おすすめ資産運用方法

2000万円あったら投資先はどうする?何に使う?できることをまとめてみた

コツコツ貯めた資産が2000万円までいったら、満を持して資産運用を始めたい、と考えている方は多いのではないでしょうか。

投資は資産の4%、もしくは生活費の3か月分を現金で手元に残しておき、残りを運用に回すことが推奨されます。

2000万円あれば10%残しておいたとしても1800万円で運用ができるため、多彩な選択肢から自分に合った投資方法を選べます。

2000万円もの元手を用意できれば投資にあたって大きなアドバンテージになるため、積極的に利回りの良い方法を検討してみましょう。

この記事のまとめ
  • 2000万円あれば低リスクで期待利回りの高い運用ができる
  • 元手が2000万円あるならヘッジファンドがおすすめ
  • 豊富な資金力によって複利効果が跳ね上がり大きな利益が見込める

ちなみに20000万円を投資に回すならば、筆者はヘッジファンドをおすすめしています。

ヘッジファンドは利回り5~10%と高めかつ比較的安定していることが特徴。

実際の運用も完全委託できるため手間もかからないのもうれしいポイントです。

私としてもイチオシの資産運用方法なので、興味のある方は検討・情報収集してみてください。

参考情報:日本国内おすすめヘッジファンドランキング
参考情報:一番おすすめのヘッジファンド!BMキャピタルの詳細

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2000万円あったらできることをまとめてみた

2000万円となると貯めるまでには相当の時間を要しますが、だからこそ貯めたら何に使うか、を考えるのは心躍るものです。

できるだけ具体的な将来設計をするためにも、まずは2000万円貯めればどんなことができるのか、2000万円を使わずに貯金しておけば何年暮らせるのか、いくつかの例を見ながらイメージしてみましょう。

どれくらい贅沢やスペシャルな体験ができる?

2000万円を自由に使えると、普段は手が届かないような贅沢を満喫することもできます。

中居正広さんなど、芸能人も愛用しているシャネルなら、時計やバッグで100万円を超えるような商品もあります。しかし、2000万円あれば全身をシャネルで統一することも夢ではないでしょう。

それだけでなく、セレブ気分で世界一周クルーズにも手が届きます。クルーズは100〜400万円台まで様々ですが、寄港地での出費を含めても500〜600万円ほど見ておけば余裕を持った船旅ができるはずです。

ただ、数百万円もの出費をしていれば、当然2000万円だけでずっと豪華な暮らしをしていくことはできません。

2000万円で贅沢やスペシャルな体験を楽しむのなら、あくまでも一時的なものとして割り切らなければならないのです。

2000万円あったら何年暮らせる?

それでは、特別な散在なしで生活していくだけなら2000万円で何年暮らしていけるのでしょうか。

総務省のデータによると、2人以上の世帯だと年間で342万円が必要とされています。

つまり、2人以上世帯なら2000万円で暮らせるのはたった5~6年程度なのです。独身だとしても、10年暮らせば貯蓄はほとんどなくなってしまうでしょう。

しかも、総務省のデータをもとにまとめた数字は下の表のような内容です。

内訳 金額※
食費 8万円
住居 2万円
光熱費・水道費 2万円
家具・家事用品 1万5千円
被服費 1万円
保健医療費 1万5千円
交通・通信費 4万円
教育 1万円
教育娯楽 3万円
その他消費支出 4万5千円
合計(月間) 28万5千円
合計(年間) 342万円

※金額は端数を四捨五入したおよその値を記載

住居や光熱費・水道費は全国平均のデータをもとに算出されているので、東京など都会に住む前提であれば、年間342万円では到底収まりません。

仮に2人以上世帯で年間500万円と考えると、2000万円は4年で使いきってしまうのです。

「どれくらい贅沢やスペシャルな体験ができる?」で触れたように、2000万円貯めれば誰もが羨むようなモノや経験を手に入れることができます。

そのため、2000万円あれば安泰のように感じてしまいがちですが、現実は全く異なります。

2000万円貯められたからと散在していれば、5年どころか1〜2年で使いきってしまうかもしれません。

だからこそ、2000万円をより有効に活用して老後まで使える資産とすることが大切なのです。

2000万円でできる投資はどんなものがある?

2000万円をより有効に活用するには、以下に挙げたような投資による資産運用がおすすめです。

  • ヘッジファンド
  • 株式投資
  • 投資信託
  • 不動産投資
  • 元本保証投資

投資は基本的に運用する金額が大きければ大きいほどリスクを抑えることができ、リターンの金額も増えていきます。

少額投資はハイリスクローリターンになりやすい一方で、高額投資はローリスクハイリターンが期待できるのです。

しかも、2000万円あれば少額投資では手が届かなかったような選択肢も有力な候補に入ってきます。

資金に余裕があることから、あえてリスクを取って利回りの良さを優先したり、分散投資をしてポートフォリオを作成することも可能でしょう。

2000万円あったらおすすめの投資先はここ

2000万円を資産運用する際の主な投資先としては、以下のものが挙げられます。

投資先 期待利回り 詳細
ヘッジファンド 10% 資産運用をプロに任せる投資方法。利用にはまとまった資金が必要だが、ハイリターンが期待できる高利回りで運用に縛りもない。完全にプロに任せる形でOKなので、投資初心者でも稼ぎやすい。
株式投資 4% 株式の売買や配当金で収入を得る投資方法。長期保有による配当金狙いなら難易度は低め。ただし、デイトレードなど頻繁に売買を繰り返すスタイルだと、ミドルリスクミドルリターンで難易度が高くなる。
投資信託 3~4% 資産運用をプロに任せる投資方法。初心者でも利用しやすいが、ヘッジファンドに比べると運用に関する制限が多い点がネック。投資資金が少ない個人投資家向け。
不動産投資 4~5% 入居者からの家賃収入や、物件売却によるキャピタルゲイン(売買差益)で収入を得る投資方法。昔から人気のある投資方法だが、物件選別や運用の難易度は高めで専門知識が必要。
元本保証投資 0.05~0.3% 主に定期預金や、国債などを購入する投資方法。定期的に利子による収益が得られるが、収入自体は微々たるもの。利回りが低いため、2000万円の元手があるならほかの投資方法を選ぶべき。

この中で最もおすすめなのは、ヘッジファンドでの資産運用です。

それぞれの投資先は元手となる資金額によって向き不向きがあり、2000万円は十分に潤沢といえるレベルの金額です。そのため、投資初心者でも資産を増やしやすい反面、まとまった資金が前提となるヘッジファンドは最適な選択肢となるでしょう。

ヘッジファンド|高利回り+運用はプロにお任せ

ヘッジファンドとは

ヘッジファンドはプロのファンドマネージャーに資産運用を任せることができ、期待利回りも10%と非常に高い水準です。

ただし最低投資額として少なくとも1000万円が必要で、ほかの投資方法に比べると資金面でのハードルは高めです。しかし投資に関する知識が少なくても高い利益が見込めるため、資金が用意できるなら投資初心者に最もおすすめできます。

ヘッジファンドの利回りが高いのは運用の自由度が高く、多様な運用方法を使えるためです。相場環境に関わらず常にプラスの収益を目指す絶対収益の方針を採っていることから、下落相場に耐性があるところもポイントです。

また、後で触れている投資信託と違い、ヘッジファンドの手数料は運用に伴う成功報酬となっています。良い結果が出ればヘッジファンド側としても利益になることから、運用成績に期待が持てるところも魅力といえるでしょう。

参考情報:日本国内おすすめヘッジファンドランキング
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株式投資|配当金狙いで安定収入が見込める

株式投資

株式投資で利益を得るには、配当金や株主優待を狙う方法と、株価の差益を狙う方法の2つの方向性があります。

高配当株を選んで投資すれば、利回り4%を狙うことも可能です。

配当金を狙った運用なら株価の変動に影響されにくく、安定した収益が見込めます。

また、株式は数万円から購入できるものも多いため、比較的少額の資金から始められることもメリットといえます。

しかし、株式売買による差益で稼ぐには株価の動向や経済状況、企業業績などを分析し、適切なタイミングで取引を行う必要があります。

売買差益は配当金などよりも高い収益を得やすい一方で、大きな損失のリスクも伴うことは覚えておかなければいけません。

着実に利益を上げるためには知識と経験が欠かせないため、投資経験者向けの方法です。

投資信託|投資初心者・少額投資におすすめ

投資信託

投資信託はヘッジファンド同様、プロに資産運用を任せます。

投資家から集めた資金をファンドマネージャーが運用し、利益を投資家へと分配する方式で期待利回りは3~4%程度です。

手間をかけずに資産運用ができることに加え、必要資金が100~1万円ほどと少額なので、元手が少ない投資初心者も気軽に利用しやすいというメリットがあります。

NISAやiDeCoといった税制優遇商品や海外ファンドなど、選択肢が豊富なことも魅力といえるでしょう。

しかし注意点として、投資信託では運用成績に関わらず一定の手数料がかかります。

さらに投資信託はいずれかのベンチマークを上回る相対収益を目標としているので、下落相場だと利益が出にくいという弱点があるのです。

投資対象や運用方法についても、厳しいルールが定められているため、ヘッジファンドに比べると運用の自由度は下がってしまいます。

不動産投資|レバレッジで自己資金以上の運用ができる

不動産

不動産投資は投資の中でも比較的身近な方法で、不労所得としての安定性もあります。

期待できる利回りとしては、おおよそ4~5%程度です。

不動産投資では、ローンを活用すればレバレッジ効果がかかり、物件価格の15~30%ほどの自己資金で物件を購入できます。

2000万円あれば目安として区分マンションや一棟アパートの新築を、中古なら一棟マンションの購入も可能でしょう。

一方で、不動産投資は所有物件に空室が発生すると利回りが低下してしまうというデメリットもあります。

ほかにも物件のメンテナンス費や老朽化に伴う修繕費がかかるため、収入だけでなく支出も考慮して運用しなければいけません。

物件を売却して現金化しようとなった時も、なかなか買い手が見つからないといった事態も考えられます。

物件選びの段階でもある程度の知識が求められるので、リスクを考慮した上で検討する必要があります。

元本保証投資|低利回りの代わりにリスクは最小限

元本保証投資とは、主に定期預金などの元本割れしない投資方法を指します。

定期預金では最高1000万円までの元本保証があり、途中解約しても元本割れをする心配がありません。

金融機関に預ける金額と期間を決め、満期を迎えれば元本に加えて利子を受け取ることができます。

ただし定期預金の利回りは非常に低く、最高でも0.3%程度しか受け取れません。

個人向け国債も、元本保証自体はないものの元本割れするリスクは非常に低い方法です。

国債を購入して満期まで保有すれば元本と利子を受け取れますが、最低利回りは0.05%となっていて、利益はほとんど期待できないでしょう。

2000万円あったら投資に有利な理由

投資は「資金が多いほど有利」とよくいわれます。それでは、2000万円の元手があればどれほどのアドバンテージが得られるのでしょうか。

主に挙げられるメリットは以下の通りです。

  • 潤沢な資金を活かしてリスクを取った投資もできる
  • 少額投資に比べてはるかに複利効果が高くなる
  • 分散投資によるリスクヘッジをしやすくなる

なぜ2000万円を貯めることが投資におけるアドバンテージになるのか、順を追って確認していきます。

そもそも2000万円貯金するのはどれくらい大変?

まず大前提として、2000万円を貯金することは容易ではありません。

実は、細かくデータを見ていくと2000万円まで貯金できない人の方が圧倒的に多いのです。つまり、2000万円の資金を準備できている時点で、投資家としてライバルの一歩先を行っている証拠となります。

具体的にデータを見ながら、2000万円を貯めることの難しさを再確認していきましょう。

2000万円以上の貯金・資産がある人の割合は?

金融広報中央委員会が令和元年に行った『家計の金融行動に関する世論調査』によると、貯金が2000万円以上ある人の割合は以下のようになっています。

【単身世帯】

年代 貯金2000万円以上 貯金額の平均値※1 貯金額の中央値※2
全世代 8.50% 645万円 45万円
20代 0.30% 106万円 5万円
30代 4.10% 359万円 77万円
40代 7.00% 564万円 50万円
50代 13.70% 926万円 54万円
60代 18.70% 1335万円 300万円

家計の金融行動に関する世論調査[単身世帯調査]より

【2人以上世帯】

年代 貯金2000万円以上 貯金額の平均値※1 貯金額の中央値※2
全世代 15.50% 1139万円 419万円
20代 0.00% 165万円 71万円
30代 5.10% 529万円 240万円
40代 6.00% 694万円 365万円
50代 16.50% 1194万円 600万円
60代 24.50% 1635万円 650万円

家計の金融行動に関する世論調査[二人以上世帯調査]より

※1 平均値=データを合計して個数で割った値
※2 中央値=全データを並べた時に中央にくる値

単身世帯、2人以上世帯ともに、2000万円の貯蓄がある人は40代まで10%未満です。

50代、60代になっても20%前後なので、貯金2000万円まで到達できるのはおよそ5人に1人ということになります。中央値で見た場合、単身世帯は50代でも50万円程度の貯金しかないことから、貯金額の多い人と少ない人で大幅な落差があることもわかります。

全体から見れば、2000万円の貯金など夢のまた夢、という人の方が圧倒的に多いのです。

ゼロから2000万円貯めるのはどれくらい大変なのか?

続いて平均預貯金額もチェックしていくと、2000万円の貯金がいかに難しいかも浮き彫りになってきます。

【単身世帯】

年収 貯金2000万円以上 貯金額の平均値※1 貯金額の中央値※2
全体 8.50% 645万円 45万円
収入なし 1.40% 125万円 0万円
300万円未満 6.00% 407万円 10万円
~500万円未満 8.10% 669万円 130万円
~750万円未満 22.30% 1570万円 600万円
~1000万円未満 38.60% 2846万円 1745万円
~1200万円未満 75.00% 6131万円 2915万円
1200万円以上 47.10% 5209万円 1330万円

家計の金融行動に関する世論調査[単身世帯調査]より

【2人以上世帯】

年収 貯金2000万円以上 貯金額の平均値※1 貯金額の中央値※2
全体 15.50% 1139万円 419万円
収入なし 3.70% 689万円 107万円
300万円未満 10.50% 661万円 100万円
~500万円未満 14.10% 1039万円 449万円
~750万円未満 14.10% 1083万円 500万円
~1000万円未満 25.10% 1550万円 990万円
~1200万円未満 25.40% 1790万円 1010万円
1200万円以上 58.10% 4103万円 2550万円

家計の金融行動に関する世論調査[二人以上世帯調査]より

※1 平均値=データを合計して個数で割った値
※2 中央値=全データを並べた時に中央にくる値

『家計の金融行動に関する世論調査』の年収別貯金額によると、年収500万円未満の単身世帯で2000万円の貯金がある人はわずか8%です。割合が増えてくるのはやはり年収1000万円前後のなっているので、年収額が貯金額に影響することは疑いようのない事実でしょう。

また、2人以上世帯だと年収1000万円以上でも貯金額があまり伸びていないことから、子育てなどにかかる費用で貯金が難しくなっていることがうかがえます。

さらに興味深いことに、単身世帯でも年収1200万円以上の貯金2000万円の割合が低下しているため、収支管理や貯金用口座の開設、資産運用など、貯蓄に対する意識が影響している可能性が考えられます。

全体で見ると、2000万円の貯金がある人は10〜20%しかいません。

いかに稼ぐか、だけでなくどうやって貯めていくか、も戦略的に取り組むことが大切です。
2000万円貯金できれば投資する際、大多数の人よりも優位に立った状態で運用を始めることができるのです。

かなりの資金力なのでリスクが取れる

潤沢な資金があることによる最も代表的なアドバンテージとしては、リスクを取ってハイリターンを狙いやすいという点が挙げられます。

投資は生活に支障が出ないよう、資金を全額つぎ込むようなことはせず、余剰資金で行うことが原則です。一般的に、1ヶ月あたりの生活費の最低でも3ヶ月分、できるなら6ヶ月分は常に手元に置いておくべきとされています。

総務省統計局の「家計調査年報(家計収支編)2021年(令和3年)」によると、2人以上世帯の1ヶ月あたりの生活費は約27万円です。つまり、多めに見積もって180万円程度は生活費として確保しておかないと、万一の事態に耐えられません。

ですが、余剰資金が2000万円ある状態なら、最低1000万円が必要なヘッジファンドでも十分現実的な選択肢に入ります。投資にあてる金額が多いほどリターンで得られる金額も大きくなるので、2000万円貯められたならまずは投資を考えて損はありません。

複利効果が高く投資効率が非常に良い

資産運用について検討していると、よく目にするキーワードに「複利」があります。

複利運用

複利とは運用している資金の利子に、さらに利子がかかって雪だるま式に利益が増えていくことを指します。例えば、100万円を金利2%で運用すれば1年後には102万円になり、さらに1年後には102万円に対して金利2%がついて104万400円になるのです。

しかも、複利は長期間継続すればするほど、そして資金が多いほど絶大な結果をもたらします。

100万円vs2000万円
年数 100万円 2000万円
1年目 102万円(+2万円) 2040万円(+40万円)
3年目 106万円(+6万円) 2122万円(+122万円)
5年目 110万円(+10万円) 2208万円(+208万円)
10年目 122万円(+22万円) 2438万円(+438万円)

※金額は端数を四捨五入したおよその値を記載

上の表は元手100万円と2000万円で、どちらも年利2%での複利効果を計算したものです。

たった2%の金利でも、100万円と2000万円では1年目から30万円以上もの差がついています。10年運用した時の差は複利効果によってさらに広がり、400万円以上にまでなるのです。

投資効率を上げる面で、豊富な資金力ほどの味方はありません。

金額が大きいので分散投資でリスクヘッジも可能

投資を行う際には、投資先をひとつに限定せず分散投資をすることも非常に重要です。

銘柄地域時期の分散

株式投資はもちろん、投資信託やヘッジファンドによる資産運用でも価格変動は必ず起こります。

ヘッジファンドなどを利用しての損失は可能性としては低いものの、投資の利益と元本割れのリスクは表裏一体なので、リスクに備えておくに越したことはありません。

最も危険なのは、投資先をひとつだけに限定してしまうことです。

2000万円の資金のうち1000万円をヘッジファンドに回すとしたら、残りの1000万円は少額ずつでも株式や金など、値動きやリスクの特性が異なるものへと分散させておきましょう。災害や政治的要因による影響も踏まえて、一部をドルとして持っておくなども有効です。

補足:元本保証や低利回りの投資はおすすめしない

ここまで、2000万円の貯金でどんなアドバンテージが得られるか説明してきましたが、実は資金力があるからこそやってはいけないこともあります。

それは、定額預金や国債といった低利回りの投資を行うことです。

複利効果が高く投資効率が非常に良い」で説明したように、複利効果は資金が多いほど高い効果が得られます。加えて、資金力があればリスクを取った運用が可能なので、あえて低リスクを取るメリットはあまりありません。

言ってしまえば、2000万円もの資金があるにも関わらず低利回りの投資を選ぶのは宝の持ち腐れなのです。

年利0.1%vs年利10%
年数 年利0.1% 年利10%
1年目 2002万円(+2万円) 2200万円(+200万円)
3年目 2006万円(+6万円) 2662万円(+662万円)
5年目 2010万円(+10万円) 3221万円(+1221万円)
10年目 2020万円(+20万円) 5187万円(+3187万円)

2000万円を金利0.1%と10%で運用した時とでは、10年後に3000万円以上の利益差が生じます。本来得られたはずの利益を、後になってから「やっておけば良かった」では取り返しがつかないため、投資先はあらかじめよく検討しておきましょう。

2000万円で投資する際の計算シミュレーション

最後に、2000万円を投資に使えば将来的に資産がどうやって増えていくのか、シミュレーションをまとめておきます。

具体的にどうやって利益が出ていくのかイメージしにくい、という方はそれぞれのパターンで金額の増加をチェックしてみてください。なお、シミュレーションは貯金ではなく、生活費などに影響しない余剰資金として計算を行っています。

利回り10%で10年間運用した場合

元手2000万円をヘッジファンドで10年間、利回り10%を維持した場合のシミュレーションは以下の通りです。

【元手2000万円・利回り10%】

【元手2000万円・利回り10%】
年数 元本 利益
0年目 2000万円
1年目 2200万円 200万円
2年目 2420万円 420万円
3年目 2662万円 662万円
4年目 2928万円 928万円
5年目 3221万円 1221万円
6年目 3543万円 1543万円
7年目 3897万円 1897万円
8年目 4287万円 2287万円
9年目 4716万円 2716万円
10年目 5187万円 3187万円

5年目には早くも3000万円に到達し、10年後には5000万円を超える見込みとなっています。

利回り5%+利回り3%で10年間運用した場合

元手2000万円を1000万円ずつ、利回り5%と3%の投資先で10年間運用した場合のシミュレーションは以下の通りです。

【元手1000万円・利回り5%】

【元手1000万円・利回り5%】
年数 元本 利益
0年目 1000万円
1年目 1050万円 50万円
2年目 1103万円 103万円
3年目 1158万円 158万円
4年目 1216万円 216万円
5年目 1276万円 276万円
6年目 1340万円 340万円
7年目 1407万円 407万円
8年目 1477万円 477万円
9年目 1551万円 551万円
10年目 1629万円 629万円

【元手1000万円・利回り3%】

【元手1000万円・利回り3%】
年数 元本 利益
0年目 1000万円
1年目 1030万円 30万円
2年目 1061万円 61万円
3年目 1093万円 93万円
4年目 1126万円 126万円
5年目 1159万円 159万円
6年目 1194万円 194万円
7年目 1230万円 230万円
8年目 1267万円 267万円
9年目 1305万円 305万円
10年目 1344万円 344万円

分散投資によってリスクヘッジを行ったことで、2000万円を一括で10%利回り運用するより利益自体は下がっています。ですが、10年後には合わせて3000万円近くの資産となるため、比較的低リスクを取った投資としては十分な成果といえます。

まとめ

せっかく貯めた2000万円を、何もせずに眠らせておくのは非常にもったいないことです。

資産運用は始めるタイミングが早ければ早いほど、複利効果の恩恵も大きくなります。2000万円という元手があるなら、なおのこと運用期間の長さによって得られる利益は莫大なものとなっていくので、迷っているならすぐにでも投資を始めましょう。

ABOUT ME
はる
某大学の経済学部を卒業後、新卒で某大手証券会社へ就職。運動部さながらの日々をなんとか耐え抜き、結婚を機に退職。かわいい双子の子育て(証券より大変なんですケド・・)をしながら主婦投資ブロガー/ライターとして幅広く活動しています。お金に無関心な旦那に、投資の心得を叩き込み中。FP2級/一種外務員資格保有。投資の勉強メモファンドレビューもやっていますよ~//両国投資研究会の初期メンバーとしても活躍中!▶プロフィール詳細はこちら
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投資額の大小に関わらず、役に立つこと間違いなしの記事ですので是非皆様の資産運用の勉強にご活用下さい!

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