失敗しないで!1000万円を超える退職金は無理のない運用を心がけよう
40年近い会社員生活を終え1000万円を超える退職金を手にした方の中には、ご自宅のリフォームや旅行、もしくは貯金や資産運用など、退職金の使い道で悩んでいる方も多いでしょう。
実は退職金の使い道として二番目に多く選ばれているのが貯金。しかし銀行に預けるだけで資産が増えた時代がとっくに終わり、逆にインフレによる資産の目減りリスクに晒されています。
さらに退職金の支給額の減少とは裏腹に、平均寿命の増加により老後の必要資金は増えるばかり。1000万円以上の退職金があったとしても老後の生活は安泰とは決して言えません。
そこで本記事では、退職金運用の必要性や失敗しない運用のコツ、初心者におすすめの運用方法や投資ポートフォリオ例をご紹介。あなたの後悔のない退職金運用をお手伝いします!
- 銀行の金利に期待できない今、退職金の資産運用を考えるべき
- 退職金運用は無理なく、時間をかけた事前準備・運用がおすすめ
- 第二の人生をより楽しむためにも、退職金を運用して育てよう
ちなみに退職金を投資に運用する場合、1000万円以上ある場合にはヘッジファンドでの投資を筆者は一番おすすめしています。
ヘッジファンドは投資のプロに運用を任せられるので、自身の手間はかからない上に、利回りも5%以上の高め数値が期待できるのがポイント。
投資運用を考えている方は、ぜひヘッジファンドについても検討してみてください。
参考情報:日本国内おすすめヘッジファンドランキング
参考情報:一番おすすめのヘッジファンド!BMキャピタルの詳細
目次
退職金に最適な使い道は?退職金運用の必要性を理解しよう
投資信託協会が2021年に発表した「2020年度60歳代以上の投資信託等に関するアンケート調査報告書」によると、退職金の使い道として最多だったのが預貯金。
銀行金利が高かった時代の名残りもあり、日本人に未だに人気の高い貯金ですが、元本保証の銀行預金は本当に退職金のベストな預け先でしょうか。
ここでは、退職金を運用しない場合とする場合で資産額にどのような違いが生じるのか一緒に検証してみましょう。
1. 退職金を運用しない場合
1000万円を超える退職金を資産運用しない場合は、銀行預金に預ける方が殆どでしょう。
2022年現在、口座数の最も多いゆうちょ銀行やメガバンクをはじめとした多くの銀行の定期預金金利は0.002%。また比較的高金利なネット銀行でも高くて0.25%程となっています。
例えば1000万円の退職金を銀行預金に預けた場合、
預け先銀行 | 金利 | 預け入れ期間と利息 | ||
1年 | 3年 | 5年 | ||
メガバンク定期預金 (例:三菱UFJ銀行スーパー定期) |
0.002% | +200円 | +600円 | +1000円 |
ネット銀行 (例:オリックス銀行) |
0.17%~0.25% | +1.7万円 | +約6.6万円 | +約12万円 |
メガバンクでは1000万もの退職金を預け入れても5年でたった1000円の利息(税引後は797円程)、ネット銀行では5年で約12万円(税引前)増えますが元本の大きさを考えると微々たる利息と言わざる負えないのではないでしょうか。
それでも少しでも増えるんだからいいか、と思われた方は要注意。
日銀は年間の目標物価上昇率を2%としており、仮に毎年物価が2%上昇し続けると資産価値は10年間で約20%、20年間で約30%も目減りしてしまいます。
また下図のように、高齢夫婦無職世帯の1ヶ月の年金収入約22万に対し生活費は約26万円と、老後は月4~5万円ほどが不足。この計算を元に公的年金以外に老後資金2000万円が必要との金融庁の報告書が話題を集めました。
しかし実際には、旅行や趣味などを含め定年後にゆとりある生活を送るのに必要な資金は月平均36.1万円という調査結果もあります(参照:生活保障に関する調査)。
日本人の平均寿命を85歳とすると、老後必要な資金は公的年金以外に3400万円ほどが必要という計算になりますね。
老後資金の月の不足分が14.1万円(36.1万円-22万円)とすると、1000万円の退職金は9年も経たない内に無くなってしまいます。
日本人の平均寿命は延び続けていますし、頼みの年金支給額は減ってしまう可能性もあります。年金によるフォローを期待できない今、少しでも手元の退職金を長く残しておくためにも積極的に運用を考える時代が来ていると言えますね。
2. 退職金を運用する場合
1000万円以上の退職金の運用方法には、定期預金以外では以下のような金融商品を活用できます。(※投資方法の詳細は下の章で紹介します)
- 退職金運用専用プラン
- 債券投資
- 投資信託
- ヘッジファンド
- 株式投資 etc..
これらの金融商品を組み合わせて年利2%・4%・5%のポートフォリオで退職金を運用した場合、資産がどのように増えるのかシミュレーションしてみましょう。
1年後 | 3年後 | 5年後 | |
年利2% | +20万円 | +約61万円 | +約104万円 |
年利4% | +40万円 | +約124万円 | +約216万円 |
年利10% | +約100万円 | +約331万円 | +約610万円 |
投資で得た利益を投資元本に追加しながら運用を続ける投資方法。利益分は再投資せず同額の元本で運用を続ける単利運用より投資効率が良いと言われています。
運用をせず定期預金に1000万円の退職金を入れたままにすると、金利が高めのネット銀行でも5年間でたった12万円増えるだけという計算でしたから、資産差は一目瞭然です。
勿論ここから手数料や税金は引かれますが、それでも運用するメリットは十分ご理解いただけるのではないでしょうか。
ここまでで、退職金の運用がなぜ必要なのかお分かりいただけたと思います。
しかし元本保証の定期預金を除いて、その他の金融商品には資産を増やせる機会を享受できる代わりに資産が減ってしまう投資リスクも伴います。
運用は必要だけれども、大切な老後資金である退職金は限りなく投資リスクを減らして安全に運用すべき!
そこで続いて退職金運用の失敗を防ぐために守りたい4つのポイントをお話します。
失敗しない退職金運用の4つのポイント
資産運用において注意すべき点は数々ありますが、ここではよくある退職金運用の失敗パターンと回避策をまとめました。
1. 運用前に資産整理を行う
失敗例:資産整理をせず、生活に必要な資金まで投資に回してしまう。
失敗例:資産整理をせず、身の丈に合わないハイリスクな投資をしてしまう。
退職金が入ったらまずすべきことは、退職金と現在までの貯金、年金や保険などの金融資産を併せて整理・分類してみることです。
同じ退職金1000万円でも、全て余裕資金として資産運用に回せるのか、それとも一部は安全に守るべきお金として預貯金で管理すべきなのかなど個々の資産状況に応じて対応が異なります。
投資の利益とリターンは基本的に比例するので、資金に十分な余裕のある方は比較的リスクを取った運用が可能ですし、そうでない方は積極的に増やすことより安全性に優先度を傾けた運用をすべきでしょう。
大切な生活資金まで運用に回してしまったり、不適切な金融商品を選んでしまわないよう運用前に必ず資産整理を行いましょう。
2. ポートフォリオに基づいた分散投資を徹底する
失敗例:「なんだか上がりそう!」と直感に賭けて1つの投資商品へ集中投資し、価格が下落して一度に資産を失う。
投資にも運の良し悪しはありますが、資産運用はギャンブルではありません。
根拠のない予想や思い込みで一つの商品にまとめて資産を投じてしまうと、万が一該当の商品が値下がりした場合に投資資金のほとんどを失うことも。
投資に100%はありませんので、複数商品への分散投資によってリスクを抑えるのがおすすめです。
値動きの異なる複数の商品や地域・投資タイミングなどを分散させて投資ポートフォリオを組むことで、お互いの損失をカバーしながら安定した運用を続けることが出来ます。
3. 手数料を徹底比較して損を失くそう
失敗例:退職金の運用を相談しに行った銀行・証券会社で、手数料が割高な投資信託をおすすめと勧められるがまま手続きしてしまう。
皆さん投資で出たマイナスには大騒ぎをするのに、手数料に関しては涼しい顔でスルーされるのはどうしてでしょうか?
例えば後に紹介する退職金運用プランや投資信託など、運用に手数料が掛かるものもあります。
購入手数料 | 2.16% |
信託報酬 | 1.4479% |
信託財産留保額 (売却手数料) |
0% |
仮に上記の投資信託で退職金を運用する場合、1000万円を投資した時点で手数料2.16%が発生し21万円以上がマイナスされた状態で運用スタートします。
加えて投信の保有期間中は信託報酬を支払うため、最悪のケースでは1年間運用してマイナスが出ていても1.4479%の手数料(14万円近く)として引かれてしまいます。
退職金運用の相談先としてよく利用される銀行や証券会社の職員はこの手数料をいくら取れるかが評価対象となります。
そのため退職金の運用先を決める際には、銀行や証券会社職員の勧める話を鵜呑みにするのではなく、一度話を持ち帰って手数料や運用成績などを他商品と徹底的に比較すべきです。
また資産運用の相談先としては、金融機関から独立して中立的な立場でアドバイスしてくれるIFA(独立系ファイナンシャルアドバイザー)を利用するのも一つです。
4. 短期で利益を狙いすぎず長期目線で考える
失敗例:相場の悪化で損失が出てしまい、怖くなって根拠なく短期間で投資を辞めてしまう。
分散投資と併せて特に大事なのが、長期的に運用を行うことです。
日経平均株価などを見ても分かる通り、短期的な値動きでは大幅に下落していても10年以上の長期目線で考えるとしっかり上昇していることも多いです。
短期で利益を狙いすぎるとリスクの高い無理な運用になりがちですし、一時的な下落による損失(含み損)で投資を辞めてしまえば、以降の挽回の機会を自ら捨ててしまうのと同じです。
既出の「複利運用」も運用が長期間になるほどその効果が高まりますから、退職金の安全かつ効率的な運用のためにも、運用は長期で計画しておきましょう。
利回り別退職金のおすすめ投資方法4選
さて退職金を資産運用する有効性と運用する際の注意点が分かったところで、次は実際の運用先としてどのような方法があるか詳しく見て行きましょう。
金融商品 | 期待利回りと商品特徴 |
1.銀行の退職金 運用プラン |
※3か月などの短期間のみ金利0.5%~8%程(年利にすると1%前後) |
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2.債券投資 |
年利0.05%~1.5%ほど |
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3.投資信託 | 年利3%~4%ほど |
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4.ヘッジファンド |
年利10%程 |
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1. 銀行の退職金運用プラン
一部の銀行には退職金運用専用プランというのが用意されており、大きく以下の2タイプの商品展開となっています。
- 3ヶ月~1年という短期間優遇金利で退職金を預けられる退職金専用定期預金。
- 指定の投資信託で退職金の50%以上運用することで、残りの50%をさらに高い優遇金利で預け入れられる。
退職金を受け取ってから6ヶ月~1年以内などに預け入れる必要があり、且つ住まいや職場が営業地域内にあるなどの条件が設けられている場合が多いです。
定期預金だけのプランであれば0.5%~0.7%ほど、定期預金と投資信託などとの抱き合わせ商品の場合は5%~6%程とかなり高金利で預入ができますが、プランによっては退職金の半分を投資信託に投資しなければならなかったり、中には手数料やリスクの高い投信商品もあるので注意が必要です。
また高金利の恩恵を受けられる期間は大抵3か月程度ですので、本格的な退職金の運用先を見つけるまでのつなぎとして利用するのがおすすめです。
期待利回り | 年利にすると1%前後 |
メリット |
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デメリット |
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おすすめな人 | 短期間でも安全に運用したい方(※投資信託の選択には注意) |
相談・購入先 | 銀行 |
2. 債券投資
債券とは国や企業が広く資金を集めるために発行する有価証券のこと。債券を購入すると発行元の国や企業にお金を貸したことになり、満期が来ると貸したお金と利子を受け取ることが出来ます。
国内で発行されている債券には、個人向け国債や地方債、社債などがあります。
期待利回り | 0.05%程 |
特徴 |
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相談・購入先 | 銀行や証券会社 |
発行元が国である個人向け国債には金利が固定の「固定3年」「固定5年」、適用金利が変動する「変動10年」がありますが、昨今の金利は低金利時代ともあり殆どの場合で最低金利の0.05%が適用されています。
金利は決して高くないですが、国が元本と利子を保証する極めて安全性の高い投資先として分散投資先の一つとして検討してみるのも良いでしょう。
期待利回り | 0.10%程 |
特徴 |
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相談・購入先 | 証券会社や金融機関 |
地方債もマイナス金利の影響を波を付けて利率が減少傾向ですが、10年ものであれば0.14%程のものもあります。
地方債も比較的安全性は高いですが、満期前に中途換金する場合は市場価格(時価)での売却となるため場合によっては損失となる可能性があることを留意しておきましょう。
期待利回り | 年0.5~1.5%前後 |
特徴 |
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相談・購入先 | 銀行や証券会社 |
社債は国債や地方債と比べて金利は高い傾向にありますが、企業が倒産した場合は償還不能となるほか、信用リスクが高まれば売買価格が下落したり証券会社が買い取りを拒否資する場合があるため注意が必要です。
3. 投資信託
投資信託は、株式に投資するファンド、債券に投資するファンド、不動産に投資するファンドなどの中から投資先を選び購入するだけで、その後の運用を投資のプロに任せることが出来る運用方法。
銀行や証券会社で口座開設後に購入が可能ですが、ファンドの品ぞろえは証券会社の方が断然多くなります。
退職金の運用をプロにお任せでき、分散投資もしやすいため、資産運用初心者の方におすすめの運用方法です。
余裕資金が1000万円もあるのであれば、債券x株式、国内x海外など複数の投資信託へ分散して運用するのもおすすめでしょう。
基本的には株式より債券が、海外より国内の投資先の方が安全性は高い傾向にあるので、希望するリスクとリターンによって上手にポートフォリオの割合を調節できると良いでしょう。
期待利回り | 年利3%~4%ほど |
メリット |
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デメリット |
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おすすめな人 |
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相談・購入先 | 証券会社・銀行 |
既出の通り、プロに運用を任せる代わりに手数料の掛かる投資信託では、手数料をなるべく抑える工夫と、手数料を超える利益(運用成績)を出せるファンドを厳選することが大切です。
また通常投資信託で得られた売買益や配当には20.315%の税金がかかりますが、NISAやiDeco(イデコ)を利用すれば一定の投資額に対する利益は非課税にすることも出来ます。
詳しくは以下の記事にまとめていますので是非合わせてご覧になってください。

4. ヘッジファンド
ヘッジファンドとはざっくり言うと投資信託の高額投資版で、最低1000万円以上の資産をファンドマネージャーがプロの手腕で運用してくれます。ヘッジファンドはの利点は、投資信託よりも投資手法の制限が緩く比較的自由な運用が認められているため、市場の上昇局面だけでなく、下落相場でも多様な投資テクニックを使って下落リスクを回避、さらには利益にさえ変えてしまいます。
昨今のような大変不安な金融市場において、下落への耐性が強く且つ高い利回りの狙えるヘッジファンドの人気が高まっています。
投資信託と同じくヘッジファンドもプロが分散投資先を選定し運用してくれる代わりに手数料が発生します。
手数料率だけを見ると投資信託よりも高めですが、単純に比較できない理由は、ヘッジファンドの主な手数料はが出した利益に対して発生する「成功報酬」であるという点。
運用が不調である時には割高な手数料が発生しないのは投資者には嬉しいポイントです。
期待利回り | 年利10%程 |
メリット |
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デメリット |
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おすすめな人 |
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相談・購入先 | ファンドの運用会社に直接問い合わせ |
投資信託と違ってヘッジファンドは下落相場でも利益を狙えるため投資タイミングを特別心配しなくてもいいのもメリットの一つでしょう。
退職金も含めて余裕資金が1000万円以上あるという人は一度検討してみると良いでしょう。

国内ヘッジファンド例:BMキャピタル

2013年設立のBMキャピタルは、東京の本社を置く日本のヘッジファンド。
比較的安全度が高いと言われる国内のバリュー株への運用を主として、運用開始以来一度もマイナスな迎えた年はなく、平均年利回りは約10%~20%と安定性と高い収益性を兼ね備えた人気のヘッジファンドに成長しています。
- 東京大学卒業後、有名投資銀行バークレイズで経験を積んだファンドマネージャーが豊富な経験・スキルを駆使して運用。
- 値動きが穏やか、かつ株価高騰の可能性を秘めるバリュー株を投資対象としている。
- 企業価値・株価上昇を目指しアクティビストとして投資先企業に働きかける場合もある。
- 投資初心者の目線に合わせたサービスを提供。
既出の通り、ヘッジファンドは多様な投資手法を駆使して下落相場でも利益を狙うことが出来ますが、BMキャピタルの場合はさらに日々の価格変動の影響を受けにくいバリュー株を中心に投資していることも安定した運用に繋がっているのでしょう。
最低投資額は1000万円からですが場合によってはそれ以下でも出資を受けてくれる場合があるそう。退職金の一部や資産の一部で投資を検討してみたいという方は公式サイトから資料請求されてみるよいでしょう。

(番外編)初心者には不向き?おすすめしない運用法
上記おすすめの運用方法4選以外にも資産運用の方法は存在ます。例えば、投資の王道である株式投資や知名度の高いFX(外国為替証拠金取引)、最近ブームの仮想通貨取引などです。
これらは上手く運用出来れば大きな利益を得ることも出来ますが、高度な専門知識が必要であったり投機性が高かったりという理由から退職金運用の方法としては個人的におすすめはしていません。
以下の表を参考に頂き、それでも挑戦してみたいという方は少額の退職金に留めた利用を検討されると良いでしょう。
金融商品 | 期待利回りと商品特徴 |
株式投資 | 年利5%程 |
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FX(外国為替証拠金取引) | 期待利回りは予想不可 |
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仮想通貨取引 | 期待利回りは無限 |
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さて、これまでの内容から退職金の運用にどのような金融商品や投資先が利用できるかお分かりいただけたでしょうか。
最後にそんな金融商品を組み合わせて、利回り2%・4%・10%の投資ポートフォリオ例をご紹介します。
退職金運用のポートフォリオ3例
ここでは1000万円の退職金運用のポートフォリオを3つの目標別にご紹介します。
5年で退職金を1.1倍程度に増やしたい:目標利回り2%
初めに5年運用して100万円程度増やしたい場合を想定して投資ポートフォリオを組んでみました。
リスクのない退職金運用プラン(投信の抱き合わせなし)は3か月間フルで活用し、優遇金利期間終了後は他の金融商品に振り分けるといった想定です。
商品名 | 期待利回り | 資産の分配割合 |
退職金運用プラン | 1%程度(百五銀行の例) | 100%(3か月間のみ) |
定期預金 | 0.25%程度(オリックス銀行の例) | 50% |
投資信託(海外債券型) | 4%程度 | 20% |
投資信託(国内債券型) | 5%程度 | 20% |
投資信託(リート型) | 4%程度 | 10% |
5年で退職金を1.2倍程度に増やしたい:目標利回り4%
続いては1000万円の退職金を5年運用して200万円程度増やしたい想定です。
商品名 | 期待利回り | 資産の分配割合 |
退職金運用プラン | 1%程度(百五銀行の例) | 100%(3か月間のみ) |
定期預金 | 0.25%程度(オリックス銀行の例) | 30% |
投資信託(国内株式) | 5%程度 | 30% |
投資信託(海外株式) | 8%程度 | 20% |
投資信託(海外債券) | 4%程度 | 10% |
投資信託(リート型) | 4%程度 | 10% |
5年で退職金を1.5倍程に増やしたい:目標利回り8%
最後のポートフォリオは1000万円の退職金を5年運用して500万円程度のまとまった利益を出したい場合です。
ヘッジファンドも運用会社によって運用利回りや手数体系が異なりますが、手数料を差し引いても10%程手元に残るファンドであれば退職金1000万円を5年間運用して500万円程の利益を手にいれることも可能です。
商品名 | 期待利回り | 資産の分配割合 |
退職金運用プラン | 1%程度(百五銀行の例) | 100%(3か月間のみ) |
ヘッジファンド | 10%程度~ | 100% |
老後生活を楽しむためにも運用を始めよう
今回は退職金運用の必要性やおすすめ運用方法、注意点などをまとめてご紹介しました。
退職金の預け先に銀行預金を検討される方が多いですが、低金利時代の今、銀行はお金が増える場所ではなく単なる保管場所になりつつあります。
1000万円以上のまとまったお金を1度に受け取る機会は、宝くじでも当たらない限りそうあるものではないでしょう。
その貴重な資産である退職金を活用して、より潤沢な老後資産をバックに経済的な心配のないゆとりある生活を楽しみましょう。
当ブログでは今回ご紹介した投資先の一つであるヘッジファンドについては、おすすめの投資先をランキングにまとめた記事もあります。ヘッジファンド投資に興味のある方は、複数社比較検討する意味でも、ランキング記事を参考にしてみてください。

この度投資初心者が、1000万円クラスのまとまったお金を運用する前に絶対に押さえておきたいポイントを外部の先生のお力も借り1記事にギュッとまとめました!
- これからまとまった元本で投資を始めたい方
- 手元の資産の運用法で迷っている初心者の方
投資額の大小に関わらず、役に立つこと間違いなしの記事ですので是非皆様の資産運用の勉強にご活用下さい!