする必要があるでしょう。
資産運用先としてヘッジファンドを検討している場合、以下のファンドがおすすめです。
会社名 | BMキャピタル |
ハイクアインターナショナル |
設立 | 2013年 | 2023年 |
年平均利回り | 10~20% | 固定年利12% |
ロックアップ期間 | 3ヵ月 *3ヶ月に1回出金、解約可能 |
なし |
投資手法 | ・バリュー株 ・アクティビスト戦略 |
ベトナム企業への融資 |
最低出資額 | 1000万円 *1000万未満も相談可 |
500万円 |
資料請求・ 運用の相談 |
無料 | 無料 |
面談の形式 | オンラインまたは対面 | 原則オンライン |
特徴 | ・設立11年目の老舗ファンド ・年平均リターン10%以上 ・堅実で安定した運用が初心者にもおすすめ |
・ベトナム企業への融資で利息を配当 ・年利12%、6年で約2倍の資産形成が可能 ・最低500万円から投資初心者におすすめ |
詳細 | BMキャピタル詳細 | ハイクアインターナショナル詳細 |
BMキャピタルは設立11年目の老舗ヘッジファンド。運用歴の長さからも、安心して資金を預けられるファンドであることは明確です。
ハイクア・インターナショナルについては関連企業への事業融資を行う仕組みで年利12%を目標にしている運用会社。事業融資先もベトナムでは大企業なので確実性が高く、安定した運用をすることができるでしょう。
※※※※※※追記終わり※※※※※※
基本情報
会社名 | エクシア合同会社(EXIA LLC) ※2019年エクシアジャパン合同会社より改名 |
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設立 | 2015年4月1日 |
代表 | 菊地翔 |
住所 | 〒106-6215 東京都港区六本木3-2-1 住友不動産六本木グランドタワー15階 |
出資形態 | 合同会社による社員権販売 |
募集 | 社員による自己募集 |
投資先 | EXIA PRIVATE LIMITED エクシア・アセット・マネジメント株式会社 エクシア・デジタル・アセット株式会社 不動産事業など |
事業概要・実績
運用期間 | 6年 |
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投資対象 | 外国為替や不動産など |
平均年利 | 33.4%(過去3年) |
投資家の数 | 9,345名 (2021年6月時点) |
運用額 | 560億円 (2021年8月時点) ※現在はHP上で非公開に |
配当方法 | 毎月配当 (2021年6月時点) ※現在はHP上で非公開に |
勧誘形式 | 出資者からの紹介 |
解約 | 月内申請で翌々月に償還 |
エクシア合同会社の仕組み
エクシア合同会社(EXIA)は合同会社として、社員権を投資家に販売することで投資(出資)を募っています。
投資家から集めた資金は各種事業に投融資(貸付)を行っており、具体的な貸付先としては、エクシア合同会社の系列会社であるシンガポール法人EXIA PRIVATE LIMITEDや子会社のエクシア・アセット・マネジメント株式会社、暗号資産交換業者であるエクシア・デジタル・アセット株式会社などがあります。
さらに、2020年には仮想通貨取引所c0banを買収、2021年に入ってからはさらに不動産事業への投資も開始するなど急激に事業を拡大しています。
このようにエクシア合同会社の事業は「各種事業への投資と融資」であり、各投融資先からの「貸付利息」が会社収益となり、一部が社員権を持つ投資家の毎月の配当に充てられています。
利回りの推移
6年間一度もマイナスの月は無し
エクシア合同会社の魅力といえば、やはり利回りの高さ。
現在までの年間平均払戻(利回り)実績は30〜40%と圧倒的なパフォーマンスで、特に初年度については驚愕の97.35%のプラスリターンを叩き出しました。
エクシア合同会社のこれまでの運用実績は以下。
2016年 | 利回り97.5%(月平均8.1%) |
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2017年 | 利回り43.89%(月平均3.7%) |
2018年 | 利回り44.04%(月平均3.7%) |
2019年 | 利回り35.33%(月平均2.9%) |
2020年 | 利回り38.3%(月平均3.2%) |
2021年 | 利回り18.49%(月平均2.31%) |
ただ、表をよく見ると毎年利回りが下がってきているのが分かると思います。
これは投資者と出資額の急激な増加に伴い、エクシア合同会社がハイリスクなFX(外国為替取引)を中心とした運用方法から、徐々にリスク度を落とした運用方法にシフトしているため。(と説明をしていたようです)
知名度が上がるにつれ、やばい、怪しい、ポンジースキームや詐欺ではないかとネットやSNS上で心配する声も上がっていましたが、現在において、やはり黒なのか?という論調が多数を占めています。
ただエクシア合同会社がポンジスキームや詐欺かどうかを外部の人間が判断するのは容易ではありません。
エクシアがやばいという噂は本当だったのか、、投資金回収するにはどうすればいいか、などオープンチャットやSNSでは様々な意見が飛び交っています。
エクシア合同会社のファンドマネージャー
では、エクシア合同会社の圧巻的なパフォーマンスを7年間実現し続けてきたエクシア合同会社(EXIA)の運用責任者とは、一体どのような人物なのでしょうか。
実はこの運用責任者が、エクシア合同会社の代表を務める菊地翔氏です。
菊地氏の経歴についてはネット上で様々な情報が流れていますが、実際には金融機関で勤務経験があるわけではなく、地元の北海道で個人でFXトレードをしていた方です。
あくまで個人トレーダーとして活躍していた菊地氏ですが、一部証券会社がプロップトレードを行う際の委託トレーダーとして仕事を受けたことがあるようで、その際、某証券会社に勤めていた現・エクシア合同会社の幹部と意気投合し、エクシアジャパン(現エクシア合同会社)の設立に至ったそうです。
ファンドマネージャーとは一般的に、外資系投資銀行出身者や大手金融機関の運用部で実績を残しているスペシャリストがなるものです。
例えば私、はるが運用をお願いしているBMキャピタルのファンドマネージャーは東京大学出身、英国バークレイズ銀行というキャリアです。
大切な資産は普通なら「その道のプロフェッショナル」に預けるものですが、実に500億円を超える出資金が個人トレーダーである菊池翔氏に集まってしまいました。
ちなみに今から資産運用先を検討している方は、BMキャピタルやハイクア・インターナショナルでの運用がおすすめです。
エクシア合同会社の運営体制
金融二種免許を持つ会社を子会社化
エクシア合同会社(EXIA)は金融二種免許を持つエクシア・アセット・マネジメント株式会社を子会社として保有しています。
実際に以下金融庁公式ページ第二種金融商品取引業者一覧から、エクシア・アセット・マネジメント株式会社の名前を確認することができます。
子会社が金融庁の認可の受けているからといって、金融庁がエクシア合同会社への出資に特別なお墨付きを与えることにはなりませんが、エクシア合同会社の運営体制は極めて適法であるとのアピールを感じますね。
さらにエクシア合同会社自体も最近になって貸金業者の免許を取得しています。エクシア合同会社の事業は貸付が柱なので、業として免許が必要と金融庁から指摘を受けたのかもしれません。
エクシア合同会社が貸金業の免許を取得していることも以下金融庁のページから確認できます。
無料パーティーで新規顧客を募集
これまで投資家と運用資金を順調に増やしてきたエクシア合同会社ですが、優れた運用成績だけが要因ではありません。
2020年3月のコロナ深刻化の前までは、エクシア合同会社は月に1度、新規投資家勧誘を目的に「パーティー」を開催していました。
「無料パーティー」で既存投資家の親族や友人とエクシア合同会社運営側との接触の機会を設けることで、紹介を通じた新規の投資顧客獲得を狙っていました。
2022年5月現在、この無料パーティが再開催されましたが、出金停止をしている中、新規で投資する投資家や増資をする投資家はいなさそうです。
積極的なブランディング
またエクシア合同会社(EXIA)は事業拡大に伴い、企業のブランディングにも注力しています。
東京の一等地にはエクシア合同会社のシンボルが描かれた大きな看板を設置、JR山手線や東海道新幹線では電車内広告も見かけます。
看板に関しては六本木や新橋、新宿、表参道の目立つ場所にあるので、見たことがある方も多いのではないでしょうか?
さらに最近では関西コレクションの冠スポンサーを務めるなど、各方面でその名前を広めてているようです。
また、既存投資家との関係構築にも積極的で、新型コロナウイルスが流行した際には投資者にオリジナルのマスクを配布するなどの取り組みもしていました。
エクシア合同会社は怪しい?評判・口コミまとめ
さて、そんなエクシア合同会社(EXIA)ですが、SNSやTwitterではどのような評価・評判を得ているのでしょうか。最新情報を見て行きましょう。
エクシア11月返戻率 +3.55% ここ最近返戻率が1%台もありますが3%超えは嬉しいですね👏 新オフィスもインスタライブのアーカイブで見ましたが、凄すぎました😲 300万入れられるようになったらもう一回入れるか迷いますね…笑
ーさとし@FIRE目指す(EA検討中!)(@moneyplus3104)December 16 , 2021
知り合いのお金持ちのおっちゃんが「EXIA」ってヘッジファンドの会社にいく動画をSNSにあげておる。 投資するんやろうか… ちょいとしか調べてないけど、利回りは良い感じ。 どうなんやろ気になる
ー【KJ】投資垢/仮想通貨&日本個別株(@bitcoin_renaiw)August 27 , 2021
エクシアの移転先の内装見たけど金かけすぎなWWWWWWWWW 投資運用会社で見たことねえよ
ーぴえん(@kabupien)December 16 , 2021
Twitter上の良い口コミでは、既存投資家からエクシア合同会社の利回りを評価するツイートや、エクシア合同会社への出資を迷う声が多く見受けられました。
またツイート上にもあるように、エクシア合同会社は最近本社所在地を現在の東京丸の内から六本木一丁目の六本木グランドタワーに移転したようです。
一方で、情報の少なさから「怪しい」「詐欺ではないか?」と感じる方や、FX中心の運用について危険だと感じる方もいるようですね。
エクシア合同会社がFXだけじゃなく、事業投資や融資もしているとか、純資産額とかブラックボックスだから疑惑が晴れないわけで、開示する義務もないんだろうけど開示すれば疑惑も晴れるし、EXIAに資金入れる人も増えるんだから誰にもデメリットないんだけどなぁ
ーポンジ狩り師匠(@ponjisisyo)December 14 , 2021
後輩からこういうのってどうなんすか?と「エクシア合同会社」なるものについて質問を受けた。利回りがヤバいとのこと。運用してるのが為替中心らしく、怪しいとかは置いといてリスク高そうなので遊び金意外は突っ込まない方がいいかもね。とだけ返答。5年~10年スパンで注視しようと思う。
— 矢口 (@lapis_ltd) 2021年9月3日
普段参考にさせてもらっているエクシア合同会社をオススメしている幾つかのブログが急に一斉に閲覧できなくなってたりエクシアの記事だけ削除されたりしてる。。
何かあったの?💦— 投資用どうしよう (@4p9kTtVcnMWn6NE) 2021年9月9日
エクシア合同会社の公式サイトでは、投資信託の目論見書のように運用方針や投資先などが明記されていません。
また過去には記載のあった出資者数・運用総資産額・契約している税理士法人の会社名も現在のエクシア合同会社の公式ホームページ上では消されてしまっています。
このようにエクシア合同会社について、高い利回りを称賛する声がある一方で、不透明な部分や突然の公開情報の削除などで「いよいよやばいのでは」などの心配も上がっています。
急激な事業拡大や情報削除などのイベントは今年に集中して起きたことなので、もう少し慎重に状況を見守るのがいいかもしれませんね。
*上記は昨年10月頃に書いた内容です。2022年5月現在、確定はしていないものの、エクシアが出金を停止していることで、「エクシア大丈夫」より「エクシアやばい」派の説得力が増している状況と言えます。
エクシア合同会社の「出資」から「解約」まで
2022年4月1日以来、エクシア合同会社の先行きの不透明さが際立つ結果となっていますが、エクシアの出資の解約の条件を一度おさらいしてみます。
100万円から投資が可能
エクシア合同会社(EXIA)は最低1口100万円から投資(出資)可能です。追加増資(投資)も1口単位なので、100万円、200万円、300万円…と100万円刻みの入金になります。
ヘッジファンドは安くとも最低投資金額が1,000万円から、世界で有名なヘッジファンドともなると5,000万円以上も普通です。また相手が企業や年金であれば億単位にもなります。
これに対してエクシア合同会社の最低投資金額100万円はかなり敷居が低いように感じますね。出金が停止中なので、この敷居の低さも邪推してしまいます。
手数料は表向き無料
エクシア合同会社への投資(出資)に関し、他のヘッジファンドで設けられているような申し込み手数料や管理報酬を一切設定していません。これもエクシア合同会社の人気に一役買っていた要素です。
ただエクシア合同会社に投資している方の情報によると、実際には運用利益の半分を手数料としてエクシア合同会社が差し引いた残りの半分を投資者に振り分けて配当を出しているそうです。
ですので、「手数料ゼロ」というよりも「手数料という形では徴収していない」と言うべきかと思います。
エクシア合同会社の担当者と面談
エクシア合同会社に出資するためには、まずは担当の社員と面談をする必要があります。
面談は出資者が投資可否の審査を受ける場というよりかは、会社概要や投資方法、解約方法、リスクなどについての説明を受ける場となっています。
しかしエクシア合同会社の公式サイトに面談の申し込みフォームはありません。
既存の出資者からエクシア合同会社側の担当者を紹介をしてもらい、自分でコンタクトを取るのが唯一のエクシアへの投資方法のようです。
投資の始め方が既存投資家からの紹介に限られる点は、少しハードルが高いかもしれませんね。
身近にエクシア合同会社に出資している方がいなければ、ツイッター等で露出している出資者の方に連絡を取ってみるのもありかもしれませんが、見知らぬ人を通じて紹介してもらうのは少し不安も残ります。
面談後の出資を申し込み
担当の社員との面談の後エクシア合同会社に出資を希望する場合は、申し込み専用のフォームのURLを渡されます。
フォームに必要事項を入力するとオンライン上で契約が完結し、エクシア合同会社の「投資家ID」が発行されます。
IDが確認できたら、エクシア合同会社名義の口座に入金をすれば出資手続きは完了です。
①個人情報・口座情報・投資額を入力した後、確認画面が表示
②「送信」を押す
③登録したメールアドレスで契約書を確認
④署名(マウスでサインが可能)
⑤印鑑
(ハンコを用紙におして、その陰影を撮影)
⑥申し込み完了
⑦申し込み完了から1週間以内に送金
①申し込み完了後1週間以内に送金しないと申し込みがキャンセル扱いになります。
②月内に着金すれば翌月から運用が始まりますが、月末を超えると翌々月から運用開始となります。
配当は翌月、解約の場合は翌々月償還
エクシア合同会社の場合、出資金の解約をすると、解約申請月から2か月後に出資金が償還されます。
契約資金を全て解約する訳ではなく、元本は運用を続けながらこれまでの配当分だけを得たい場合は、月内に申請すると来月末に入金されます。
ただしエクシア合同会社は出金に限度額を設けており、解約や配当の要請具合によっては翌月に持ち越しされる場合があります。申請をしてもすぐに解約ができるとは限らないので、注意が必要です。
エクシア合同会社の配当利益は総合課税
エクシア合同会社(EXIA)への出資で得た利益は、法律上「未上場の有価証券に対する配当所得」に分類されます。
出資した金額を超えるまでは確定申告をする必要はなく、手元に戻ってきた資金が出資した金額を超えた場合に扱い利益となります。
この際には20.42%源泉徴収された額がエクシア合同会社から払い込まれるようになり、支払い調書が送付されます。
確定申告の税率はこの支払調書をもとに「総合課税」で決まるため、エクシア合同会社で得た収入以外の年収と配当利益を合算した結果、税率が20.42%より高くなる場合はさらに税金を払う。低ければ還付を受けることになります。
なおエクシア合同会社への申し込みを法人で行った場合は法人所得税の税率で課税されます。
【重要】エクシア合同会社のここがやばい!
さて、これまでエクシア合同会社(EXIA)の特徴を見てきましたが、ここからはもう少し専門的に分析を深めていきましょう。
毎月配当は分配型の投資信託と同じ仕組み
設立以来、外国為替で運用しながら毎月配当(利回り)を出してきたエクシア合同会社ですが、この投資家への配当は会社が将来的に得られるであろう利益を前もって分割して支払っています。
決算時、あらかじめ先に出した配当(利回り)と同額の利益がなければ、出資金との間で相殺される仕組みです。
つまり、毎月振り込まれる配当が、投資家にとって「利益」なのかの答え合わせを決算で確認することになりますので、この点は非常に注意が必要です。
信託保全・分別管理・情報公開なし
通常、投資信託や海外のヘッジファンドでは、顧客の資金を第三者が保全することでファンド自体が破綻しても顧客資金が守られるように工夫をしています。
エクシア合同会社は現在まで、出資金の分別保管や信託保全はしておらず、エクシア合同会社が倒産すれば顧客の資金がゼロになるリスクがあります。
2020年からエクシア合同会社は、出資金の一部をエクシア・アセット・マネジメント株式会社やエクシア・デジタル・アセット・株式会社、不動産事業にリスク分散を始めていますが、具体的な情報は公表していません。
投資家は為替リスクを負う
エクシア合同会社は投資家から集めた資産を分散しているとはいえ、一部は海外法人へ送金されるため、投資家は為替リスクを負う事になります。
配当や出資金に関しても投資先の海外通貨で増減が報告されるため、日本円に戻すタイミングで為替の影響を受けるわけですが、どの為替リスクを負うのかは開示されていないためこちらも注意が必要です。
【結論】エクシア合同会社への投資は大丈夫?
利回りが高いということは、リスクも高いということです。
エクシア合同会社は過去6年間、毎月プラスの利回りを出しましたが、その結果出金停止という事態に。
急激な事業拡大で舵を誤れば、事業失敗によるマイナスが発生することも容易に想像できたはず。このままエクシアが破綻すれば、投資した資金が一銭も手元に残りません。
このブログはエクシアが健全に運用しているように見えていた時代に書いたもので、現状とは若干ズレがあることをご理解ください。
エクシアが今後もし正常化し解約の受付を再開したとしても、定期的にエクシアの動向や評判・口コミを調査し、状況を見守っていく事をおすすめします。
投資を本格的に考えている方は、エクシア合同会社以外にも良い選択肢はあるので、ぜひ情報収集してみてください。
本記事のまとめ
さて、今回はエクシア合同会社(EXIA)についてまとめました。
エクシア合同会社は利回りの面では非常に魅力的でしたが、運用の透明性や安定性の面では投資対象として見られないというのが本音です。
私自身もヘッジファンドに投資している者としてエクシア合同会社を選択肢入れていましたが、結局は透明性と安定性、運用のリスク度を考慮した結果、国内ヘッジファンドのBMキャピタルに落ち着きました。
エクシア合同会社と比較するとBMキャピタルの利回りは若干地味に映りますが、それでも年利回り平均10%~20%と高い利回りを安定して出してくれていますし、投資方針が明白で日本株中心のリスクを抑えた運用が私には合っていると判断しました。
ヘッジファンドにまとまった資産を預けたいなら出来る限り安全性の高い投資先を選びたいものです。