タクシーCMによる大々的な宣伝で名を馳せるヘッジファンドダイレクト。皆さんも一度は目にしたことがあるのではないでしょうか。
ヘッジファンドダイレクトについて調べ進めていくと、過去の金融庁からの行政処分の話題が目に留まります。怪しい・詐欺などの情報もあり、その実態が気になりますよね。
そこで今回はヘッジファンドダイレクトの概要から口コミ・評判、過去の炎上などについてまとめてご紹介します。
※ちなみに、ヘッジファンドを投資先として考えているのであれば、筆者としてはBMキャピタル社がおすすめです。
BMキャピタルはヘッジファンドの中で運営歴も長く、信頼性の面がかなり強いのが特徴。
利回り実績も安定して10%以上なので、こちらも申し分ないでしょう。
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目次
ヘッジファンドダイレクトとは?
【会社概要】
会社名 | ヘッジファンドダイレクト株式会社 |
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住所 | 〒100-0005 東京都千代田区丸の内1-8-2 鉄鋼ビルディング10F |
代表 | 高岡壮一郎 |
設立 | 2008年 |
事業内容 | ヘッジファンド投資助言事業 |
投資助言契約額累計 | 1344.6億円 |
公式HP | ヘッジファンドダイレクト公式HP |
ヘッジファンドダイレクトは個人投資家に投資助言を行う会社です。投資助言会社とは、複数うの投資先から投資家の意向に沿った銘柄提案をしてくれる会社のことです。
ヘッジファンドダイレクト自体が資金運用を行っているわけではなく、ヘッジファンドの提案を顧客にしている会社、つまりは仲介会社の立ち位置にいます。
代表の高岡壮一郎氏とは?
そんなヘッジファンドダイレクトの代表を務めるのは高岡壮一郎氏。
高岡氏の経歴は以下のようになっております。
1999年東京大学卒業後、三井物産株式会社に入社、海外投資審査、情報産業部門における新規事業立ち上げやM&A に従事。2005年、あゆみトラストグループ(旧アブラハムグループ)を起業、ヘッジファンドダイレクト株式会社等のグループ各社の代表取締役社長に就任し、フィンテック領域にて富裕層向け金融事業・メディア事業を行う。同グループ子会社として証券会社を香港に設立する等、グローバル金融に関する豊富な知見を有すると共に「金融×IT」のフィンテック領域にて18年の経験を有する。スタンフォード大学 経営大学院エグゼクティブプログラム修了(2019)。
引用:ヘッジファンドダイレクト公式HP 会社概要
上記の通り、高岡氏は東京大学卒業後に三井物産株式会社で海外投資や情報産業に携わり、あゆみトラストグループを立ち上げました。
高岡氏は代表を務めるヘッジファンドダイレクトを個人投資家向けの海外ファンド投資助言会社として日本最大まで築きあげ、事業を欧米やアジアにまで展開しています。申し分のない経歴と腕を兼ね備えた経営者と言えるでしょう。
高岡氏は金融に関する講演会や雑誌、新聞、テレビなど様々な場で活躍しており、自身の書籍も出版しています。
富裕層のNo.1投資戦略(総合法令出版) | 富裕層のためのヘッジファンド投資入門(ダイヤモンド社) |
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書籍にはヘッジファンドの基礎や投資先の選び方だけでなく、高岡氏の投資への考えも記載されているので、ヘッジファンドダイレクトの代表者がどのような人物か知るためにも活用できそうです。
ヘッジファンドダイレクトは投資助言会社
ヘッジファンドダイレクトは投資助言会社、つまりファンドと投資家を繋ぐ仲介会社です。
個人投資家から手数料をもらうことで、投資家に最適なヘッジファンドを提案し、購入、運用までをサポートします。具体的なサポート内容は以下の通り。
・投資家の意向に沿った投資先提案
・投資アドバイス
・投資後のファンドのモニタリング
・ファンドから送られるレポートの説明
・ファンド売却時の現金化サポート
ヘッジファンドへ投資するにあたって、ヘッジファンドダイレクトのような投資助言会社を通すことには以下のメリット・デメリットがあります。
- 海外籍ヘッジファンドの購入をサポートしてくれる
- 様々なヘッジファンドの中から運用実績などを考慮して最適なものを提案してくれる
投資助言会社を利用すると、海外ヘッジファンドに直接投資することができるという点が一番のメリットでしょう。
さらに情報を得られる機会が少ないヘッジファンド投資に関して、投資助言会社を仲介すれば日本語で説明を受けることができます。
買付自体は投資家自身で行う必要がありますが、最後まで日本語サポートが付くため心強いと言えます。
- 手数料が高い
もちろんタダで紹介してくれるわけではありませんから、手数料がかかります。
自分で直接ファンドに投資すれば紹介料は省けますから、投資助言会社を通すことを無駄に感じる方もいらっしゃるかも知れませんね。いくら利回りの高いヘッジファンドに投資をしても手数料の方が多ければ意味がありませんから。
ヘッジファンドダイレクトの取り扱い商品と運用成績
それでは一番気になるヘッジファンドダイレクトの扱う商品とその運用成績を見ていきましょう。
以下はヘッジファンドダイレクトの取り扱うヘッジファンド商品の一例です。
ヘッジファンドA(シンガポール)
ヘッジファンドAは、グローバルマクロ戦略を駆使して高利回りを生み出しているファンドです。
グローバルマクロ戦略とは、世界中の国または地域の経済、金融市場、政治情勢などをマクロ視点で分析し、株式、債券、通貨、商品、先物市場など広範な金融市場で売買する投資戦略です。
年間平均利回りは17.6%と高利回りを叩き出している点は魅力的ですが、頻繁に40%前後の下落をしている点は少し不安かもしれません。ヘッジファンドで積極的な運用をしたい方には最適のファンドでしょう。
ヘッジファンドB(ニューヨーク)
ヘッジファンドBはトレンドフォロー戦略で運用するヘッジファンドです。
トレンドフォローとは、トレンドに乗って取引をするFXトレードのスタイルを言います。具体的には、価格が上昇トレンド(上昇基調)にあるときは買いで、価格が下落トレンド(下落基調)にあるときは売りのようなトレードです。
ヘッジファンドBはAと比較すると利回りが少し減りますが、それでも23年間運用している信頼感と10%以上の年間利回りを考えたら、安定的に投資したい方に最適なファンドと言えるでしょう。
ヘッジファンドC(ロンドン)
ヘッジファンドCは複数のファンドに分散投資して運用しているファンドです。
利回りだけみると他2社に怠りを感じてしまいますが、価格の上下が最も少ない点がポイントです。投資先を複数に分散している分、損失を他で補うことができます。
損失をできるだけ少なくし、コツコツと資産を積み上げたい投資家の方にはおすすめの商品ですね。
以上3つの代表商品をご紹介しましたが、注意していただきたいのが全ての商品がこの様な好条件のものではないということ。
ヘッジファンドダイレクトの公式HPに代表商品として掲載されている上記3社が、リターンが最も優れた上位ファンドである可能性も否定できません。
実際に内部の方に問い合わせないとこの部分は明瞭化されないので、この商品情報だけをみて投資を決断するのは危険だと思います。面談や相談を重ねて慎重に投資の判断をしてください。
ネット上の口コミ・評判
それではヘッジファンドダイレクトの口コミ・評判を見てみましょう。
タクシーなう。ヘッジファンドダイレクト(ゆかしw)が年利10%をちらつかせる動画広告出していて、相変わらず感すごい。
-つむだい(@da180_t)
ヘッジファンドダイレクト~!のやつのヘッジファンドAてクオンテッジかな
ヘッジファンドに投資ってすごいなあ。手数料めちゃたかいんかな
– Lisi (@Lisi1186)
タクシーで「ヘッジファンドダイレクト」なるサービスの広告が出てきた。少し調べてみると元々「いつかはゆかし」のアブラハムが前身とのこと
-TokyoSwing(@TokyoSwing)
ヘッジファンドダイレクトはブランディングに非常に力を入れており、タクシー広告を頻繁に出しています。その宣伝効果が高いようで、名前を知っている方も多い印象を受けました。また、その利回りの高さを評価するコメントも見受けられました。
しかし、やはり怪しいや詐欺などの声も少なくはありませんでした。ヘッジファンドダイレクトがが過去に金融庁から行政処分を受けていることから、このような声が特に多いのではないかと思います。
行政処分を受けた?その真相とは
ヘッジファンドダイレクトについて調べていくと、一度は目にするのが行政処分について。
ヘッジファンドダイレクト社が運用する他事業「いつかはゆかし」の前身「アブラハムプライベートバンク」は2013年10月に金融庁から行政処分を受けています。
無登録販売 :金融商品販売業者の登録をせず、海外の運用会社から事実上の販売手数料を受け取ってファンド販売
誤認を与える広告:実際に投資助言していない金融商品の平均利回りを他の商品と比較し、自社サービスの優位性を示す
利益供与:1人の顧客に助言料約940万円を免除
国内低金利が続く中海外ファンドへの投資を検討する投資家も増えています。金融庁もこの辺りの違反調査を強化しているようです。
ヘッジファンドダイレクトは6ヶ月の業務停止の行政処分を受け、同社HPでも改善の姿勢を見せています。
顧客の資金を預かる身として今回の問題は無視できませんが、金融庁の内部調査等にもきちんと対応し、取引先にも業務改善状況を提出し継続的に取引を行うなど、会社も立て直しています。
同社HPによれば既存顧客の9割が契約更新をしたとの報告もあるので、顧客との信頼関係を手厚く築き上げてきたのでしょう。
同社の実態は外から判断することはできませんが、一度の行政処分で詐欺やポンジスキームと断定することもできません。
ご自身がこの問題に関してきちんと納得した上で判断するか否かの決断をすることが大切ですよ。
投資方法から解約方法まで
それでは実際にヘッジファンドダイレクトに投資する方法から解約までの手順をまるっとご紹介します。
ヘッジファンドダイレクトで投資する方法
①公式HPから資料請求をする
②送られてくる”投資に関するアンケート”に回答する
③アンケートの結果を踏まえたヘッジファンドの提案資料を確認する
④対面/オンラインで面談をし、投資の検討をする
⑤行政書士などの専門家も含め契約内容を確認、契約締結後運用開始
ヘッジファンドダイレクトで投資する前に、まずはアンケートで自分の意向にあったファンドの資料が複数送られてきます。
特にヘッジファンド投資初心者の方はこの資料だけを見ても良いのか悪いのか基準がわからず、判断材料が足りないと感じるはずです。自分に最適なファンドに投資をするためにも、事前にある程度のヘッジファンドの知識を入れておくことをおすすめします。
ヘッジファンドの運用手法や会社の特徴、それぞれの利点欠点を抑えておけば選定にも必ず役立つはずです。
当ブログでも関連コンテンツをご紹介しているので、興味のある方は一度目を通して見てくださいね。
最低投資金額や必要な手数料は?
ヘッジファンドダイレクトは最低投資金額を2,000万円〜と設定しています。富裕層向けのファンドなので、少し敷居が高いと感じる方もいらっしゃるかもしれません。
ヘッジファンドダイレクトに投資するには、以下の手数料がかかります。
サービス利用料 | 初期報酬3%/年間(1年目) 継続報酬0.9%/年間(2年目以降) |
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行政書士費用 | 15,000円〜 |
海外送金手数料 | 5,000円前後 |
ヘッジファンドダイレクトは仲介会社なので、実際に紹介を受けた投資するとなれば、さらに投資先のファンドでも別途手数料が発生します。
管理報酬 | 運用額の2%/年 |
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成功報酬 | 運用額に応じて20-40%/年 |
投資開始時には、初年度の投資助言料として投資予定金額の3.0%(税抜)がかかります。これに加えて、行政書士費用(15,000円~)や海外送金手数料(4,000円~6,000円)も必要です。
手数料が気になる場合は、国内ヘッジファンドへの直接投資も検討してみてはいかがでしょうか。
BMキャピタルは10年以上の運営歴がある日本のヘッジファンドで、マイナス運用の年ゼロという実績を誇ります。
成果報酬制度を採用しているため、利益が出なければその分の手数料もかかりません。
管理報酬等については無料の資料や面談で知ることができますので、まずは問い合わせてみましょう。
BMキャピタル公式:https://bmcapital.jp/
解約するには?
ヘッジファンドダイレクトを解約するには、担当者に問い合わせて解約します。
基本的に自由に解約ができるとありますが、ヘッジファンドダイレクトは3年間のロックアップ期間を設けているので、3年経たずに解約する際には以下の手数料が課せられます。
取得日から1年未満 | 契約解除直前の評価額の3% |
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取得日から2年未満 | 契約解除直前の評価額の2% |
取得日から3年未満 | 契約解除直前の評価額の1% |
海外からの送金手数料 | 4,000円~6,000円 |
例えば、2000万円を投資して契約から1年未満に解約となった場合、60万円もの手数料がかかります。最低でも3年間は運用に回せる金額を投資しましょう。
また、投資するファンドによっては解約申請日に解約できないところもあります。投資先ファンドが解約日を月末に定めていれば、それまでの期間は引き続き運用されます。
さらに海外ファンドへの投資ともなれば、送金や換金処理などにも時間がかかるので、解約の際は余裕を持って手続きしましょう。
まとめ
今回は投資助言会社のヘッジファンドダイレクトについてご紹介しました。
ヘッジファンドダイレクトを介した投資は、投資のプロの意見を取り入れた運用ができる反面、手数料の高騰や手続きの複雑化などのデメリットもあります。手数料を抑えて効率的に運用したいという方には、自分でファンドに直接投資をする方法をおすすめします。
それぞれのメリットデメリットを考慮して、ご自身の投資スタイルに合うのかを検討してみてください。