資産運用に興味を持ち始めた方や既に投資を行っている方の中には、関連する資格を取って、より効果的に資産を増やしたいという方も多いでしょう。
資格取得のために様々な金融知識を付けると本格的な投資に取り組むことができ、資産運用成功の近道に。場合によっては就職や今後の人生の助けになる可能性もありますよね。
そこで本記事では資産運用の勝率が高まると話題の8つの資格をご紹介。
- DCプランナー2級
- 証券外務員Ⅰ種及びⅡ種
- 簿記2級
- 不動産実務検定2級
- 宅地建物取引士
- 投資信託3級
- FP2級
- 証券アナリスト
これから資産運用関連の資格を取りたい、または投資の勉強をして今後の資産運用に役立てたいとお思いの方には必見のコンテンツです。
目次
おすすめの資格1. DCプランナー2級
DCプランナーの「DC」とは、確定拠出年金(Difined contribution)のこと。DCプランナーは年金制度の知識に加え、企業の退職金制度や投資商品関係の知識を兼ね備えた「企業年金総合プランナー」です。
認定試験は1級と2級に分かれており、DCプランナーとして資格を登録した場合は、企業年金のプロとして認定証の交付を受けられ対外的にDCプランナーであることが証明されます。
資格名 | 日本商工会議所 DCプランナー2級 |
資格概要 | 年金や退職金制度、その他金融商品に関する知識を問う。 |
試験日 受験料 |
1級:9月(6,600円) 2級:1月(11,000円) |
合格率 | 1級:35.7% 2級:52.7% |
必要勉強時間 | 150時間程度 |
公式HP | DCプランナー公式サイト |
投資やライフプランなど、個人資産運用全般に役立つ知識を学べる
DCプランナーの試験範囲はライフプランの立て方や確定拠出年金といった資産運用関連全般の基礎知識が中心となっています。この資格を取れば、資産運用を始める前に知っておいた方がよいお金の教養を身につけることができます。
資格取得を目指す人の多くは証券会社や銀行をはじめとした金融機関の職員ですが、個人で資産運用に取り組む人にも最近注目されています。専門的に何かを学ぶという点では物足りない資格ですが、資産運用関連の基礎の基礎を集中的に学びたい人にはおすすめの資格です。
スキマ時間の学習で取得したい人におすすめ
DCプランナー2級の難易度はそれほど高くありません。資産運用関連の知識が一切ない人でも150時間程度の勉強で合格が見込める資格なので働きながらでも無理せず挑戦することが出来るでしょう。
おすすめの勉強方法としては、市販の問題集やTACをはじめとした専門学校のテキストを1買って何周も読み返すことです。きちんと勉強すれば比較的簡単に受かる資格ですし、資産運用関連全般の知識が身につきますのでお金の勉強の手始めにおすすめです。
おすすめの資格2. 証券外務員Ⅰ種及びⅡ種
証券外務員とは、銀行や証券会社が扱う金融商品の専門家です。外務員試験には一種と二種が存在し、一種外務員試験に合格するとデリバティブや信用取引など二種外務員では扱えないリスクの高い金融商品の取引も担当できます。
しかし、外務員試験に合格するだけでは、外務員として活動することが出来ません。外務員として金融商品取引を行うには、試験の合格後、外務員登録を行い、日本証券業協会の協会員となっている会社・団体(銀行や証券会社など)に所属する必要があります。
資格名 | 証券外務員Ⅰ種及びⅡ種 |
資格概要 | 銀行や証券会社が扱う金融商品について説明・販売できる知識を問う。 |
試験日 受験料 |
平日毎日受験可能 Ⅰ種・Ⅱ種:9,800円 |
合格率 | Ⅰ種:67.6% Ⅱ種:65.2% |
必要勉強時間 | 80時間程度 |
公式HP | 日本証券業協会 外務員資格試験制度 |
投資の基礎知識が身に付く
証券外務員Ⅰ種とⅡ種は、証券会社の職員に求められる金融関連の代表的な資格です。証券外務員の資格試験では、財務諸表の読み方から経済・金融関連の基礎知識・金融取引関連のルールの理解が求められます。
個人投資家の方が知っておきたい資産運用関連の基礎的な知識を短期集中で吸収することができます。金融関連の会社で働くサラリーマンに人気の資格ですが、投資関連の幅広い知識も身に付くので、個人で資産運用に取り組む人にも注目されています。
証券会社の社員と対等に話したい人におすすめ
この資格試験に受かれば、証券会社の社員に求められる最低限の金融知識が身に付いたことになります。証券会社の営業マンが巧みに仕掛けてくる美味しい勧誘話の裏を取れるだけの知識が身に付くので、個人資産を守る観点でも習得しておいて損はない資格でしょう。
難易度は低く、1ヶ月で取得可能
証券外務員Ⅱ種に関しては難易度がかなり低めです。受験者の6割程度が毎回受かっていますし、所要勉強時間も80時間程度といわれています。既に金融の知識がある方ならⅠ種から受験されるのも良いでしょう。資格の勉強には書店の参考書を使う方が多いですが、スマホアプリのオンデマンド講座で勉強する人もいます。
難易度が高くないにもかかわらず、証券取引関連全般の知識を幅広く吸収できるので、証券外務員は費用対効果が高い資産運用関連の資格です。証券外務員という資格は、資産運用以外にも大学生の就活や転職時の面接でも評価されますのでとてもお得な資格と言えるでしょう。
おすすめの資格3. 簿記2級
簿記とは、お金の動きを記帳することです。簿記関連資格は複数ありますが、日本商工会議所が主催する日商簿記検定試験が最も有名です。
簿記を理解すると、会計知識だけではなく、財務諸表を読む力や経営に関する基礎的な分析力が身につきます。
資格名 | 日商簿記検定試験2級 |
資格概要 | 基本的な財務諸表の読み方や管理会計の知識を問う。 |
試験日 受験料 |
2月と11月 1級:7,850円 2級:4,720円 3級:2,850円 |
合格率 | 1級:9.8% 2級:28.6% 3級:49.1% |
必要勉強時間 | 200時間程度 |
公式HP | 日本商工会議所 簿記2級 |
資産運用や投資以外の実務領域で役立つ知識を習得できる
日商簿記検定2級は会計関連の資格の中で最も人気が高い1つです。簿記2級の資格試験では基本的な財務諸表の読み方や管理会計の基礎的な理解が求められます。
資格勉強をすれば企業財務に詳しくなれるので、株や企業債券を使った資産運用の成功率が飛躍的に高まります。また資産運用だけでなく本業にも役に立つので今最も人気のある資格の1つです。
株式投資に関心がある人におすすめ
簿記2級の資格勉強で会計周りの勉強をすれば、貸借対照表と損益計算書の読み方が身に付きます。企業の決算書を読めるようになるので、業績が悪い会社の株や社債を買うリスクを下げることに繋がるでしょう。
会計未経験者でも取得可能
難関とまではいきませんが簡単な資格ではありません。会計関連の勉強を一切してこなかった方だと資格の取得には200時間程度の勉強が必要と言われています。独学から予備校への通学まで幅広い学習方法がありますが、短期集中で受かりたい方でしたら有料のオンデマンド講座がおすすめ。
おすすめの資格4. 不動産実務検定
不動産実務検定では、賃貸経営のプロとしての知識を学ぶことが出来ます。空室対策、契約手続き、家賃滞納問題、敷金精算問題など、不動産経営に必要な知識をまとめて学びたい方にはおすすめの資格です。
資格名 | 不動産実務検定 |
資格概要 | 不動産経営に必要な知識を問う。 |
試験日 受験料 |
随時 1級:8,000円 2級:7,000円 |
合格率 | 1級:26% 2級:57% |
必要勉強時間 | 2級なら1日~2日程度 |
公式HP | 日本不動産コミュニティー 不動産実務検定2級認定講座 |
賃貸ノウハウを最も効果的に学ぶことができる
不動産実務検定2級は、不動産経営に必要な知識が網羅的に身に付く資格です。資格試験に合格するには、不動産経営にまつわるリスクや手続きなど不動産投資に直結した知識が幅広く求められます。
不動産関連の資格で有名な「宅建」とは異なり、投資実務に求められる知識を集中的に吸収できるため、不動産投資で成功する確率も高まるでしょう。不動産投資で家賃収入を得たい人、不動産コンサルティングを行いたい方には最適な資格でしょう。
不動産の知識ゼロでも取得可能
不動産実務検定2級は、不動産投資初心者を対象としている資格なので難易度はそこまで高くありません。代表的な勉強方法は、J-RECという団体が主催しているセミナーや公開講座に参加することです。また一部対策テキストも販売されています。
不動産関連の資産運用に興味を持っている方にとって、不動産関連の色々な知識を吸収できる不動産実務検定2級は非常に役立つ資格と言えるでしょう。
おすすめの資格5. 宅地建物取引士
宅地建物取引士とは、不動産取引に必要な法律知識をもつ専門家。
不動産投資で資産運用に取り組みたい方でしたら、出来ることなら取得しておきたい資格の1つです。資格を取得すると不動産に係る重要事項の説明や売買、仲介を行う事ができます。
資格名 | (国家資格)宅地建物取引士 |
資格概要 | 不動産業に関する実用的な知識を問う。 |
試験日 受験料 |
10月 7,000円 |
合格率 | 17% |
必要勉強時間 | 300時間程度 |
公式HP | 不動産適正取引推進機構 宅建試験 |
転職や復職、昇給に有利な資格が欲しい人におすすめ
宅建業法により、不動産事務所は5人に1人の割合で宅建士を雇用しなければならない決まりがあります。よって宅地建物取引士の保有者は不動産業界の需要が高く、これから不動産関連の仕事をしたいとお考えの方は取得しておくと転職や復職、昇給に大変有利となるでしょう。
また宅地建物取引士の資格は不動産投資関連の金融業界や建築した建物の販売を行う建築業界でも重宝されており、活躍の場は多岐に渡ります。
短期間で取得可能
宅地建物取引士の試験は試験範囲こそ広めですが、回答方式は4つの選択肢から選ぶマークシート方式。高額なスクールなどに通わずとも、書店でテキストを購入し独学でも十分合格することが可能です。
国家資格の中でも比較的合格率も高い資格なので、これから不動産投資をお考えの方は投資の勉強がてら取得しておいても損はないですよ。
学生・主婦など年齢性別を問わず活躍できる
近年の合格者データを見ていると、学生・主婦の方の合格率の高さが目立ちます。実際に不動産業界での業務経験がなくとも、学習~資格取得までの道を進んでいけます。
おすすめの資格6. 銀行業務検定 投資信託3級
投資信託3級は、金融機関の担当者が投資信託を顧客に営業する際に必要とされる基本知識や営業の技能の図るための資格です。
資格名 | 投資信託3級 |
資格概要 | 投資信託に関する基本的な知識を問う。 |
試験日 受験料 |
3月 2級:6,600円 3級:4,400円 |
合格率 | 2級:30.6% 3級:42.4% |
必要勉強時間 | 60時間程度 |
公式HP | 経済法令研究会 投資信託3級 |
投資信託に特化した資格
投資信託3級は投資信託で資産運用に臨みたい人と相性が抜群です。資産運用で投資信託に投資するなら絶対に知っておきたい知識を資格の勉強を通して集中的に吸収できます。
資格勉強を通して投資信託の基礎の基礎について学べば、銘柄選びやリスク管理で失敗するリスクを大幅に下げることができます。
継続的に勉強すれば知識ゼロでも取得可能
投資信託3級の試験は専門的な統計学などの知識は出題されないので、試験自体はそれほど難しくありません。もちろん日常生活の中で触れない知識なので継続的に勉強する必要はありますが、隙間時間の学習で取得することができます。
投資信託に特化した資格は他にはないので、投資信託の売買で資産運用に取り組みたい方でしたら取得する価値は大いにあります。
おすすめの資格7. FP技能士2級(国家資格)
FP(ファイナンシャルプランナー)とは、家庭の収支や家族構成などの情報から、顧客に合う資金計画やライフプランニング行い、最適な助言を行う専門家のこと。FPの試験に合格すると合格証書が交付され、「FP技能士」を名乗ることが可能です。
FP技能検定を実施している団体は2団体(NPO法人日本FP協会と一般社団法人金融財政事情研究会)あり、実施団体によって実技試験科目に違いが見られます。
資格名 | FP技能士2級 |
資格概要 | 資産設計提案業務に必要な金融に関する幅広い知識を問う。 |
試験日 受験料 |
1月 / 5月 / 9月 1級:33,900円 2級:8,700円 3級:6,000円 |
合格率 | 1級:学科15.1% 実技86.3% 2級:学科33.1% 実技33.7% 3級:学科69.3% 実技35.2% |
必要勉強時間 | 300時間程度 |
公式HP | 日本FP協会 金融財政事業研究会 |
資産運用のゴール設定に役立つ
FP技能士は資産運用・保険・不動産・税金・相続など生活に関わるお金について広く理解が求められる資格。そのため今後の人生設計や資産形成プランを立てる上でも役立つ資格です。
マネーリテラシーを高めたい方、お金との上手な付き合い方を学びたい方にとって役立つ資格でしょう。
学生でも簡単に取得可能
FP2級は大学生でも取得する人がいるので、専門知識がない人でも比較的簡単に合格することができます。テキストは本屋で様々な種類が売られており、独学でも十分取得可能な資格です。FPは一般的に知名度が高く取得希望者も多い資格なので、ユーキャンなどを初めに様々な会社が通信講座で扱っています。相性が良い方法で勉強をすると良いでしょう。
おすすめの資格8. 証券アナリスト
証券アナリストは、株式や債券などの証券投資の専門家です。企業の財務・業績分析や市場調査を通し、クライアントにアドバイスをすることができます。
証券アナリストの資格を取得することは、金融機関における金融商品の企画・営業業務など高度な金融業務に携わる際にも役立ちます。
資格名 | 証券アナリスト |
資格概要 | 経済学・財務分析・証券分析の深い知識。 |
試験日 受験料 |
第一次:受講開始翌年~3年間に6回 12,700円 第二次:受講開始翌年~3年間に3回 8,400円 |
合格率 | 第一次:53% 第二次:45% |
必要勉強時間 | 2,000時間程度 |
公式HP | 日本証券アナリスト協会 |
投資のプロ以上の知識が身に付く
証券アナリストは、証券会社の調査部門で働く人が取得を目指す専門性の高い資格です。資格に受かるためには、経済学・財務分析・証券分析という3つの分野をかなり深いレベルで理解する必要があります。
経済理論から銘柄価値の算出方法までを幅広く学べるので、本気で資産運用で結果を出したい人や株式投資で生計を立てようとしている人に人気がある資格です。
本気で投資で結果を出したい人におすすめの資格
証券アナリストを取得すれば、プロ顔負けの銘柄選びのセンスを身につけることができます。簡単に取得できる資格ではありませんが、取得できれば下手なプロの投資家よりも金融理論に詳しくなるので、資産運用の成功確率がグーンと高まります。
取得には2000時間の学習が必要
本記事で紹介した他7つの資格と比較すると証券アナリストは段違いに取得が難しいです。金融に関して専門的な知識がない人ですと、1次試験と2次試験を突破するためには2000時間程度の学習が必要になります。
生半可な気持ちでは受かることができない難関試験ですが、証券アナリストの勉強をすれば必然的に投資関連に詳しくなるので、資産運用で結果を出したい人でしたら取得する価値は大いにあります。
資産運用に役立つ資格を勉強してみるのもあり
ここまで資産運用に役立つ8種類の資格を紹介しました。資格勉強に取り組めば資産運用に役立つ知識を体系的に吸収できるので、結果として資産運用で成功する確率が上がると考えられます。
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