手元の貯金1000万円を株式投資で資産運用したいけど、どのように投資すべきかわからないという方も多いのではないでしょうか。
一口に株式投資と言っても手法は様々。そこで本ブログでは1000万円を株式投資でどのように運用するべきか、初心者の方にもわかりやすく解説していきます。
これから株式投資で1000万円単位の資産を運用したいとお考えの方や、1000万円の資産運用先でお悩みの方は必見ですよ!
- 1000万円の運用は中長期的に。無理なく増やす
- 1000万円の運用におすすめなのは比較的低リスクなバリュー株投資
- ポートフォリオは分散投資を意識
- まとまった資金はファンドへ預けることも考える
目次
1000万円の株式投資に適した手法は?
資金1000万円を株式投資するとなると、その選択肢の多さに迷ってしまいますよね。
そこでまずは「投資期間」「投資の種類」の二つに分けて見て、おすすめの株式投資の手法をご紹介します。
1000万円というまとまった資産の運用には、どのような投資手法が適しているかも考えながら読み進めてみてくださいね。
1. 投資期間
株式の投資期間は以下の3つに分類されます。
投資期間 | リスク | |
---|---|---|
短期投資 | 1日~数日、数ヶ月を目処に投資 | 高 |
中期投資 | 1年~2、3年の中期スパンで投資 | 中 |
長期投資 | 4~10年、20年の長期スパンで投資 | 低 |
短期投資はデイトレード(1日で取引を完結)・スイングトレード(数日~1週間で取引を完結)といった短期的な投資手法。
決算発表などの株価が一時的に大きく動くイベントなどを利用して利益を狙うため短期間で儲かる可能性がある一方、投資リスクは高くなるのが一般的です。
一方、長・中期投資の場合は投資先企業の成長の可能性を見極めて株式を購入。その後も株式を保有しつづけ、値上がりをじっくり待つというスタンスで投資を行います。
1000万円の資産運用に適した期間は?
1000万円を運用するのであれば、長・中期投資な運用を行うのがおすすめです。
なぜなら長期投資と短期投資を比べた場合、長期投資の方が値動きの振れ幅が小さくなり、安定した収益を得られやすいと言われているからです。
参考までに、以下は日経平均株価の過去10年間のリターンを示した場合の表です。
リターン | リスク | |
---|---|---|
1年 | +16% | 25.1% |
3年 | +6.4% | 19.1% |
5年 | +7.6% | 17.7% |
10年 | +10.4% | 17.6% |
(引用:my INDEX 日経平均株価 ※2020年12月末時点)
表を見ると1年のリターンは高いものの、リスクは最も高くなっていますね。
一方で保有期間が長ければ長くなるほど、マイナスが出にくく、また資産価値の揺れ幅が小さくなっている事がわかるでしょう。
1000万円というまとまった資産の価値が、大きく減ったり増えたりを繰り返すことは安定した運用が出来ているとは言えませんよね。
1000万円は損失リスクを極力抑えて長・中期的に少しずつじわじわと右肩上がりで増やしていくのがおすすめです。
2. 投資の種類
株式投資には、グロース(成長)投資とバリュー(割安)投資の2種類があります。
まずグロース株投資はみなさんが描いている株式投資のイメージそのまま。これから価値が上がりそうな株式を購入し、買値より安く売却するといったようなもの。
グロース株投資はバリュー株よりも比較的短期間で利益を得られる可能性がある反面、経済不安や業績悪化などで企業の成績が鈍化すると株価が大きく下落する危険性もあります。
また金利が上昇する局面ではグロース株よりバリュー株が優位になりやすく、昨今コロナ渦を脱し金利が上昇傾向にある米国でもバリュー株が注目されています。
一方のバリュー株投資は、株価と企業価値を比較し、何らかの原因で過小評価(株価が安い)されている株式に投資、株価が適正なものに戻った段階で売却し利益を確定させます。
バリュー株は株価の下落リスクが比較的低く安全性が高めである反面、利益を出すまでに時間がかかる傾向にあります。
1000万円の資産運用に適した投資の種類は?
結論から言うと、1000万円を株式投資で運用するなら、バリュー株投資がおすすめです。
バリュー株投資は投資対象が割安で放置されている株式のため、そこから値下がりすることは考えづらく、買値よりも値下がりするリスクが比較的低いと言われているからです。
1千万円は決して少額ではないので、リスクをいかに抑えられる投資方法かが要ですよね。
またグロース株の場合は、企業の今後の事業プランなどから将来の業績を予測しなければならないため、投資先分野に対する深い理解が求められます。
その点バリュー株投資は、過去の業績や保有資産などのデータと現在の株式を天秤にかけるだけ。株式の判断材料は豊富なのに考え方はシンプルなので、コツを掴めば投資初心者でも見込みのある投資先を上手に見つけることができます。
さてこれまでの内容から、1000万円を株式投資で運用するなら長中期でバリュー株投資を行うのがおすすめということになります。
では続けて、バリュー株での1000万円運用に焦点を当てて説明を続けて行きましょう。
1000万円運用におすすめはバリュー株投資
既出の通りバリュー株投資とは、企業の業績や保有資産に対して株価が明らかに割安で放置されている株式を発掘、割安状態で購入して、株価が本来の価値に戻るのを待つ投資方法です。
市場には資産潤沢で業績も文句なし、なのに投資者の視線を集めることができず、株価が安値で放置されている銘柄がごろごろ転がっています。
本来1億円程の価値のある高級車が100万円ほどで売られていた場合。私たちがその本来の価値(=価格)を知っていたら、これは買いだと判断して購入しますよね。
このようにバリュー株投資は、その企業の適正価値を知ることから始まります。
優良なバリュー株かを見分ける3つのポイント
投資先企業の適正価値を見抜くポイントは以下の3つ。
- PER (株価収益率)12倍以下
- PBR (株価純資産倍率)1倍未満
- ROE(株主資本利益率)が10%以上
突然の専門用語になんだなんだ?と思われた方もご心配なく。PER、PBR、ROEについては続いて詳しく説明しますね。
1. PER(株価収益率)が12倍以下
PERとは「今の株価が、1株あたりの純利益の何倍の値段が付けられているか」を示した値。
1株あたりの純利益の20倍で購入するよりも、10倍で購入出来たほうが断然お得と言えますね。つまりPERは低ければ低いほど割安となります。
(引用:日本経済新聞 日経平均株価)
日本の平均株価である日経平均株価のPERは約12.50倍。この数字を基準にして12倍より高ければ割高、低ければ割安と判断する一つの材料となりますね。
2. PBR(株価純資産倍率)が1倍未満
PBRとは「今の株価が、1株あたり純資産の何倍の値段が付けられているか」を示した値。
株価が1000円で1株あたりの純資産が1000円だった場合、株価=純資産でPBR1倍。よってPBRは1倍以下であれば割安であると判断することが出来ます。
下のグラフをみてもPBR1倍銘柄は緩やかに右肩上がりで、探すのはそこまで困難を要する状態ではないと言えますね。
(引用:三井住友DSアセットマネジメント 日経平均株価がPBR1倍割れとなる状況とは?)
3. ROE(株主資本利益率)が10%以上
ROEとは資本(≒投資者が投資したお金)をどれくらい効率的に運用して利益を生み出したか、つまり「資本に対する利益率」を知ることが出来る指標です。
もちろん利益率は高ければ高いほど「少ない資金で多くの利益を生み出している」会社となりますので、ROEができるだけ高い企業を選びたいところ。
2018年度、2019年度でのデータでは日本企業のROEは10%を割れています。よって目安としてROE10%以上の企業はかなり利益率が良い企業と言えますね。
日本企業の自己資本利益率(ROE)が3年ぶりに低下する。企業の効率性を示す代表的な指標で、2018年度は9.8%と前年度より0.6ポイント低下し10%を下回りそうだ。17年度に初めて10%を超えたが、今年度は資本の増加に利益の伸びが追い付いていない。
(引用:日本経済新聞 ROE、3年ぶり低下 18年度は10%割れ)
ここまでバリュー株の見分け方の指標を3つ紹介してきましたがいかがでしょうか?
上記の条件を満たす株式を「スクリーニング」ツールでふるいにかけて見つけ出します。絞り込まれた株式の中から、時価総額や収益モデルや直近の業績、株価チャートなども合わせてチェックし、投資対象を決めていくと良いでしょう。
・トレーダーズウェブ 銘柄スクリーニング
証券口座を開かずとも、誰でも無料で利用できる株式銘柄のスクリーニングツール。株式投資を始める前に、自分にも銘柄探しが出来るかの練習や確認に利用するのにもぴったりです。
・株map
簡易版の簡易スクリーニングでは8項目、完全版のmy株であれば約100項目でより精度の高いスクリーニングを行うことが出来ます。上記、PER・PBR・ROEだけであれば、簡易スクリーニングで十分絞り込むことが出来ます。
資金1000万円の投資ポートフォリオを組んでみよう
ここまでの内容から、資産1000万円を元手に株式投資を行う方法は理解できたと思います。
しかしいくら割安株で値下がりしにくいと言っても、1000万円もの資産を一括で1つの投資先に集中投資するのはリスクが高すぎます。
投資の格言「卵はひとつのカゴに盛るな」のように、複数のカゴに分けて盛れば、1つの卵が落ちてだめになっても残りの卵は残ります。
儲けることだけを考えて1000万円を集中投資した結果、生活に支障が出るほどの大損を被るリスクもありますので、可能であれば複数の業界や市場に、1000万円を分散して投資すると良いでしょう。
投資する銘柄を分散する
単純に考えると1000万円を100銘柄へ分散投資をしていれば、1つの銘柄が無価値になっても資産の1%を失うだけですみます。
とはいえ、各企業の財務状況やこれからの展望から銘柄を選ぶには根気も必要。1000万円の投資先として100銘柄もの投資先を選び出すのは現実的ではありません。
1000万円を株式投資だけで運用するのであれば、まず最低10銘柄を目安に分散投資を行なってみましょう。銘柄選びの際には、同業種の銘柄や相関性の高い銘柄(テレビ製造メーカーのその部品製造メーカーなど)は避けられるとさらに安心ですね。
他の投資方法と組み合わせる
『株式投資だけで1000万円を運用したい』という強いこだわりをお持ちでない方は、他の投資方法と組み合わせるのもおすすめです。
株式投資と併せて持ちたい金融商品の一つに、債券があります。債券とは国や企業や資金調達の為に発行するもの。投資者は購入し満期がくるのを待つだけで元本+利子が戻ってきます。
発行元が倒産や経営難に陥らない限り元本喪失のリスクが少ないと言われおり、定期預金などのように比較的リスクの低い運用先とされています。
堅実な運用が求められる年金積立金管理運用独立行政法人も、ポートフォリオに債権を組み込んでいますね。
1000万円全てを株式に投資するのではなく、債券などの手堅い運用方法と、ある程度のリスクを取りまとまったリターンを狙いに行く株式投資を組み合わせます。投資は始める前に入念にシュミレーションをすることで、上手にリスクを逃しつつ、安定的に1000万円を運用できるでしょう。
バリュー株ファンドの活用もおすすめ
ここまで「1000万円を株式投資で運用する」をテーマにお話してきました。
株式投資はコツをつかめば投資初心者でも始められるというのは本当ですし、1000万円の投資先としても適しているでしょう。ただし、株式投資への情熱があり、勉強や実際の取引にある程度まとまった時間を取れる人でないと難しいのも事実。
ちゃちゃっとスクリーニングにかけ、条件にあった銘柄に投資すれば利益が出るのであれば、株式投資に取り組む投資者全員が簡単に稼ぐ事ができてしまいます。
株式投資に興味はあるけれど、サラリーマンの方など忙しくて株式投資に時間を割くことを障壁に感じている方は、株式投資をプロにお任せしてしまうのも一つの投資の技。
具体的には、バリュー株に投資を行っているファンドへ投資を行うことです。
バリュー株ファンドとは
バリュー株ファンドとは、ファンドの購入によって複数の投資者から集めたお金を束ね一つの資金として、投資のプロであるファンドマネージャーが投資家に代わって厳選した割安株式へ投資を行い、得られた利益を投資者に還元するもの。
実際の運用をファンドマネージャーにお任せできるので、投資者がすることと言ったら投資先ファンドを選び、あとは解約時期を見定めるだけ。
もちろん運用を委託する分手数料が発生しますので、手数料が引かれても利益が十分に残る運用が出来ているファンドを選択する必用はあります。
このように投資には自分で運用を行う方法だけではなく、投資のプロに委託するという選択肢もありますので、ご自身の特性に応じて選択できると良いですね。
国内の中小型バリュー株をメインに投資するBMキャピタルは、
- 平均年利回り10%以上
- 2013年の運用開始以降マイナスになった年ゼロ回
と安定的な運用が評価されています。
それもそのはず、ファンドを運用するのは東大を卒業後に有名投資銀行バークレイズで活躍されたのファンドマネージャー。
プロならではの銘柄調査力と投資手腕を活かして、割安の水準で株を買付けることに加え、大化けする可能性を秘めた中小株に限定して投資しています。
2018年に取引を終えた(株)エーワン精密機器での収益率合計は50%以上。
筆者が面談した際にも担当者が「我々はプロなので負けるわけにはいかない」とおっしゃっていましたが、実際のパフォーマンスを見てもプロの自尊心を強く感じられる圧巻の運用成績です。
BMキャピタルは投資初心者向けファンドと明言している通り、資料請求や問い合わせ・面談(オンライン面談含む)まで全て無料。気軽に申し込みができ、過去の実績や運用手法等も初心者の目線に合わせてわかりやすく説明してくれる点で、特に投資初心者に人気を集めています。
1000万円を自分で株式投資するのが不安という方は、一度プロの手法や投資先などを参考にさせてもらうのも良いかもしれませんね。
初心者の1000万円運用は投資のプロへの委託がおすすめ
今回は株式投資の投資手法と、1000万円を株式投資で運用するならどのように運用すべきかについてご紹介しました。
株式投資は株式の売却益や配当金、株主優待など様々な面から利益が狙える魅力的な投資方法ではありますが、予想が外れて損をするなど失敗・損失リスクが高いのも事実。一括投資はかなり危険です。
既出の通り、1000万円をご自身の力で株式運用されるのであれば、企業価値に対して割安な株価で放置されているバリュー株へ投資を行い、何年もかけてじっくり落ち着いて値上がりを待つのが良いでしょう。
また性格や生活スタイル、年収・収入や貯金額などが一人ひとり違うように、1000万円の適した運用方法も個々人によって異なります。
そのため「1000万円ものまとまったお金を自分自身で投資するのは自信がない」方や、「じっくり分析して株式投資をする時間がない」方は、バリュー株ファンドなどプロに完全お任せしてしまうのも手です。
ご自身にぴったりの運用方法で無理なく運用することを忘れず、1000万円を着実に育てていきましょう。
【平均年利10%以上】
資産運用で悩んだらBMキャピタル
「投資信託で損をした」
「将来のために資産運用したいけど何をすればいいかわからない」
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- 2013年の運用開始からマイナスの年ゼロ
- 直近6年で資産価値2倍
最低投資額は1000万円(1000万未満相談可)とヘッジファンドの中では比較的出資しやすい金額設定です。